ヤクルトD1位・松下歩叶の両親も大興奮 プロ1号をスタンドで観戦「すごくいい日になりました」
(セ・リーグ、ヤクルト4x-3中日、10回戦、5勝5敗、28日、神宮)ヤクルトのドラフト1位・松下歩叶(あゆと)内野手(23)=法大=が五回に待望のプロ初本塁打を放った。スタンドで雄姿を見届けた父・和徳さん(52)と母・弥生さん(51)が祝福。愛息のストイックな幼少期を回顧した。 まな息子の記念すべき瞬間をしっかりと目に焼き付けた。松下の父・和徳さんはプロ1号を現地で見届け、興奮冷めやらぬ様子で喜びを語った。 「(プロ入り後)神宮での観戦は2度目。まさかこんな場面に出くわせるとは思っていなかったです。試合後に歩叶から連絡がきて、クラブハウスでホームランボールももらいました。すごくいい日になりました」 小さい頃から練習の虫で、母・弥生さんは「気がつくと練習していた」と明かす。朝は小学校に登校前から壁当て。帰宅後は弥生さんのノックを受けたり、和徳さんがカーポートに手作りしたネットで打撃練習を行ったり。「体調が悪くても必ずやっていた」と証言するほどの熱心さだ。心配のあまりチームのコーチに「休息も必要と伝えてほしい」と相談し「月曜日だけは休め」と伝えてもらったこともある。 3歳までは「ミルクをあげて遊ぶような赤ちゃんの人形が好きなおとなしい子だった」という少年だが、野球で結果を出すためのストイックさは練習だけではない。小学生の頃から体を気づかい、コーラやお菓子は口にせず、おやつといえば肉。友達が自宅に遊びに来た際に、自分で焼いて振る舞うこともあった。プロのサッカー選手が夏場に冷房をかけないで過ごしているとの情報を知れば、まねして実践していた。 小学校の卒業文集には将来の夢に「プロ野球選手として活躍」と記入した。名前の歩叶には「自分の力で歩いて夢をかなえてほしい」という願いが込められている。努力を重ね、夢の舞台で特大のアーチを描いた息子を見て和徳さんは「一個ずつ経験し、うまくいかなかったことを次の日につなげていて頼もしい」と目を細め「これからも歩叶らしく」とエールを送った。(武田千怜)