阪神・近本光司 球宴前の1軍復帰が決定的!左手首骨折後、初シートでフルスイング連発
左手首骨折からの復帰を目指す阪神・近本光司外野手(31)が、前半戦中に1軍復帰することが1日、決定的になった。この日、兵庫県尼崎市の2軍施設SGL尼崎でシート打撃に臨み、5打数1安打。結果以上に、打席内で終始披露した力強いスイングが順調な回復を印象づけた。早ければ週明けにも実戦復帰し、球宴前に1軍昇格するロードマップが見えてきた。この日の中日戦(甲子園)は天候不良で今季11度目の雨天中止となったものの、虎党にとって“心の晴れ間”となる明るいニュースが届いた。 【写真あり】近本光司がついに投げた!左手首骨折後初めて公の前でキャッチボール あいにくの悪天候となったが、近本の復帰へ向けた道筋には、明るい光が差し込んだ。4月26日の左手首骨折後、初めて臨んだ実戦形式のシート打撃。1軍昇格への準備が完了していることを示すように、力強いフルスイングを繰り返した。 この日はSGL尼崎での残留練習に参加。6月26日に「順調には進んでいます」などと話していた通り、いきなり快音を響かせた。育成3年目右腕・松原と対した第1打席は、3球ファウルで粘った後の9球目に左前打をマーク。その後は空振り三振、二ゴロ、空振り三振、空振り三振と5打数1安打に終わったが、問題ない。“復帰”へ向けて大きく前進したことが、最大の結果だ。 松原、岩貞との全26球。特筆すべきは8度の空振りだ。打席に入る前から、自身の状態を確かめるように何度も力強いフルスイングを披露。それは、向かってくるボールに対しても同様だった。すでに強く振れる状態であることを、8度の空振りで証明した。 シート打撃後は、中堅で守備練習にも取り組んだ。屋外のメイングラウンドで約1時間半みっちり汗を流し、室内練習場へ移動。見守った北川2軍打撃チーフコーチは「痛くないなら順調っていうことじゃないですかね」と、うなずいた。 順調な回復ぶりは、甲子園の藤川監督も見届けていた。その練習風景を映像でチェックしていた指揮官は、背番号5の頼もしい姿勢から、チームの柱石としての自負を感じ取った。「左手にグッと力が入っていましたね。僕からの見た目というのは、非常にいい危機感と集中力を高めた状態でリハビリのシート打撃に入れているなというふうに取れた。映像を見ても鬼気迫るものがあるような。プロらしい姿勢ですね」。気力面は、すでに1軍に昇格できる状態だ。 順調なら週明けにも実戦復帰の可能性が高まる。以降は状態を確認しながらになるが、28日から始まる球宴前の1軍復帰ロードも見えてくる。前半戦での復帰は、決定的となったと言える。 首位争いを演じるチームが待ち望む、頼もしきリードオフマンの帰還。1軍復帰へ向けたカウントダウンが、始まった。 (山手 あかり) ≪近本の経過≫ ▽26年4月26日 広島5回戦(甲子園)で死球を受けて負傷交代。兵庫県内の病院で検査を受け、「左手首の骨折」と診断された。 ▽5月1日 SGL尼崎でリハビリを開始。「今できることを一つずつやるだけ」とウオーキングなど、患部に負担のかからないメニューをこなした。 ▽6月17日 SGL尼崎でダッシュなどで体を動かした。患部のギプスはすでに外れており、屋外で20メートル前後のショートダッシュを約10本行った。 ▽同24日 SGL尼崎で、骨折後では初めてメディアの前でキャッチボールを行った。畠を相手に、硬球を使って約50メートルの距離でキャッチボールを行った。 ▽同26日 SGL尼崎で約80分間にわたってバットを振り込んだ。本格的な打撃練習を再開し、骨折からの回復を印象付けた。 ▽同30日 SGL尼崎で残留組の練習に初合流。離脱後初めて屋外での全体練習に入って全メニューを消化した。フリー打撃では23スイングで柵越えはなかったものの鋭い打球を連発。