「泣いてもおれん」 日本三大漬け菜「広島菜」産地を襲った地獄
毎日新聞
2026/7/5 13:00(最終更新 7/5 13:00)
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ピリッとした風味と、シャキシャキとした歯ごたえ。約130年の歴史を誇る広島の伝統野菜「広島菜」は、信州の野沢菜、九州の高菜と並んで日本の三大漬け菜に数えられている。
広島市の中心部から北に約10キロ、同市安佐南区の川内地区は広島県内有数の広島菜の産地だ。太田川流域に水はけのよい上質な土壌が広がり、古くから栽培が続けられてきた。
全2回の前編です。後編へのリンクは文末に
戦前から戦中にかけて、広島市内には陸軍の中枢施設や軍需工場などが集中した。人口が急増した「軍都広島」の食を支えたのが川内地区のような近郊の農村だった。
戦後の高度経済成長で人口がさらに増えると、農村は次々と住宅地に姿を変えた。川内地区でも1970年に55ヘクタールあった広島菜の作付面積は9ヘクタールにまで減った。それでも約40の農家が今も生産に取り組む。
私(記者)は約1年にわたって、川内地区に何度も足を運んだ。81年前、この地域は惨禍に巻き込まれ、多くの住民が人生を狂わされた。その苦難の中で広島菜の生産を続け、戦後を生き抜いた人々の姿に迫りたいと思ったからだ。
顔より大きい1株2㌔
広島菜は9月下旬に種まきをし、早いものは1カ月半で収穫を迎える。大半は…
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後編につづく 住民の1割が消えた 「ピカの村」で受け継がれる記憶と恵み
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