2025年06月

2025年06月30日

4-bay covered hopper のその後

Locomotive Workshop covered hopper (2)Locomotive Workshop covered hopper (1) この2輌の貨車は13年前、ジャンクで購入したものだ。オリジナルはLocomotive Workshop で、経営者が亡くなってその息子が在庫を売りに来ていたのであった。安かったので買ったが、組立は大変であった。設計がまともではなく、強度がないので補強材をハンダ付けする必要があった。鉛合金の部品はすべて外して捨て、ブラスまたは洋白のアングル、チャネルと置き換えた

 その後ほとんど完成したところで落下させてしまい、片方のエンドが壊滅した。上の左の写真で向こう側のエンドの造作が無くなっている。
covered hopper's end 再度作り直した。これは修復後の写真だ。ブラス工作はこういう時の修復は早い。切り離して、新しくアングル、チャンネルおよびハシゴで作るだけである。まだ細かい部品は付いていない。 

ex Erie-Lackawanna 実のところ、これらを Southern鉄道の Big John だと思い込んで買ったのだ。そのディカールを持っていたし、その形が好きだったからだ。ところが家でじっくり点検すると、これは全く異なる設計であった。どうやら、この写真のタイプは PS-2の4-bayというかなり珍しいタイプであることが分かった。

PS-2 4-bay covered hoppers 屋根上のハッチは左の形のようだ。Erie-Lackawanna 鉄道のものが Conrail に引き取られたのだ。上の写真に写っている左側の車輌が Big John の系統でそれに比べるとずっと小さい。旧型のカヴァドホッパを単に引伸ばしただけであると言って良い。
 右のハッチは "trough"型と呼ばれる。発音はイギリスでもアメリカでもトローフに近く、「飼い葉桶」の意味である。飼い葉と言っても意味が分からない人が多い時代になった。牛馬の餌で、それを入れる長い容器である。イエス・キリストはこの中で生まれたことになっている。最近よく聞く「南海トラフ」とはこのことである。溝状の地形を言う。ドイツ語では Trog という筈。
 今さら、南海トローフに言い替えてくれと言っても変わらないだろう。


2025年06月28日

続々 神戸の例会

 走行している車輌の音を聞くと、Low-Dはすぐ識別できる。とても静かである。この例会に参加している方々の大半はLow-Dを採用してくれている。20年ほど前、原価で頒けたので、ほとんどの車輌に行き渡ったのだ。既に、デファクト・スタンダードになっている。安くて性能が良いので、あちこちに宣伝してくれ、あっという間に関西だけで数千軸が売れて行った。
 
 いまだに、何が違うのかと聞く人が居る。一言で言えば精度が一桁以上違うということだ。昔はフランジの形を総型バイトで削っていた。いまだに総型バイト信仰の人も居るようだが、良いわけがない。高精度の CNC 旋盤を持つ工場を探し、注文して作らせている。どんな旋盤でも良いわけではないのだ。アメリカで作ったのを見たが、良くなかった。 結局日本から運んで行った。

 Rivarossiの客車列車が2本あった。片方はLow-D化してあるが、他方は元のプラスティック車輪である。当時は良く出来た車輪だと思ったが、現在では微妙な偏心があり、車体が震える。長い保存期間中に車重で狂ったのかもしれない。
 こういう実例を見ると、輪軸は金属製に限るということを再確認する。

 
Futaba Meet (2) 珍しい車輌を持っていった。手前の模型を見てその素性を当てられる人はまれだ。
 後ろに止まっている2輌は合葉博治氏の電車である。オリジナルの状態でほとんど手を入れていないが美しい。

 手前は1950年代に大阪の阪井模型店が売り出した(製造はカツミ)近鉄の2200である。筆者も一編成持っていたがTMSに紹介する記事を書くとのことで半完成品を友人に譲り渡した。それから25年経ち、別ルートで完成品が博物館に寄贈された。東京のT氏が作ったので色には問題があるが全体としてはこれほど美しい仕上がりの物は見たことがない。製作はモハ40系と同時に行ったらしく、窓の幅は妙に広い。また、前頭部は角があったのに、全体に丸くなっている。色は東急電車のような色になってしまったが、ともかくも美しい電車である。

2025年06月26日

HO size の慣性増大装置

 A氏から素晴らしい写真と動画が届いた。慣性増大装置をいかに小さく組込めるかという実例である。

 筆者が作った時は間違いなく動くということが最優先で、炭水車の断面積がなるべく大きなものを採用例とした。その後貨車にも入れられないかと、まだ実現されていないが、いくつかの例を考えていた。客車はそれ自身が重く12輌編成で20 ㎏超もあり、さほどの必要性を感じていない。貨車は30輌程度で10 ㎏もないので、実装したものを連結してみたいと考えている。

 A氏の場合、先回の例を拝見し、もう少し高密度実装ができると素晴らしいと考えていたが、まさにそれを実現されたのだ。

 今回の例はフライホィ―ルを縦置きとしてあるところが特筆すべきところである。これが高密度化の大事な部分だ。 

2025年06月24日

続 神戸の例会

 この会場に来る人の大半は関西で鉄道模型を楽しんでいるグループの人たちで、ある程度の知識と腕のある人たちである。静岡の会場に来た人たちとはやや違う。
 静岡で筆者が慣性増大装置のついた機関車を動かして見せていると、突然このように話し掛けて来た人が居た。
「この機関車にはウェイトが足らないね。」
 さすがにこの時は反論する気力もなかった。

 その話を友人にすると、A氏のC62の動輪がスリップするのを見て、「ゴムタイヤを付けるといいですよ。」と言った人も居たということを聞いた。
 昨今の鉄道では、車輪がスリップする現場を見ることがなくなったので、致し方ないのであろう。機関車は動輪がスリップするように設計してある。滑らないと運転しやすそうに見えるが、故障しやすいのである。

 神戸の例会では「慣性増大装置実演中」という看板を掲げておいたので、興味深そうに見てくれる人が居た。特に、
「ブレーキを掛けますよ」と言って、
僅かの逆電圧を掛けると動輪がロックしてスーッとスリップするのを見た人の中には、
「素晴らしい! こんな模型を見ることが出来るとは思わなかった。」と言ってくれる人が居た。その方は70代後半の方だった。
 しかし、若い人はあまりピンと来ないようだった。実際に蒸気機関車が走るのを見たことがない上に、動力車はスリップするものだという知識がないからだろう。

2025年06月22日

神戸の例会

Futaba 神戸のOゲージの運転会に出かけた。場所はふたば学舎という古い小学校を地域の文化施設として開放している建物だ。この建物は昭和4年に建設された鉄筋コンクリート造りのかなり立派なものである。床、廊下は全て樫の木が張ってあり素晴らしい仕上がりだ。
  
 その講堂で机を数十台並べ、線路を敷いて様々な車輌を走らせた。関西であるから、電車が多い。また、久しぶりだからとコレクションを引っ張り出して長い客車編成を走らせる人も居る。

 筆者は例の慣性増大装置装備の機関車と、小さな機関車に牽かせる31輌の貨物列車を持って行った。貨車は最近の記事で扱ったものをつないでおいた。貨物列車が低電流で周回していると、真顔でこう聞く人が複数居た。
「どの貨車にモータが入っているんですか?」


Futaba Meet (1) この写真は蒸気機関車が牽いているが、ほとんどの場面では小さな入換用のディーゼル電気機関車が牽いていた。たかだか30輌程度の列車だから、本物の世界でも不可思議ではない編成である。低速から滑らかに加速し、時速60キロ程度で走る。
 電圧は 6.0 V、電流は0.21 Aであった。半径 3 mの曲線上では電流は 0.23 A になった。それを見て、昔の車輪を知っている人が、
「Low-D でない頃は、曲線上では電流が2倍になったよね。」と言った。
 大きな機関車で牽くのなら当たり前であって、面白くない。そういう意味で小さな機関車を選んで持って来たのだが、目論見は当たったようで、驚く人が多かった。 

2025年06月20日

Hoosier Line 

Monon ACF CenterflowMonon Hoosier Mononと聞いてどのあたりの鉄道か、ピンと来る日本人は少ないはずだ。この貨車の丸いマークの下に Hoosier Line と書いてあるが、それでますます混乱するかも知れない。

 最近は不動産屋とかタイヤ屋さんでHoosierという綴りを見ることがあるかも知れない。発音は濁る音でフージャーである。昔はこの音を聞いたこともない人がほとんどだった。たまに居てもフースィアという人が多かった。アメリカ人でも3割くらいは知らないと思う。

 インディアナ州の人をそう呼ぶ。不器用な人という意味もあるそうだ。モノン鉄道はその路線のほとんどがインディアナ州の中にあり、モノンはその鉄道の交差している街の名前だ。 シカゴからシンシナティに行ける路線で、南の方はルイヴィルにつながっている。
 
 四日市の椙山氏はこの鉄道の歴史に詳しかった。それを聞いていたので、行って見たくなった。しかし筆者が最初にアメリカに行ったときはこの鉄道がL&N(ルイヴィル・ナッシュヴィル鉄道)に吸収されたあとで、訪ねて行っても殆ど痕跡程度しか残っていなかった。ただ、フージャーという言葉は覚えた。

 のちに、親族が不動産屋に就職するときに、社長が
「このフ-ジャーという言葉の意味を知っている者は居るか?」
と聞いたという。筆者がインディアナ州に行った時の話をしていたことを覚えていたので、それを答えると、その社長は、
「知っている人に初めて会った。」
と言ったそうだ。その社長はインディアナ州の学校に行っていたというが、モノン鉄道のことは知らなかったそうだ。

Monon このディカールはインディアナポリスで買ってから50年以上経つ。かなり変色しているので使えそうもなかった。無色であるべき部分が褐色になっていて、顔料が流れている。捨てる前に貼ってみたのだ。
 実は、このタイプのカヴァド・ホッパの時代(80年代)にはこの鉄道会社は無くなっているので、あり得ない塗装なのだ。先日のエポキシ貨車が完成したので貼って写真を撮ったが、そのうちに剥がすつもりだった。どこの鉄道に貼り直すか、ディカールの在庫を見て迷っている。


<後日>
removing decals 剥がしてみた。 粘着テープを貼って馴染ませてから引き剥がすと半分ほど剥がれて来る。これを繰り返せば95%は取れる。あとは柔軟剤を付けて待ち、綿棒で拭き取るのだ。細かいサンドペーパで水を付けて磨り、全体を塗り直しても良いとも思っている。 緑にしようか、それとも黄色が良いか、だ。

2025年06月18日

gondola を完成させる

40ft gon '50 仕掛かりの貨車を撲滅することにしたので、これにも手を付けた。部品さえ調達出来れば加工はたちまち終了である。今回のハンダ付けは珍しくほとんどコテで行った。太いものだけは炭素棒で付けた。ブレーキ装置は丸見えなので作らざるを得ない。 

 このゴンドラは、しばらく前にジャンクとして極端に安く手に入れた。おそらく1950年頃のIMP向けの製品で、極めて出来が良くない。
 ブラス製だが、設計が稚拙で実感がない。ハンダの量が足らないので、部品が外れやすい。また長さ方向の強度が不足し、連結するとめり込みそうである。この貨車はYahooオークションにもよく出ているようだ。自分で改良するなら、安い投資かも知れない。

 背骨部分に 3 x 8 mmの太い骨を入れたので、これで衝突時に潰れることはないはずだ。台車取付け位置は例によって 間違っていて気分が悪かった。直ちに外側にずらした。肋骨に相当する部分の台枠をハンダ付けし、端梁を角材から削製し、下廻りは良しとした。

side panel flange 上廻りの見かけは全く良くない。サイドパネルのフランジがほとんど無かったのである。実物は、立ち上がった側板にアングルがリヴェットで付けてある。これが強度を与えているのだから、付けないわけにはいかない。この模型は上端の 1.2 mm程度の部分を外に曲げてごまかしてあった。強度がないし、何よりも見かけが良くない。角の部分には別部品が付けてなければならない。削り落として3x3 のリヴェットを打ったアングルを貼った。

 この写真はアングルを付けた様子で、コーナに貼る金具は一つ付けてその状態を見せている。


2025年06月16日

24 ft trailer を作る

 庭にあった古いデッキ材の残材から 24 ft piggyback trailerを作り始めたが、材質が期待した程硬くなく、割れも多かったので断念した。

24-ft trailer (1)24-ft trailer (2)24-ft trailer (3) それではと、庭の片隅の材料置き場を点検すると、具合の良いものを見付けた。それはイチイの木であった。仏像などを作るのに適する木で、細かい細工をしても割れない。その切れ端を貰って来て15年ほど庭で風雨に晒してあったものだ。割れるべきところは割れているのでそこを切り捨て、24 ft に切った。中をある程度くり抜きたいので、スライド丸鋸で切れ目を入れ、折り取った。残りはノミで外して薄くした。全く割れの無い 6 mm厚のコの字断面の材が出来た。
 イチイの木はかなり固く、鋸で切っただけで表面がつるつるである。意外な、素晴らしい仕上がりで驚いた。下塗りを2回吹いて研げば、光沢面になりそうだ。


UP trailer ついでに作った薄板を使って妻板と底板を貼った。あとは定石通りだ。このイチイの木は模型工作用としては非常に具合の良いものである。

 始めは丸鋸盤を使うつもりであったが、スライド丸鋸さえあれば十分な精度の物が簡単にできる。 

<後日談> 木目を消すのは意外と大仕事で、何回もパテを塗って研いだ。このような平面で構成されたものはブラス板をハンダ付けすべきである。そうすればそのまま塗装して出来上がりである。  

2025年06月14日

展示運転

a short train 隣県の図書館の集会室でOゲージの展示運転をするから、よく走る車輌を貸してくれとの依頼があった。新幹線も近鉄も走らせるが、15輌程度の貨物列車も走らせたいと言う。

 先日来、埃を掃って手入れしてあったプラスティック製貨車群を持って行った。機関車は動力機構を100%取り替えた小型のディーゼル電気機関車だ。これは無負荷なら 0.06 Aで起動する。15輌を平坦線で牽くのなら、電流は 0.10 A 程度だ。
「電流計の針が振れない。」と言うので、貨車を手で止めたところ0.2 Aほどを示し、安心してくれた。

 貨車を留置線に並べている最中に流れ出しそうになるので驚く人が多かった。3パーミルで動くと言うと、信じがたいという顔をした。

 Oゲージの仲間も見に来て、滑らかに走る貨車群が大変お気に召したようだった。欲しいとおっしゃる。手放す気はないかと聞かれた。
 好きなだけどうぞと言うと7輌も買って下さった。よく走るのを見ると欲しくなるのだそうだ。 

 地元のケーブルTVの記者も来て撮影して行った。博物館も取材させて欲しいと言っていたが、一般向けではないので辞退した。
 間違ってそういうので放映されると物見遊山の来訪者が増えて困ることになるからだ。 しつこく電話を掛けて来たので、Youtube の動画のリンクを送ったら、「恐れ入りました。これはうちの視聴者向けではなさそうです。」と納得したようだ。

2025年06月12日

carbon black hopper

CN carbon black hopper この貨車は東部の友人から譲り受けた。実感的にできていると褒めたら、複数作ってあるからと手放してくれたのだ。Low-D車輪に替えて走行性能を向上させた。

 スクラッチ・ビルトかと思ったのだが、Weaver の 34ft covered hopper を切継いで40ftにしてあった。良く出来ている。
 側面はいわゆる slabside である。普通のホッパは骨が外に出ているか、内側にあってリヴェットが見えているものが多い。これは全熔接で骨を内側に入れた構造で、文字通り slab(板)状である。

 Canadian National はこの種のカーボンブラック専用のホッパ車をたくさん持っているようだ。

 これも太い掴み棒を細くして塗装した。ハシゴはあまり気にならなかったので取り替えなかった。

 ACIのlabelが貼ってある。これは1970年代のもので当時は海上コンテナにも貼ってあり、日本にもたくさん来ていた。しかし光学読取りというのは汚れには弱く、すぐに廃止されてしまい、その後は電波方式になった。

 下のホッパ部分は木材を切出して作られて目止めしてある。素晴らしい仕上がりだ。途中の長さを伸ばした部分も木製の芯にプラスティック板を貼ったようだ。剛性感があり、安心できる。

 掴み棒が細いと十分実感が出る。


2025年06月10日

epoxy casting による貨車 

covered hoppers (2)covered hoppers (1) キットからの貨車の中にこの2輌のカヴァド・ホッパがある。間もなく完成する。
 これらは25年ほど前、オハイオ州のHenry から買ったものだ。彼は退職後自宅でカツミ製の貨車を測定し、原型を作った。シリコーン・ゴムで型取りをし、それにエポキシを注型してこの種の貨車を作っていた。始めは無蓋車であった。 大した数は作っていない。せいぜい50輌くらいだろう。  

 最初は e-bayを通して買い、それらはすぐ完成させた。他にはないかと聞くとカヴァド・ホッパを作ったという。送ってくれると言うのだが、たまたま Chicago で O scale の集まりがあって講演に行くからと伝えると、自分も出店するから会おうと言う。
 とても誠実な人で、奥さんも一生懸命手伝っていた。材質についてのアドヴァイスもすぐに取り入れてくれ、長く付き合えると思っていたが、間もなく亡くなってしまった。

 下廻りとの寸法の食違いがあり、定盤の上で測定して削るべきところは削った。全プラスティック製は壊れやすいので、ブラス製アングルを貼り付けている。細かいものは全てブラスで作り直した。このエポキシ樹脂には filler が入っているのでそう簡単には壊れない。

 どういうわけか、この2輌が20年以上未完のままだったので、一気に完成させることにした。ちょうど良いディカールがあったというのが、その大きな要素である。


2025年06月08日

続 safety placards

safety placards (3) これは濃い水酸化ナトリウム水溶液を運んでいることにしておいた。タンク本体がとても汚い。撮影後、洗剤を吹き付けて水洗いした。

safety placards (5) これはcorrosive すなわち腐食性液体である。いろいろなものが考えられるが、この会社の製品ならフッ化物ということにしておこう。危ない積荷である。小さなタンクなので都合が良い。

safeety placards (6) この細いタンク車は硫酸用である。硫酸は密度が大きいので、容量は小さいものが用いられる。このタンク車は、40年ほど前自作したものである。ブラスパイプが見つかったので、ごく適当に作った。細いので硫酸用ということを考えていたことは間違いない。

 その他、用途別に貼って行ったが、石油運搬用にはあと20輌分必要である。それらは、Texaco のタンク車が大半である。


2025年06月06日

safety placards

 ディカールの整理をしていたら、タンク車に取り付けられているsafety placards という小さな菱形ディカ―ルのセットがかなりの量、出て来た。

 タンク車は数十輌ある。その中でこれが貼ってあるのは数輌しかなかった。積荷は石油系のものが大半だが、硫酸、塩素、水酸化ナトリウム水溶液、硫黄、その他極めて危ないものがいくつかある。
 その種の危険物をまず選り分けて、該当するものを貼っていくことにした。このディカールは水に沈めるだけで菱形が浮き上がるので、貼るのは楽である。これをいちいち切り離していたら、どうかなりそうだ。

safety placards (1) これは塩素である。タンクのジャケットにそう書いてあるので、そのように貼らざるを得ない。このコード番号は一覧表を探して確かめてある。


safety placards (4) これは今ではほとんど製造されなくなった4エチル鉛というアンチノック剤専用のタンク車である。今は航空ガソリン用だけに使用される極めて危険な毒物である。これを一般貨車に混ぜて輸送していたというのも、今となっては驚くばかりである。

safety placards (2) これは石油ガスである。密度が小さいので大きなタンクである。近代型であって、当鉄道では少数派である。



 問題はワイン運搬用車である。これは運用していた当時の写真を見ても何もプラカードが入っていない。専用列車なので問題が無かったのかもしれない。


2025年06月04日

プラスティック製貨車の改番

covered hopper as sold この模型の手摺、ハシゴをご覧戴きたい。こんなに太いのである。水平で遠くから見る限り、それほど太さは気にならない。しかし、この角度で上から見ると「勘弁してくれ。」と言いたくなる。奥行きがあるのだ。概して模型は上から見るチャンスが多いから目立つ。

 この貨車は先回採り上げた Weaver のカヴァド・ホッパだ。大きな数字で UP78698 と印刷されている。もう1輌同じ番号があるのでなんとかしたかった。同じ大きさのディカールがあったのだが、残念ながらそれは赤文字であった。 
 下地の薄いグレィは意外と硬い塗料なので、鋭い刃物で軽く撫でると黒文字だけ剥がせる。そうしておいて黒の塗料を細い筆で補えば行けそうな気がする。 ”8”の中を削って上の方を少し足せば ”0” になる筈である。 


細くなった手摺 手摺を切り取って、Φ 0.5 の針金に取り換えるとこのような状態になる。本物はΦ19だろうから、1/48 では、0.4 mmになるが、これで許してもらう。かなりすっきりしている。この程度になるとプラスティックのオモチャという感じは無くなる。

    
graphity ついでにこの貨車も手直しした。イタリア語でgraffitiと言うらしい。落書きのディカールがあったので貼ってみた。この種のグラフィティ・アートのディカールは各種あるし、描き方講座もある。
 
from Mr.F この写真は昨日F氏から送って戴いたものである。Detroit駅での撮影である。自動車輸送貨車に描かれたもので、graphic art と呼びたいそうだ。
   

 いずれすべてのプラスティック製品を作り替えることになるような気がしてきた。そういう意味でもこの種の貨車の数は減らしておきたい。

2025年06月02日

ore car の手直し

ore cars (2) 間違った設計のオアカーの数輌を修正して、とても気分が良くなった。
  
「台車のキングピン位置が間違っているから気分が悪い。」と友人に言うと、「僕は気にならないけど、どうしてそんなに気になるのか?」と彼に逆に聞かれた。

 筆者の父親は技術者で、この種の構造物を見た瞬間に何かを感じる人だった。そしてその感想は、2つの内のどちらかだった。
「この設計は正しい。」
「これは間違っている。すぐ壊れる。」
 実際に長持ちするものは正しい設計で、壊れたものは金属が疲労していたものが多い。

 そういう人に育てられてしまうと、無意識にそれを考えるようになってしまった。だから、以前述べたようにトラス構造が間違っていると、気持ちが悪くてしょうがなかった。気付かずにいたならば、もう少し楽しく人生を送れたに違いない。

ore car king pin shifted 今回はブラス製とプラスティック製の2輌を修正した。どういうわけか、ブラス製には元の位置の外側にもボルスタを留めるネジ穴があったので、抜いて差し替えただけで終了であった。ボルスタが内側に留めてあったのは、軸距離の大きなベッテンドルフがついていたことに原因がある筈である。
 プラ製のはどうしようもないので床板を外して切り刻んで、新たに作った床板に接着した。連結器付近は上廻りに付いているので、外して切り詰めて床板に貼り付けた。大きな隙間は光硬化パテで埋めて塗装したら継ぎ目は分からなくなった。

 これで荷重が直接台車に掛かる正しい設計となり、精神衛生上とても良くなった。 

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