気仙沼・東陵高校野球部でいじめか 8人から「殴られ無視された」うつ病発症の元部員が高校提訴

東陵高校

 高校野球で甲子園出場経験のある東陵高(宮城県気仙沼市)で、野球部の元部員男子生徒(16)が他の部員にいじめを受けたにもかかわらず、学校が適切な対応をしなかったとして、生徒が同校に慰謝料50万円の賠償を求め仙台地裁に提訴したことが1日、分かった。

 訴えによると、生徒は2025年4月に入学。同7~12月ごろ、野球部の寮内で、同級生や上級生の部員計8人から殴られたり無視されたりした。同12月にうつ病と診断され、26年1月に転校した。

 生徒側は26年3月、いじめ防止対策推進法に基づくいじめ重大事態に当たるとして、第三者委員会による調査を要求。学校側は「いじめはなかった」と結論付け、調査を実施しない方針を示した。生徒側は「安全配慮義務違反に当たる」と主張している。

 河北新報の取材に生徒の母親は、他にも風呂場で熱湯をかけられたり、顔を合わせる度に「調子に乗るなよ」と言われたりしていたと明かし「事実をきちんと明らかにし、誠実な対応をしてほしい。このままでは同じことが繰り返されるばかりだ」と語った。

 東陵高の担当者は取材に「訴訟に影響するのでコメントは差し控える」と話した。

これも読みたい