仙台市で初 「道の駅」整備構想が浮上 昨年閉校の小学校を活用 2032年度の開業視野
仙台市内で初めて「道の駅」が誕生する可能性が出てきた。2025年3月に閉校した実沢小(泉区)の活用策として、市が校舎改修の検討を開始。採算性確保の見通しと地元の合意が得られれば、32年度ごろのオープンを目指す。高齢化の進展が顕著な泉区西部地区で、新たな交流拠点を模索する動きが表面化した。
市によると、1983年完成(築43年)で鉄筋コンクリート造2階の校舎は、延べ床面積約1800平方メートル。児童数の減少で2021年4月に休校して存続策を探ったが、学区内で子どもの増加が見込めなかったため、閉校となった。
地元町内会長ら有志は22年6月、利活用の在り方を考える住民組織を設立。事務局を担う市教委が25年11月に市役所内部で施策を募った結果、校舎を解体せずに道の駅として再生する案が浮上した。
市は今年4~6月、運営に関心がある事業者5社から集客性や改修のモデルなど18項目について意見を聴取。うち4社が「正式に事業化されれば、条件次第で参入を検討する」と回答した。市は今後、採算性など事業化の実現性を調査し、9~10月に予定する地元説明会で結果を公表する方針。
泉区西部地区は高齢化が進み、25年時点の65歳以上人口は1万4321人と20年間で3・1倍になっている。実沢小周辺には泉ケ岳や泉パークタウンがあり、交流施設ができれば、幅広い層の利用が期待される。
敷地面積は約1万平方メートルで、一定規模の駐車場確保など国が求める道の駅の整備要件を満たす可能性が高い。近隣の交通渋滞や車中泊利用者のマナー対策といった課題もある。
市道路計画課の担当者は道の駅整備が決定事項ではないと前置きした上で、「周辺は泉ケ岳のゲートウエーとしての機能があり、地域活性化に向けた潜在力が高いエリア。採算性の担保や住民合意などをクリアできれば、計画を前に進めたい」と話す。
(土屋聡史)
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