2026-07-06

AV禁止風俗NG「最低条件」

さだまさしの「関白宣言」という歌がある。

乱暴に要約すれば、「浮気するかもしれないが覚悟しておけ」というフレーズがある。

 

そのアンサーソングのように語られる、平松愛理の「部屋とYシャツと私」には、こんな一節がある。

友達の誘うパーティー 愛するあなたのため おしゃれに行かせて」

 

ふむ、

原始社会で、女にとって性交妊娠生命生活を左右する重大なリスクだった。

女が性交に慎重で、相手安全性継続性を重視するのは自然である

 

一方、男は一度の性交に伴う生物学コストが低い。種の保存という乱暴観点では、機会があれば乱発した方が有利だった。

 

本能免罪符に論じるつもりはない。

だが欲求の形が男女で違う以上、男のAV比較すべきものを、女のAVホストクラブを左右対称に計上するのはおかしい。

同じ行動ではなく、同じ機能比較すべきなのだ

 

男が家庭の外に求めるものが、性的刺激や新奇性だとすれば、女が外に求めるものは、承認所属共感、評判、比較社会的な自己確認である

 

そこで、あの歌詞に戻る。

 

私はあなたを愛している。

だが、友人社会には参加したい。外の世界にも接続していたい。きれいな服を着て、人に見られたい。他者から評価される回路は残しておきたい。

 

かにこれは浮気ではない。

だが、配偶者一人だけでは満たされない外部欲求という点では、男のAVと同じ構造を持っている(「性欲」ではない、本能的「欲」である

 

女が求めやすいのは、閉鎖共同体への従属のものではない。

正確には、排除されない人間関係相互扶助、評判の維持、情報共有、感情的支援である

原始社会では、これは生存に直結した。

集団から嫌われること、仲間外れになること、情報から切断されることは、大きな危険だった。

 

現代では、それが女子会ママ友職場雑談SNS推し活などの形で現れる。

もちろん、すべてが無意味ではない。

 

人間関係には実用的な価値がある。

だが、噂話、陰口、愚痴マウント合戦同調圧力、見栄の張り合いも大量に混じっている。

 

原始社会では重要だった関係維持本能が、現代では単なる承認欲求比較欲に変質している場合もある。

 

さらに女は安定を求める。

安定した所得、持ち家、広い家、子ども教育費、老後資金失業しない夫。

 

これも本能的には理解できる。

だが、現代要求がすべて経済合理性に基づいているとは限らない。

 

本当に広い家が必要なのか。

本当に持ち家でなければならないのか。

友人の家より狭いのが嫌だ。親族成功していると思われたい。夫の所得子どもの進学先で、自分価値確認したい。

そうした虚栄や比較が、「家族のため」「安心のため」「最低限の生活」という言葉に変換されていないか

 

男の欲望は、欲望として名指しされる。

 

性欲、浮気心、見栄、競争心。

 

一方で女の欲望は、道徳生活必要性に翻訳される。

 

安心したい、友達付き合いは必要普通の家が欲しい、子どものため、将来が不安

しかし分解すれば、そこには承認欲、所属欲、資源欲、地位欲、比較欲、独占欲が含まれている。

男の欲望けが低俗で、女の欲望生活上の権利なのか。

 

AV禁止

風俗禁止

女性との二人飲み禁止

キャバクラ禁止

 

だって生きるのに不要でしょ。私だけを愛して。

そう言うなら、男側も同じ論理を使える。

 

女同士のクソつまらないコミュニティーへの参加は禁止

 

情報交換?ネットで何でも調べられる時代だぜ。

 

SNS禁止

化粧も最新のファッション不要

俺だけを愛しているなら、他人からどう見られるかなんて関係ないだろう。

ブランド品も要らない。

家は生涯賃貸な。

あと近々起業するから

収入不安定になるかもしれないが、俺の挑戦を尊重してくれ。

 

すると女は答える。

 

「そんな男はお断り

 

それでいいのである

誰と付き合うかは自由だ。

AVを見る男が嫌なら、最初から付き合わなければいい。

男も、化粧やブランド女子会や持ち家を求めない女を探せばいい。

 

問題は、個人的な好みを「最低限の倫理」に昇格させることである

私は価値を感じない。

から不要

不要から禁止してよい。

 

この論理採用するなら、女の交友、化粧、ファッション住宅要求SNS推し活も同じように禁止できる。

だが女は、それを認めない。

まり本音は、

不要もの禁止してよい」

ではない。

 

「私には価値が分からないあなた欲望不要だが、私が価値を感じる私の欲望必要である

 

というだけである

もちろん、これは男も同じだ。

 

女子会はくだらないが、AV必要

化粧は無駄だが、自分趣味への出費は必要

そんな理屈では、単なる自己正当化しかならない。

 

女子会も化粧も持ち家も禁止すべきだ、と言いたいのではない。

である

 

それらを、男には理解しにくいという理由だけで禁止してはいけない。

同じように、男の欲望も、女には理解しにくいという理由だけで「不要」「不誠実」と断定してはいけない。

そもそもAV風俗キャバクラ、二人飲みは全部違う。

 

AVは一人で完結する。

風俗他者との性的接触である

キャバクラ金銭を介した疑似恋愛である

二人飲みは友人関係仕事上の付き合いまで含む。

 

これらを一括して「最低限禁止」と呼ぶのは、女側の不安基準に、男の行動をすべて同じ箱へ入れているだけではないか

本能から許せ、という話ではない。

 

夫婦恋人には契約がある。

相手が嫌がることをどこまで控えるかは、交渉すべきである

だがその交渉は、一方が自分欲望だけを必要と呼び、相手欲望だけを不要と呼ぶ形で行われてはならない。

男女平等とは、女の価値観を標準にして男を矯正することではない。

男の価値観を標準にして女を従わせることでもない。

 

互いに、自分には理解しにくい欲望を持つ存在だと認めた上で、どこまで許容し、どこから契約違反とするかを交渉することである

結局、この問題本質AVでも女子会でもない。

自分欲望だけを必要と呼び、相手欲望だけを不要と呼ぶ権力である

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