阪神・浜田太貴 執念のラッキー同点打で移籍初打点 虎初のお立ち台には緊張「森下に“助けて…”と」
◇セ・リーグ 阪神3―2中日(2026年6月30日 甲子園) 昨年12月の現役ドラフトで加入した浜田が執念の一打を放った。1―2の8回2死一、三塁で一塁後方へ同点ポテン打(記録は二塁内野安打)。カウント1―2から3番手左腕・吉田が投じた内角高めの145キロをはじき返した。 【写真あり】阪神キャンプに来た“福の神” 笑顔の集合ショット披露 「追い込まれるまでは絞っていったが、厳しいコースに2球来て、逆にピンチになった。全然きれいなヒットではないけれど、いいところで安打が出た」 虎初打点で2―2の振り出しに戻し、延長10回の森下の劇弾を呼んだ。00年生まれの同い年と上がった移籍後初のお立ち台では「めちゃめちゃ緊張しました」と苦笑い。「ああいう場で話せないので、森下に“助けて…”と言いました」と頭をかいた。その後は、こちらも初のグラウンド一周。初めて手にしたトラッキーの人形も「家に飾ります」。初々しさを全身から漂わせた。 開幕1軍入りを果たしながら、安打どころかバットにすらボールが当たらない日々が続いた。巨人との開幕カードは、全て代打出場で3打席連続空振り三振を喫し、3連戦を終えた翌3月30日に2軍降格。4月19日に再昇格も、再び3打席連続空振り三振を喫し、5月3日に出場選手登録を抹消された。再々昇格、即初先発となった6月23日の古巣ヤクルト戦で初安打を放つまで、約3カ月も苦難を味わった。ファームでの調整中に取り組んだのが意識改革。ヤクルト時代にはなかった「割り切り」を身につけ、新天地で生き抜くと決意した。 「打てない球は打てないので、打てる球だけ打っていこうと。毎年考え過ぎて(状態が)落ちていくので」 全ての球に食らいつくのではなく「絞る技」を体得した。同点打も、ゾーンや球種を絞ることを念頭に置いて打席に臨んだからこそ生まれた。4回2死の左前打を含め、虎初マルチもマーク。藤川監督からも「泥くさいですけど、非常にありがたい一本」と絶賛された「虎の浜ちゃん」が、逆襲の7月を突っ走る。 (八木 勇磨) ◇浜田 太貴(はまだ・たいき)2000年(平12)9月4日生まれ、福岡県出身の25歳。明豊(大分)では2年夏の甲子園で8強。高校通算45本塁打。18年ドラフト4位でヤクルト入り。23年には自己最多の103試合に出場。25年オフの現役ドラフトで阪神へ移籍。1メートル77、81キロ。右投げ右打ち。