- 1二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 16:26:12
- 2二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 16:37:47
直哉「で?どこに出てくるんその話題枠」
マネージャー「三話から出てくるキーパーソンで、ヒロインと直哉さんの関係に影響を与える役だそうです」
直哉「影響。は、まあ確かに影響は出そうやね」
直哉「主演は黒髪で優しくて穏やかそうな男、俺はヘイトを集める嫌われ役、ここでまずビジュと性格で対立構造が生まれる」
直哉「そこへ更にあのビジュで空気変える男をぶち込んでくるとか欲張りすぎやろ」
マネージャー「で、でも!直哉さんなら全部飲み込めますよ!」
直哉「当たり前やろ。こちとら芸歴=年齢でやってきとんねん」 - 3二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 16:51:58
マネージャー「五条悟は現場でも評判がいいらしいですよ、今回がドラマ初出演ですが、再現Vとかでの演技の評判は良いらしくて」
直哉「たかがバラエティの再現Vで実力なんて分かるわけないやろ」
直哉「泣ける顔と間ぁ作ればそれっぽく見える世界や。演技やのうて、それっぽさやろ」
直哉「……まあ、どうでもええわ。今回の現場立った瞬間わかるやろ」
マネージャー「何がですか?」
直哉「使えるか使えへんか。使えんかったら話題ごと俺が食ってものにしたる」
マネージャー「……でも、キーパーソンってことは、五条さんが空気変える役ですよね?」
直哉「変えられるもんなら変えてみぃや。『場』っちゅうのは、作るもんや」 - 4二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 17:35:33
芸歴=年齢ってことは子役経験もあるのか
- 5二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 17:44:25
下手したら赤さんの頃から出演経験あるってこと?
続いてるのすげぇな - 6二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 18:55:10
直五……!!(正座)
- 7二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 19:04:19
直五か…アリやな…(ガコン)
- 8二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 19:45:14
いいぞカッコいい直哉を供給していただく
- 9二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 20:02:44
マネージャー「は、はぁ……」
直哉「ま、例外もたまにおるけどな。作らんでも、立っとるだけで場を変える怪物」
マネージャー「それは……」
直哉「……らしくないこと喋ってもうたわ」
マネージャー「少なくとも直哉さんは一流の俳優ですよ!二世俳優だなんて今じゃ誰も言ってないじゃないですか!」
直哉「はー、やかまし。その代わり性格最悪やて業界人なら誰でも知っとるドブカスやろ?実力ないやつの僻みって怖いわぁ」
直哉「まあええわ、好かれに来とるわけちゃうしな」
マネージャー「でも、あんまり敵作ると……」
直哉「敵?この世界敵の方が分かりやすくてええやろ。味方面してくるやつの方がよっぽど厄介や」 - 10二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 20:29:30
マネージャー「怪物って、あの」
直哉「名前出さんでええよ、出したら安なるわ」
直哉「『アッチ側』に行くんは俺や」
マネージャー「……」
直哉「『話題枠』はどうなんやろね。作りもんの優等生か、一発屋か、それとも……」
コンコン
??「失礼しまーす」
マネージャー「?はーい」ガチャ
五条「祓ったれ本舗の白い方!五条悟です!禪院直哉さんにご挨拶に来ました、今回の撮影ではよろしくお願いします!」
マネージャー「あっ、どうも、お世話になります」
直哉「……」
マネージャー「ちょっ、直哉さん、無視は流石に」
直哉「ああ、顔でお仕事貰っとる人やろ、今日は相方おらんくて平気なん?」 - 11二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 20:32:22
ちゃんと楽屋挨拶する五条えらい
- 12二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 22:03:10
五条「あー、今日はソロでやってます。相方いないと何もできないわけじゃないんで!」
直哉「へぇ?実際そうなんちゃうん?相方に全部お膳立てしてもろて、横で笑っとるだけの仕事やろ。一人になった途端何にも残らんタイプ。ようそんなんで『役者』の土俵入ってこれるわあ」
マネージャー「ちょ、ちょっと直哉さん――」
五条「……お詳しいんですね、もしかして僕のファン?」
直哉「キッショ、事実言うとるだけやろ」
五条「なるほど、なるほど。……家柄だけで役もらってきた人の台詞って、やっぱり染みますね~」
マネージャー「ひっ……!」
直哉「あ?……待てや。その口の利き方、どこの看板背負って言うてんのか分かっとるんやろな?」
五条「ん~?そりゃ分かってますけど、それってそんなに大事ですか?」
直哉「はぁ?」
五条「看板で決めるタイプだからアンタも切れたんでしょ。家柄でレッテル貼られたくないから」
直哉「……キショいから敬語使わんでええよ。敬う気なんて欠片もないやろ」
五条「あ、マジ?助かるわ。その方が楽なんで」 - 13二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 22:10:42
直哉「『楽』ねぇ。ここ、ガキの遊び場とちゃうねん。『役者』の土俵や。笑い取りに来たんやったら帰ってくれへん?」
五条「その『役者』の土俵に上がるかどうかの選択権すらこっちにはねーんだわ。んでそっちは?今回も主演は取れなくって準主演?しかも他がやる予定だった役を家柄で奪ったとかなんとか?」
マネージャー「ご、五条さん……!」
直哉「へえ、噂話でお芝居するん?三流やねえ。コネでもなんでも使えるモンは使ったらええやん。使わん奴の意味が分からん。取り方で価値決めるんやったらこの業界全滅やで」
五条「ふーん。じゃあシンプルでいいな。取り方じゃなくって『残り方』で見ればいいってことだ」
直哉「はぁ?」
五条「今日のカメラの前でどっちが『残る』か、楽しみじゃね?」
直哉「は、生意気」
五条「そういうキャラでやってるんで。数回しかねえ俺の出番に食われたりすんなよ、性格最悪二世俳優さん」
直哉「言うやんけ。ほな約束や。その数回で残れへんかったら、二度とこの土俵に上がってくんな。俺が圧かけて止めたる。監督も家の力使うて抑えたるわ」 - 14二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 22:12:02
五条「いいよ。おもしろそうじゃん。っていうかもう行っていい?次も挨拶があるんだよね」
直哉「俺が引き留めたみたいに言わんといてくれる?えらいおしゃべりなお口やったから声掛けしたっただけやわ」
五条「あっは!次はカメラ回ってる所で喋ろうぜ」
ガチャ、バタン…
マネージャー「直哉さん……!!」
直哉「……は」
マネージャー「え、ええと」
直哉「あれが五条悟ねえ。おもろいやんけ。『残る』とええなあ」 - 15二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 22:15:19
五条の実家も金持ちそうだけど芸人目指したせいで勘当されてたりすんのかな
2人の煽り合い良いな - 16二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 22:53:40
我、あっは!って笑う五条が好き侍
- 17二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 23:31:13
~スタジオ~
監督「五条ちゃ~ん、今日はよろしくね!」
五条「はーい、ヨロシク!頑張りまっす」
ヒロイン「宜しくお願いします!」
五条「はーいよろしくね」
直哉(フン、なんぼのもんか見してみい)
助監督「リハーサルです!よーい、アクション!」
ヒロイン「くっ、ここでアンタに出会う予定なんてなかったの!MV撮影に応募したのは事故なの!」
直哉「は?オマエそんな言い訳通用すると思ってんのか?足引っ張んなよ」
ヒロイン「こんのぉ~ッ!!」
パン、と軽い手拍子。
五条「はーい、そこまで」
直哉(……なんや?演技は正直並、やけど、いやに目を引く――)
監督「カット!」
直哉(しまった!俺今どう演技しとった!?覚えとらん!) - 18二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 23:36:28
魅せられちゃった…
- 19二次元好きの匿名さん26/04/18(土) 23:57:17
監督「直哉くん、今のカットの表情、最高に『未練』と『焦り』が出てて良かったよ!ヒロインちゃんも焦りが出ててイイネ!五条君はその調子でよろしく!」
五条「ありがとうございまーす」
監督「このまま本番いってみよう!」
助監督「よーい、アクション!」
ヒロイン「くっ、ここでアンタに出会う予定なんてなかったの!MV撮影に応募したのは事故なの!」
直哉「は?オマエそんな言い訳通用すると思ってんのか?足引っ張んなよ」
ヒロイン「こんのぉ~ッ!!」
直哉(来るんやったら来い、見極めたる!)
五条「はーい、そこまで」
ヒロイン「な、アナタは……!」
直哉(分からん、コイツは一体何をしとるんや?こんなん、まるで――)
監督「はい、カット!一発オッケーだよ、お疲れ様!んじゃ次は……」 - 20二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 00:06:39
~廊下~
直哉「おいオマエ、何したん?」
五条「撮影終わるなり俺のこと引っ張って来てなんだよ」
直哉「俺はオマエがあそこで『何』したか聞いとんねん」
五条「ハァ。……あのな、俺は芸人、常に板の上のどの角度からでも見られてる意識を持ってる」
五条「だけど、この現場でその必要はねえ、俺が魅せればいいのはカメラっつー一点だけだ。俺にとっちゃ楽勝って話だよ」
五条「カメラは全部を映してるようで、ヒロインもスタッフもみんなアンタを見てた。一番うまいからな。……だから一回俺が切ってやった」
直哉「……ほんで?」
五条「一瞬よそ見したら全体に目が行くようになって、その中でもとりわけ異物に目が行くようになる。そんだけの話」 - 21二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 00:09:07
直哉「ハッ、そら恐れ入ったわ。演技やのうて演出しに来たっちゅうわけやね」
直哉「自分みたいな異物が混ざっただけで、こっちの積み上げて来たモンが全部オマエの『フリ』にされる」
直哉「エグいわあ、芸人いうんは他人の見せ場殺して自分が残る技術に長けとるんやね」
五条「だから言ったじゃん。『残る』のが大事だってさ」
直哉「……勘違いすんなよ。一回目は『知らんかった』から食われただけや」
直哉「次は、その浮いとる異物ごと、俺がこのドラマの世界観に塗りつぶして引きずり込んだる」
直哉「カメラがどっちを『主役』やと錯覚するか、最後までせいぜい足掻いてみぃや」 - 22二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 00:33:05
~後日・別シーン撮影~
監督「今のテイクもっかいいこう!なんかイマイチなんだよね」
直哉「いや、目線がアカンわ。さっき、ヒロインのこと見過ぎとったわ。あれやと未練やなくて執着やね」
監督「いいね、それ再現できる?」
直哉「当然」
五条(……へえ、そういうもんなんだ)
監督「じゃあ5テイク目いこうか、決めてよ」
助監督「よーい、アクション!」
五条(直哉の役柄は「幼馴染を捨てた男」かつ「捨てた幼馴染に魅せられる男」……この話ではヒロインを見る視線に未練が滲みだす) - 23二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 00:42:04
五条(……あ、視線外した。真正面で見てない?見てない……逃げてる?違う!見たいのに見れない、これで未練を表現してるのか!)
五条(台本では想像できなかった細部まで、役が生きてる。まるで動きを「作って」それに当てはめにいってるみてえだ)
監督「カット!いや~いい感じだったよ!」
直哉「ふう。ま、こんなもんでええやろ」
五条(……俺みたいに、派手な手拍子や異物感で目を引くんじゃない。「視線を外す」っていう欠落を作ることで、観客にその理由を想像させて、心を縛り付けるのか)
直哉「……おい。何ボーッと見てんねん。自分、次は横から入ってくるシーンやろ。口開けてマヌケな顔さらさんといてくれる?」
五条「あ?……いや、ちょっと感心してただけ。アンタ、本当に『性格以外』は完璧なんだなーって」
直哉「……その褒め方、一番ムカつくわ」
五条「あっはは!じゃあ、そのムカつく相手に、もっと複雑な顔させてやるよ」 - 24二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 00:49:20
~また後日・五条ラストシーン撮影~
直哉「自分、さっきのテイク。俺が台詞をちょっと台本と変えたのに気付いとったやろ」
五条「ん?ああ、あそこね。『だろ』を『だろうが』にしたとこでしょ。確かにそっちのほうがオマエの役は惨めに見えてよかったし、だから俺も少し乗っからせてもらっただけ」
直哉「……さらっと言うてくれるわ。俺が頭ん中で練っとったモンをその場で拾って、その場で打ち返して来たんか」
五条「俺ら芸人ってさあ、相手のコンディションで毎日ネタの間を変えるんだわ」
五条「客の空気が冷えてりゃスピード上げるし、ウケてりゃ溜める。オマエの呼吸を読むなんて、劇場で酔っ払いの相手するよりよっぽど楽だわ」
直哉「……笑えんわ。オマエ、反射で生きとるんやね」
五条「サイッコーの褒め言葉!オマエが積み上げてきたものはこの撮影期間でわかった。壊れないってわかってるから、こっちもやりやすいんだよ」
直哉「……ほんま、ムカつくわ。……おい、次のシーン。もっと追い込んでこい。オマエにしかできんモン全部出せや。俺が全部、後悔に変えたるから」 - 25二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 01:31:10
~数日後・打ち上げ会場~
監督「では皆あらためて」
全員「「「お疲れ様でした~!!」」」
監督「いや~オールアップできて本当によかった。ドラマ、絶対最高視聴率狙えるね!」
モブ女「五条さ~ん、これ特別な果実酒なんです。一口だけ、ね?甘いもの好きなんでしょ?撮影頑張ったご褒美ですよぉ♡」
五条「あ、いや、僕ホントにダメなんだって、ごめんね」
モブ女「もぉ~、照れないで!ほら、あーん!」
五条「?!!!」
直哉「……あのアホ、何飲まされとんねん。ほんで隣、撮影中アイツのこと狙っとったグラドルか……厄介ごとにならんといてくれへんかな」
五条「ごめ、……トイレ……」
モブ女「え~!ちゃんと戻って来てくださいね!」 - 26二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 01:42:01
下戸だしめっちゃ体調悪くなってそうだな大丈夫か
- 27二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 01:56:45
~廊下・トイレ付近~
直哉「……おい。顔だけカス芸人、寝とるんとちゃうぞ。自分、こんなとこで無様にくたばっとったら、明日から『話題枠』以下やで」
五条「ん、あ……?ぁに……?ほっといて、くれる……?つか、かお、どれが本物……?」
直哉「全部本物や、ボケ」
直哉(……現場であんだけ回しとったのに、あんなアルコール入ってへんような酒ひと舐めでこれか?)
直哉「ちゅうかオマエ酔ったらそんなんなるん?だるぅ……立てや。ほら、捕まれ」
五条「オマエ、いがいとがっしりしてる……すぐる、には、負けっけど……」
直哉「すぐるって誰?やかましいわ。自分、このまま会場戻ったらあの乳女の餌食やで?明日のネットニュースの見出し決まったなあ。『祓本五条、グラビアアイドルと密会』」
五条「……にゅーす、やだ。すぐるに、怒られる……あいつ、説教、なげーんだもん……」
直哉「だから誰やねんその『すぐる』は。自分、ええ加減にせーよ……ほら、行くぞ。あんな飢えた猛獣の檻に戻る趣味、俺にはないわ」
五条「おれもねぇよ……これどこ行くの……?」
直哉「ハッ。そんな蕩けた顔で訊くことちゃうやろ。ちょっとは警戒したらどうなん?」
直哉「……まあ、ええわ。お望み通り、あの乳女も週刊誌の記者も入ってこれん、最高に安全な場所へ連れてったる」 - 28二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 02:07:36
おおーーいっもっと警戒した方がいいんじゃないか…!?(わくわく)
- 29二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 02:13:07
ガラスの仮面みたいな話でワクワクすっぞ
- 30二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 02:51:39
~タクシー車内~
五条「うぅ~……すぐる、オマエ……またプロテインの粉、こぼしてる……」
直哉「せやからそれ誰?おいこら、このままやと俺んちいってまうけど?オマエ住所とか言えないんか?」
五条「んー……と、住所はぁ……〇〇県……〇〇区……」
直哉「待て待て待て、なんで県なのに区が出て来とんねん、お前ホンマ?ケータイとか財布に何か入ってへんの?あーもうなんで俺がこんな真似……」
直哉「はぁ!?財布の中、夏目漱石が数枚と……カード一枚だけ?嘘やろ、自分ほんまに芸能人の自覚ある?紛失した時用の予備とか、身分証の類は……って、免許証すら入ってへんのかい!」
直哉「ったく、スマホは……あ、これか。ロック……顔認証?PIN?おいコラ、ツラ貸せや」
五条「んん……まぶしぃ……」
直哉「は~~~なんで顔認証通らんねんおかしいやろ、PINわかるか?」
五条「……?」
直哉「もおホンマにどうなっとんねん。なあ、おい、そのすぐるとか言うヤツの場所わからんの?」
五条「すぐるは……収録ある、はず……にゅーす?だっけ……?くいず……?」 - 31二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 03:10:12
直哉「ああ、すぐるって何やと思ったらあの前髪のこと?オマエらプライベートでも仲良しこよしなんやね」
五条「うん!」
直哉(!?コイツ、酔ったらこんな笑顔見せるん?エグ……)
直哉「……誰かおらんの。泊めてくれるヤツ」
五条「硝子……は、今どこすんでる、っけ……歌姫……しらねー……、ピンチャン……は、無理……あとは……うー……、全部、うれてから疎遠……」
直哉「……誰もおらんのか。そらそうやろな。その性格で、その顔。鼻につく要素しかないわ。……唯一の理解者が、あの前髪だけっちゅうわけや。他、遊んでる女とかおらんの?」
五条「なんで、女がでてくんの……?」
直哉「はぁ……?何で女が出てくるかって、……自分、本気で言うとるん?……そのツラあって、浮いた話もなくて、唯一執着しとるんが相方の男一人って。……そら、アッチ系の噂も絶えへんわな」
五条「おんな……こわいし。……めんどくさい、もん。……傑がいれば、それで、いいし……」
直哉「……」
直哉「……はいはい。ご馳走様。……もうええわ」 - 32二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 10:57:04
~直哉のマンション・エントランス~
直哉「おい、着いたで。シャキっとせえ」
五条「ん……?ここ、どこ……?」
直哉「俺のマンションやけど。あとはホテルでも漫喫でもなんでもどーぞ。行く宛あるんやったらそこまで乗せたったけどなあ……」
直哉「お望み通り、誰にも邪魔されへん安全な場所や。ほなね、悟君バイバーイ♡……あ、でもそこ、共有スペースやからあんまり長くおらんといてな?コンシェルジュに通報されてまうわ」
直哉(ハッ、ざまぁ見ろ。現場であんだけ人のペース乱しといて……傑だか何だか知らんけど、相方おらんかったら自分、ただの迷子のガキやんけ)
五条「え……?」
五条「……ひ、う、…………っ、や、……やだ……!!」ポロポロ
直哉「な、……な、何!?何してんの自分!?ちょ、待てや!!」
五条「いじわる!!……すぐる、っ…すぐ、ぅう……!!」
直哉「声デカいねん!!防音やけど限度あるわボケ!!……おい五条悟、泣き止め!!オマエいくつやと思っとんねん!!あの乳女が見たら卒倒するぞ!!」
五条「う゛う……なに、もお……もおやだ……すきで、…っこんなかお、してない……!」
バシッ
直哉「おい。オマエ、プロやろ。顔はやめろや」
五条「!!」 - 33二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 11:31:28
直哉「もぉ~……わかったから泣き止め。……あー、クソッ、本っっっっっ当にムカつくわ自分!!」
直哉「しょうがないから部屋入れたるわ。あのなぁ、こんなところで騒ぎ起こしてみ?自分、折角ドラマの仕事出たのに降板やで?大好きなすぐるに迷惑かかるなぁ、嫌やなあ?」
五条「……」コクン
直哉「……顔。その汚い顔、二度と人に見せんな。……ったく、なんでこんな時だけ最強の武器(ツラ)使いよんねん……」 - 34二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 11:34:28
~直哉のマンション・リビング~
直哉「……ったく。自分、自分がどれだけのリスク抱えとるか分かっとんのか。エントランスで大の大人が号泣?『祓本五条、精神崩壊』って書かれたら、相方のキャリアごと心中やで」
五条「……う、……だって、……オマエが、……置いてこうとするから……」
直哉「……はぁ。自分、さっき何て言うた?『好きでこんな顔してない』?……ハッ。喧嘩売っとんのか。俺が、その『顔』に追いつくためにどれだけドブ水すするような思いで芝居作っとると思てんねん」
五条「うぎゃっ!」
直哉「それ水な。天然水。とっとと希釈してまえ。……自分、さっき俺が『顔はやめろ』言うた時、えらい驚いた顔しとったな。……今まで、そんなこと言う奴おらんかったんか?」
五条「……だいたい、……みんな、……顔にしか、……触らないから……」
五条「……ここどこだっけ」
直哉「そこから!?六本木や。オマエんちどこか知らんけど、オマエだけやねんで、俺の家来たの。ネットに住所バレたらオマエのせいっちゅうことで」
五条「ろっぽんぎ……」
直哉(……このツラで、女を怖がって、相方の男一筋……ねぇ)
直哉「……なあ。自分、さっき『傑がいればいい』とか言うとったけど、それ、ガチなん?巷じゃ自分、男にしか興味ないとか、それこそ相方とデキとるとか言われとるけど……」
直哉「自分みたいなのが、もし本当にホモなんやとしたら……俺みたいなビジュのええ男、目の前におって耐えられるん?ほら、どうなんや」 - 35二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 12:20:32
そこから!?でワロタ
- 36二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 12:34:41
みんな顔のことしか言わないから顔以外の事を言ってくれる人間に懐いてしまうとしたら五条お労しいな
- 37二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:12:06
五条「んん……?あ……?ああ、無理、ごめんね」
直哉「は?何?我慢できへんって意味?」
五条「違うよ。僕EDだから。オマエがどんなに綺麗な顔してても抱いてあげられない、ごめんね」
直哉「……いや、それネタ?芸人やからって、そんな笑えんネタ仕込んでんの?笑えへん、一ミリも笑えへんのやけど。……自分、何、急にまともな喋り方しとんねん……」
五条「えっ?今の笑うとこでしょ」
直哉「笑えるワケないやろ。女避けとって、相方頼りで、ぐでんぐでんやのに男に手出されそうになった時に仮面被ってその台詞?冗談キツいわ。……自分、今の顔、鏡で見てみぃ。全然笑うてへんぞ」
五条「そう?いつもはこれで、みんな笑って引いてくれるんだけど」 - 38二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:13:23
直哉「引いとるわ、ドン引きや。あー……ほんま、自分さっき、自分の顔殴りながら泣いとったやろ。『好きでこんな顔してない』って」
直哉「オマエ、芸人になったんやろ。そしたらな、その顔はな、自分一人のもんやない。カメラの向こうの客のもんや。それを自分で傷つけようとするなんて、それこそ傲慢やわ」
直哉「……どうせ顔なんか、一生変えられへんねん。死ぬまでその『五条悟』のツラで生きていかなあかん。……やったら、さっさと開き直れや。鬱陶しい」
五条「……開き直る?」
直哉「せや。俺なんか、二世俳優やの性格最悪やの言われ続けて、それでもこの『禪院直哉』を完璧に演出し続けとんねん。欠陥があろうが、なんだろうが、板の上に立ったらそんなん関係ない」
五条「…………ッ!!」
直哉「わかったらとっとと床で寝とけ、酔っ払い」
五条「……う……、その前にトイレ……」ヨロヨロ ガンッ
直哉「ぶつからんといてくれる!?もぉ~!!」 - 39二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:14:29
あっ自分で言うんだ…言うよね
- 40二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:23:48
なんとなくノンデリに見せかけた防衛本能が働いてる結果っぽいような
- 41二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:34:49
~トイレ後~
五条「……ふぅ、スッキリした。……じゃ、おやすみ……」
直哉「待て待て待て!!どこ座ろうとしとんねん!!オマエの寝床は床や!!」
五条「え~……?」
直哉「え~ちゃうねん。自分、鏡見たか?泣きすぎて顔はグチャグチャ、酒とタバコの匂いプンプンさせて、そんな汚い体で俺のイタリア製ソファに触んな!!穢れるわ!!」
五条「えぇ~……いいじゃん、……減るもんじゃないし……だるい……」
直哉「減るわ!!俺の精神寿命が削れるわ!!ほら、立て!!シャワー浴びてこい!!」
五条「むり、滑ってころぶ……」ガンッ
直哉「ホンマに転ぶやつがあるか!なんやねんこの千鳥足!っ、あーもう!!ホンマに……俺にどこまで世話焼かすねん!!」
直哉「わかったわ、俺が最高速度でシャワーを終わらしたる!」 - 42二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:40:10
一緒にシャワーまでやってくれるの!?まだ血迷わないだろうけど…どうなるかなフフ…
- 43二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:48:20
どっちが年上か分かったもんじゃない
- 44二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:53:01
直哉が一個下なの良き 歳下攻め大好き!!
- 45二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 13:58:16
~バスルーム~
直哉「なんでこうなった……なんでオマエと裸で二人シャワー浴びる羽目に……せっま!自分の足、長すぎて邪魔やねん!」
五条「俺がころんで……オマエの服、掴んだから……?」
直哉「せやなあびしょ濡れにしたなぁ!クソが。ほらもう、動くなや。頭流すぞ。目ぇ瞑ってろ」
五条「はーい」
直哉「……なあ」
五条「ん?」
直哉「自分、さっきEDや言うたけど。……マジなん?こんなにモノは立派やのにたたへんなんてこと、あんの?」
五条「デリカシーなさすぎてウケる……」
直哉「オマエに言われたくないわ」
五条「マジだよ。ちょー美人が脱いでも、触っても、ピクリともしないの。俺の身体じゃねーみたい」
直哉「……笑えんわ、アホらし」
1.直哉「……なあ。自分、さっき『抱いてあげられへん』て言うたな。……それ、俺が自分を『抱く』側やったら、成立するんとちゃうか?」
2.直哉「ほら、とっとと終わらすぞ目閉じろや」
dice1d2=1 (1)
- 46二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 14:03:28
おっ、反応しちゃったのか
- 47二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 14:46:05
直哉「……なあ。自分、さっき『抱いてあげられへん』て言うたな。……それ、俺が自分を『抱く』側やったら、成立するんとちゃうか?」
五条「……え?」
直哉「自分、中身は空っぽでも、ガワは最高やろ。……やったら、俺にその『ガワ』を貸せや。…… 美人が脱いでもって言うたな?どうせそこいらの女やろ。俺やったらどうか試したる」
五条「ハッ!オマエも結局それかよ。……傑以外の人間は、俺の『中身』なんてどうでもよくて、この顔を消費したいだけなんだ……」
直哉「当たり前やろ。勘違いすなよ。『中身』なんて誰にでもあんねん。 道歩いとる有象無象から、そこらの売れん役者まで、薄っぺらいトラウマやら心やらを大事そうに抱えて生きてるわ。そんなもん、一銭の価値もない」
五条「……ッ」
直哉「でもな、その『顔』はオマエにしかあらへん。自分という存在が板の上に立つだけで、空気が変わって、客が息を呑む。……その『器』は、中身がどうあれ、絶対的な正解や」
直哉「俺が欲しいのはオマエという現象そのもの。消費?舐めんなや。俺はなあ、最高の素材がド素人の手で腐っとるんが我慢ならんだけや」
五条「は、はぁ?意味わかんねえんだけど。なんだよ、プロデューサー気取り?」
直哉「さっき『好きでこんな顔してない』って泣いとったな。やったら、俺がその顔に『意味』を与えたるわ。オマエのチープなトラウマ、俺が与えた意味でどう変質するか見てみい」
直哉「『中身を見てほしい』なんて、安い承認欲求はあの前髪にだけ向けとけばええ。……俺は五条悟という最高傑作を、俺のためだけに完成させたいんや。……これ以上、他に何か理由いる?」
五条「……オマエって、最悪だよな」 - 48二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 16:26:36
- 49二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 16:30:44
え、えっちすぎます……
- 50二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 17:37:07
ありがとうございます、直哉左最高です
- 51二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 17:50:16
ドエッッッッッッッ最高!!!
- 52二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 18:09:32
直哉の年齢が五条の1個下なのを思い出してより興奮した
あっぱれだスレ主 - 53二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 18:13:52
直哉「やかまし……朝から何?」
五条「っ、痛ぇ……!!頭も痛ぇしケツも痛ぇんだけど!?何これ?!ココどこ!?」
直哉「お目覚めか、随分幸せそうに寝とったなぁ」
五条「オマエが僕のこと拾ったんだよな?クッソ、最悪……」
直哉「最悪はこっちの台詞や。自分、昨晩はあんなに俺に縋りついてアンアンわめいとった癖に♡」
五条「はぁっ!?嘘つけ、僕がそんなことする、わけ……」
五条「…………」 - 54二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 18:16:38
直哉「忘れたんなら今からでも思い出させたるけど?」
五条「ふざけんな、つーか何時?オフで良かったけど……」
直哉「わー奇遇、オフが被っとるとか嬉しいわあ」
五条「棒読みで良く言うよ。ったく、僕もう帰……」
直哉「見事に腰が抜けとるね、かわいそ」
五条「思ってもないことを……!!」
直哉「その様子やったら思い出したんやろ?これからもよろしゅう。俺がオマエのガワに手ぇ加えて最高傑作にしたるわ」
五条「……勝手な奴。まあ、気持ちよかったし……絶対秘密ってことならいいか」
直哉「ハッ、ええ返事や。……ほな、昼飯の前に昨夜の復習でもしとく?」
五条「バーカ。誰がするかよ」 - 55二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 18:21:15
腰抜けるほどヨカッタんだね…可愛いね
- 56二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 18:41:07
五条処女喪失おめでとう
- 57二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 18:49:06
~後日~
直哉「ドラマの視聴率エグいらしいやん、オマエのところむちゃくちゃ評判ええし、ムカつくわあ」
五条「#君を忘れる演技……#君忘……すごいことになってるね、っていうか次主演の映画がオファー来たんだけど……僕の本業お笑い芸人だよ?」
直哉「映画?ええやん。やったらどう?お笑い芸人やと思っとる客もうおらんやろ」
五条「僕がしたいのは傑との漫才なんだっつーの。ネタ番組も最近減って来てるし、仕事はあるに越したことはないから断れないけど……」
直哉「事務所けっこうでかいもんなあ。ま、文句は売れてから言えや」
五条「くっそ、テッペンは遠いか。あーあ、つーか、オマエに抱かれてからさあ……なんか、皆が僕を見る目が変わったんだよね」
直哉「へえ?どんなふうに?」
五条「なんつーか、キラキラ?ギラギラ?してる。あと再現Vも最近あんま出して貰えなくなってきたんだよね、あれショートコントみたいで好きだったのに」
直哉「簡単や。オマエの演技力が頭一つ抜けたからやろ。大根どもがぶり大根になってまうからしゃあないねん」
五条「どういう例えだよそれ。……うわ」 - 58二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 18:51:35
直哉「ん?あは、かわい~♡祓本五条、CM演技で見せるあの切なすぎる表情の正体とは!?やて、これ俺にキスされてる時にそっくり♡」
五条「やめろよ、見んな!!恥ずかしいだろ!!」
直哉「何が恥ずかしいん?自分の商売道具がこれ以上ないくらいええ仕事したんやで、喜ばなあかんわ。この時、自分……頭んなか真っ白で、俺に噛み付くことしか考えられへんかったんやろ?」
五条「……うっせ。……全部、オマエが『意味』なんて持たせたせいだ。あんなの、オマエしか知らないはずの顔なのに……なんで全国放送で流れてんだか。傑に、変な顔されたらどうしてくれんだよ」
直哉「あの前髪?ハッ、あんな真面目一本槍の男に、今のオマエが理解できるわけないやろ。……自分は今、俺の手の中でしか出せん顔を、世界中に切り売りしとるんや。快感やろ?」
五条「……最低。クズ。ドブカス」
直哉「それでええわ。その代わり、その表情を引き出せるんは世界で俺だけやって覚えとき。あと、映画の返事も明日までに『やる』って返事しときや」
五条「はぁ?主演だぞ?オマエみたいに地力がないんだからすぐにボロが出るに決まってる」
直哉「俺が教えたるわ♡特別レッスンやで?禪院の指導なんて誰もが受けたくてしゃあないのに、悟君は贅沢やね」
五条「……まあ、確かに指導をしてもらえるのはありがたいか。でも毎回毎回人のことむちゃくちゃにしやがって……」
直哉「授業料ってことにしといてくれる?ってことで、今日も、ええやろ?」
五条「……はぁ、責任とれよ。僕をこんな風にしたんだからね」 - 59二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 18:55:18
直哉に抱かれまくってるからフェロモンがダダ漏れてそうだね
- 60二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 19:05:43
~番組収録後~
五条・夏油「「お疲れ様でした~!!」」
五条「オマエと収録すんの久々!ちょ~嬉しいわ。ネタ番組じゃねえのが死ぬほど残念だけど」
夏油「はは、そうだね。でも、今の君の人気でネタ番組に出たら、客席の悲鳴で漫才にならないかもしれないよ」
五条「オッエー、顔で漫才してねえっつーの」
芸人A「お疲れっしたー!いやー五条さん、マジで最近エグいっすね。昨日も『#君忘』リアタイしましたけど、あのラストの表情!あれ絶対なんかやってるでしょ!」
スタッフ「本当ですよ!うちの現場の女子陣、あのシーンで全員悲鳴上げてましたもん。五条さん、最近なんか……急に『男』の色気っていうか、湿度すごくなりましたよね?」
五条「何それ、湿度?じゃあ次は加湿器のCMでも狙おうかな?」
芸人B「いやマジで!昔の再現Vでバカやってた五条さんと同一人物と思えへん。あれ、絶対いい恋してるとか、むちゃくちゃええ女抱いてるとかじゃないと出せない顔っすよ。五条さん、最近エロいわぁ〜!」
五条「……バカ、仕事だよ仕事。プロの演技なめんなって。な、傑?」 - 61二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 19:08:04
夏油「……そうだね。君のその『演技』、ネットニュースでも話題だ。……さっきも、映画の主演が決まったっていうリーク記事が出ていたよ」
五条「えっ、マジ?……うわ、ホントだ。……まだ事務所通して調整中なのに、情報早すぎだろ……」
芸人A「うわ、マジっすか!主演!?完全に『俳優・五条悟』の完成じゃないっすか!夏油さんも最近MCの特番増えてるし、二人ともピンの仕事で無双しすぎっすよ。……あーあ、最強のコンビが揃う日がますます見られなくなるのかあ」
スタッフ「本当ですね。もう『祓本』を漫才で見られる機会、減っちゃうんだろうな……」
夏油「…………じゃ、私はこの後も収録だから。君は撮影でスタジオ移動だろう?」
五条「ン、だりーけどいっちょやってやるか!」
夏油「折角の仕事にそんなこと言うんじゃない。それじゃあね、悟」
五条「傑、最近ちゃんと寝てる?ちょっと痩せたか?大丈夫か?」
夏油「……いや、ただの夏バテさ。大丈夫。……悟こそ、最近……いや、いい。頑張ってくれ」
五条「……ソーメン食い過ぎた?ま、傑なら大丈夫か。 終わったら旅行でも行こうぜ」 - 62二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 19:16:31
夏油が知らんところで花を散らせてただけなんですが
直哉の指導も凄いんやろな…不穏な流れ… - 63二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 19:19:33
~地下駐車場~
五条「傑、なんか……本当に疲れてたな」
ピロリン
五条「ん?」
『ついとる、はよ来い』
五条(……待たせるとうるさいしな、アイツ)
五条「よっこらせ、えーっと、どこだっけ~……?うわっ!」
直哉「遅い、自分何分待たせるつもりや」
五条「わっ、……ちょっ、……っ、痛ぇな。運転手さんもいるんだから、少しは考え……」
直哉「運転手は禪院の身内や。余計な心配せんでええ。それより自分、ネットニュース見たで、俳優・五条悟主演!おめでとうさん♡」
五条「オマエがやるって言ったんだよ。傑にもバレてたよ。映画のこと、アイツが先にニュースで知るとか、……正直、最悪なんだけど」
直哉「ママの顔色伺って何になるん?演技に関してはオマエはもう怪物級やで、自覚持てや」さわさわ
五条「車内にいきなり引きずり込んでおいていきなりセクハラすんな!」ビシッ
直哉「ごめんちゃい♡ほな、部屋につくまで『予習』でもする?ああ、でも流石に車は防音とちゃうねん。声出さんといてね」 - 64二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 19:40:30
雰囲気がえろくてイイね
どんな『予習』なのか詳しく!! - 65二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 19:54:06
~別日・直哉の部屋~
直哉「『あなた、誰にも本当のこと言ったことないでしょ』……。ハッ、ええセリフやん。自分にぴったりやなあ。……なぁ、悟君。自分はこのシーン、どんな顔して本音を言おうとするん?」
五条「……どんな顔って。必死に今まで隠してきた自分が、……」
直哉「あー甘い、大甘の甘々やわ。甘すぎるわ。自分がこの詐欺師として、初めて本当のことを言おうとした時。……頭の片隅で『この本音すら、相手を支配するための嘘なんじゃないか』って、自分自身を疑え。その絶望と吐き気が、この役の『正解』や」
五条「なるほどね、……でも演技するのは難しいな……」
直哉「難しい?簡単やろ。オマエがあの前髪に何言うとるかしらんけど、俺の前で言うてみ?傑君への、嘘偽りない『本音』とやらを」
五条「……僕は、傑と一緒に漫才する。傑以外はいらない」 - 66二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 19:59:18
直哉「声震えとるけど?なあ、その台詞言う時ちらとでも俺のことよぎらんかったとは言わせんで。もう純粋な気持ちで言えなくなってもうたなあ。演技するのも楽しいやろ」
五条「……ッ!」
直哉「俺の前で、その綺麗な顔ぐちゃぐちゃにされとるオマエが『本物』なんやないかって、オマエ自身も疑っとるんちゃう?」
五条「……」
直哉「ええ絶望の顔。ほな、その気持ちそのまま台詞読んでみ?」
五条「……『そんなこと、ないさ。君の前で見せる姿こそが、真実だよ』」
直哉「うん、めっちゃええ。その感覚、絶対忘れるんとちゃうぞ」 - 67二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 20:43:30
~映画・本読み当日~
伊地知「五条さん……様子がおかしいですよ、本当に大丈夫ですか?顔色も悪いですし……少し、横になりますか?」
五条「……大丈夫。……っていうか、最高に仕上がってるからさ。……心配すんな、伊地知」
制作進行「お揃いですかね。では本日は『完璧な嘘つき』の本読み、衣装合わせの方よろしくお願いします」
全員「「「よろしくお願いします」」」
直哉『俺の前で、その綺麗な顔ぐちゃぐちゃにされとるオマエが「本物」なんやないかって、オマエ自身も疑っとるんちゃう?』
五条(ああ、疑ってるよ。傑とお笑いやることだけがセ.ックスよりも気持ちいいって思ってたあの頃の心さえ、今は演技の一部なんじゃないかって、そう思える)
監督「……では、102シーン。主人公が正体を看破される場面からお願いします」
ヒロイン役「『……あなた、誰にも本当のこと言ったことないでしょ』」
五条「――……」
全員「「「…………!!」」」
五条「『……そんなこと、ないさ。……君の前で見せる姿こそが、……真実だよ』」
監督「…………すごいな」 - 68二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 20:50:44
直哉が気付かせたというべきか、開発したというべきか
- 69二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 21:05:39
~衣装合わせ~
五条(伊地知も監督も、共演者の皆が、僕が『すごい演技をした』って褒めてくれる。……でもさ、……これ、演技じゃないんだよ)
五条(オマエの言う通りだよ、直哉。……今の僕は、……傑に見せられない僕こそが、……『本物』なんだろうね)
ピロリン
五条「ん……?傑からだ」
夏油【本読み、頑張れ】
五条「…………」
伊地知「返信、しなくていいんですか?」
五条「今打とうと思ってたところ」
五条【ありがとう、最高にいい感じ!】
五条(……今の僕が『最高』なのは、直哉に中身をぐちゃぐちゃにされたからだ。そんなの、傑に言えるわけない。頑張れば頑張るほど、僕は傑の知らない僕になっていく……) - 70二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 21:12:18
~後日・楽屋~
夏油「『祓本・五条悟、本格俳優へ!稀代の詐欺師役で新境地』か……」
伊地知「SNSの反応もすごいですね。『お笑い芸人どこいった?』『この虚無感のある瞳、どうやったら作れるの?』『本物の孤独を知ってる人間の顔だ』」
五条「そんな金かかってる映画じゃねえのにな。まあアレじゃん?これで俺が売れて、トークスキルに磨きがかかったら、今度こそ新ネタやろうぜ。Youtubeの方も忙しくてなかなか更新できてねえし!」
ピロリン
直哉【自分、えらい褒められようやん。「本物の孤独」やて?俺に愛されとるから出せる顔やって、世間にバラしたろか?】
五条(……うるせーよ)
夏油「悟?どうかしたかい」
五条「んーん、なんでもねえ」
夏油「……悟。最近、本当に忙しそうだね。ネタ合わせは……落ち着いたらでいいから。君の体が一番大事だ」
五条「……ン。……ごめん、傑。すぐ、……すぐ落ち着くからさ」 - 71二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 21:28:01
~別日・直哉の部屋~
直哉「自分、ほんまに『ええツラ』になったなぁ」
五条「全部オマエが教えたんだろ。つーか、全然お笑い芸人としての仕事出来てねえんだけど」
直哉「せやろなあ、あんな演技できるんやったら今から役者になれとか言われとるんちゃう?」
五条「…………」
直哉「当たりか。ハッ、笑えるな。あんな前髪の隣に戻るより、カメラの前で綺麗なガワ晒しとる方が自分には向いとるって、周りも気づき始めたわけや」
五条「……周りが勝手に言ってるだけだろ。僕は、映画が終わったらすぐ傑のところに戻る。……元々、そのために始めたことなんだから」
直哉「……自分、本気で言うとるん?傑君が愛しとったんは、純粋にお笑いに命かけとった頃の、真っ白な五条悟や。……今の自分、鏡見てみ?俺に中身ぐちゃぐちゃにされて、嘘のつき方ばっかり上手くなって……あいつの隣に、どの面下げて立つつもりや?」
五条「それ、は……」
直哉「……自分自身が、一番分かっとるはずや。もう『普通』の人間には戻れへん。……俺に壊されて、俺の毒でしか呼吸できんようになった、可哀想な『化け物』なんやで。自分は」
五条「……やめろ、……勝手なこと言うな……。オマエなんて、……ただの、暇つぶしで……っ」
直哉「暇つぶしの相手に震えとったらアカンやろ。嘘つき詐欺師くん。俺の前だけではその下手くそな嘘、全部脱ぎ捨ててええんやで」 - 72二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 21:39:08
夏油からしたらNTR…!
- 73二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 22:40:26
- 74二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 22:48:19
五条(ヤバい、ヤバいヤバいヤバい!)
五条(コイツ、なんでこんな盛り上がってんだ?このままだとマジでおかしくなる……!)
直哉「あー、ホンマにたまらんわ。オマエみたいな『アッチ側』が俺の手に落ちて来たの、むっちゃくちゃ気持ちええ……」
五条(『アッチ側』?なんの話だ?)
直哉「悟君、……むっちゃ好きやわ。もうどこにも帰らんで。俺のことだけ見て」
五条「……は?」
直哉「かわい……愛しとるよ」
五条「…………っ、!!」
五条(『愛してる』?コイツ、今、僕に何て言った?嘘だろ、冗談だろ、なんで?)
五条(いや待て、聞き間違い。そういうノリだろ、コイツはそういう――)
五条(……違う、ガチだ。やめろ、その顔で俺を見るな。俺はそんなの知らねえよ。違う、要らねえ!面倒で重たくて意味わかんねえ、愛してるとか好きとか……)
五条(俺が誰か一人を見るとしたらそれは傑だろ、あり得ない、はずなのに……なんで俺は今一瞬、コイツのことを考えた?)
五条(——キモい。無理。無理無理無理)
直哉「…………あれ、気ぃ失ってもうた?後片付けせんとな」 - 75二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 22:53:42
エロいのに不穏になってきて興奮と不安で動悸がやばい
- 76二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 22:55:53
~直哉のベッドルーム~
直哉「んん……あ?アイツいつのまに起きてったん?オフやったはずやろ」
直哉「……ハッ、なんや。あんなに気絶するほどシたから恥ずかしくなって逃げたんか? ほんま、可愛げのない奴っちゃなぁ」
直哉「……まあええわ。今頃、自分の部屋で顔真っ赤にして震えとるんやろ。……一言、追い打ちかけたろか」
直哉「…………あ?」
直哉「……まさか、な」
トゥルル…トゥルル…
直哉「……既読がつかん。呼び出し鳴りっぱなし。……せや、スタンプ……プレゼントできへん、やて?」
直哉「はあ?何?……ムカつくわ。直電したる」
プルルル……
『おかけになった電話番号は、現在使われておりません。または――』
直哉「…………は?」
直哉「インスタ、X、全部……ブロック?」
直哉(……笑わせんな。そんなことして、逃げられると思っとんのか……?) - 77二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 22:59:32
チク責めと結腸ブチ抜き潮◯きアクメ大好物だから大興奮しちゃったありがとう
逃げられないだろうなあ - 78二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 23:01:29
~テレビ局~
直哉「うっそやろアイツ、俺との接触全部ナシってどういうこっちゃ。絶対今の時期なんか引っ張りだこやろうし会うに決まっとる」
直哉「そこまでして俺に会いたくないん?ブロックしてオマエの人生から俺を消したつもりか?……ハ、身の程知らずにも程があるわ」
直哉「……ええよ。逃げれば逃げるほど、追い詰められる快感、たっぷり教えたるわ。……あんな顔しといて、俺の毒なしで今さら生きていけるわけないやろ」
直哉「待っとれよ。ドラマ最終回の番宣サプライズゲスト、オマエは知らんよなぁ。……ひな壇におるオマエをじっくり見たるわ」 - 79二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 23:33:39
~五条常連番組~
司会者「さて、今夜はドラマ『君を忘れる演技』最終回直前SP!本日はなんと超豪華なサプライズゲストが駆けつけてくれました!」
五条(……サプライズ?主演の二人か?)
司会者「ヒーロー、ヒロイン、サブヒーローの御三方です。どうぞ!」
五条「……え?」
ヒロイン「お邪魔します!」
ヒーロー「番組に出られて嬉しいです」
直哉「お邪魔します~」
直哉(顔色は……変わらんか。クソ、教え込んだ演技が仇になるとはな)
司会者「いやー!豪華ですね!五条さん、驚きましたか?」
五条「え、あー、はは!いやすっごい驚きましたよ!三人ともお疲れ様です!」
直哉「俺の席ここ?どうもありがとうございます」
司会者「いやー、それにしても!直接対決シーンが多かった五条さんと直哉さん、なんか画面越しでも『男同士の信頼関係』みたいなのがビシビシ伝わってきますよね!現場でも相当仲良かったんでしょ?」
五条「あはは!まあ、直哉さんには色々と……本当に、手取り足取り『ご指導』いただきましたからね。ね?直哉さん」 - 80二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 23:48:12
直哉「ほんまですよ。悟君は飲み込みが早くて助かりましたわ。……特に『追い込まれた時の表情』なんて、僕がちょっと教えたら、もう……ゾクゾクするような顔しはるんです」
観客「「「キャーーー!!」」」
ヒロイン「追い込まれた時……?」
五条「僕が主演の演技についてもちょっとだけアドバイス貰ってたんですよ!映画の情報もお見逃しなく!」
司会者「って五条さんが番宣してどうするんですか!」
司会者「では『君を忘れる演技』最終回放送直前SPにあやかり、まずは名シーンをVTRでお送りしましょう!」
ヒロイン・ヒーロー「「どうぞ!!」」
直哉(どんだけ内心パニックになっとるか知らんけど、カメラの前やとそんな涼しい顔して「俳優・五条悟」演じきれるわけや。……ほんま、可愛げない)
直哉(ピンマイクついとるからよう動かれへん。番組収録終わったら絶対追い詰めたる) - 81二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 23:50:08
~番組収録後~
AD「以上で収録終わりです!お疲れ様でした!」
五条(ピンマイクを外されるのは俺の方が早い、このまま突っ切る……!)
五条(くっそ、主演の二人に挨拶し損ねた……でもしょうがねえ、あそこで何か暴露されるよりはマシだ)
直哉「おい、おい待てコラ顔だけクソ芸人!いきなりブロックして徹底的に避けよって、何のつもりやねん。何とか言えや!」
五条「ここ非常階段だぜ?声抑えろよ。何のつもりって。……あぁ、ブロックのこと?悪い、言うの忘れてたわ。……もうアンタ、いらないんだわ」
直哉「……あ?何やと?」
五条「……いやさ、ぶっちゃけ飽きたんだよね。セフレとして遊ぶ分にはマシだったけど。アンタ、後半ちょっと重かったし」
直哉「重い……?自分が、俺がおらな何も出来んくなったから、俺が目をかけてやったんやろが!」
五条「それだよ。……勘違いしないでほしいんだけど。僕がアンタといたのは、俳優としてのスキルを盗むため。……で、結果この通り。主演映画も決まったし、世間の評価も上々。……もう、アンタから学ぶことなんて何もねーんだよ」
五条「用が済んだら捨てる。芸能界じゃ常識だろ?なのにアンタ、最後の方は顔合わせるたびに発情してきてさ……マジで面倒なんだよね。そういう『情』みたいなの。……愛してるとか、本気で言ってんなら笑えないジョークだわ」 - 82二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 23:51:32
直哉「……自分……今、なんて言うたんや?俺を、道具にしただけやと?」
五条「そう。……だから、もう会わない。ブロックもその一環。……アンタみたいな『何でも言うこと聞く便利な教育係』は、もうお腹いっぱいなんだ。……じゃあな。二度とプライベートで関わってくんなよ、気持ち悪い」
直哉「……は、ハハ、は!!!そこまで俺をコケにするとはなぁ!」
直哉「あー、もうどうでもええわ。俺ももうオマエに興味なくなったわ」
五条「…………え?」
直哉「道具、か。ええ覚悟やん。……自分、俺が惚れとると思って、そんなふうに高飛車に振る舞えたんやろ?でもな、俺が愛しとったんは、俺が作り上げた『最高の役者・五条悟』であって、中身の空っぽな『自分』やないわ」
直哉「飽きたんは俺も一緒や。……ブロック?ご苦労さん。解除せんでええよ。……二度と、俺の視界に入るな。自分みたいな三流のクソ芸人、こっちから願い下げや」 - 83二次元好きの匿名さん26/04/19(日) 23:53:50
五条(……待て、……え……?)
五条「……オイ、待てよ。直哉、……おい!」
五条「……言い過ぎた」
直哉「……触んなや、気持ち悪い。……自分、傑君の隣にいたいんやろ?ほな、さっさと帰れや。俺はもう、自分の顔、見るだけで吐き気がすんねん」
五条「……ッ」
五条(……あ、……終わった……。本当に、終わったんだ……スマホから消しただけじゃない。……あいつの頭の中から、僕の場所が消えたんだ)
五条(俺はこれから、どうやって演技に、自分に、向き合っていったらいいんだ……?) - 84二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 00:03:47
最初がセフレだったから拗れてる
- 85二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 00:16:27
ここから入れる保険あるんです?!
いいぞ!もっと拗れろ!! - 86二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 00:56:38
ところで五条は後ろでしかイけないのにもう玩具じゃ満足できないのでは
詰みや - 87二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 09:33:38
夏油も不穏だしなぁ
- 88二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 10:53:42
~直哉の撮影現場~
俳優「さすが直哉さんですね、直哉さんの前にいると役として完璧な演技ができます!」
直哉「そらどうも」
直哉(……シらけるわ。どいつもこいつも、俺が欲しい演技を一発で出せへん。……アイツやったら、俺が目を細めただけで、もっとゾクゾクするような表情を見せたのに)
AD「差し入れいただきました!こちらに置いておきます!」
直哉(チョコ?……ハッ、あんなもんのどこがええねん)
直哉「……」パクッ
直哉「……甘ったる。反吐が出るわ」
直哉(……トークスキル、顔面、演技力、話題性、全てをモノにしたアイツはいわば『最強』や。けど、俺の腕の中で泣いて俺を求めてたのまで嘘になったワケやないやろ)
直哉(……クソが、こんな女々しいこと考えんなや)
直哉(アイツはもう、俺の人生に関係ない。アイツは消えたんや) - 89二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 10:59:02
~五条の自宅~
五条「傑は……今の時間だと寝てるか、アイツ8時にはニュース解説の準備してるもんな」
五条「俺も台本読み直して、役作りしねえと……あー、バラエティーの収録が夜めなのがきちいな」
五条「ま、かといって眠れるかっつったら眠れないんだけど」
五条「……傑のラジオ、聞けてないな。そういやアイツ、雑誌でエッセイも書いてるんだっけ」
五条「生活リズムも正反対だし、Youtubeも全然更新できてねえ。ボロアパートで一緒に暮らしてた頃は、毎日更新しまくってくだらないネタ撮ってたっけ」
五条「……お茶の間の顔、正しい人気、傑はどんどん遠くなるな……」
五条「昔みたいに無遠慮にズカズカ来てくれたら……いや、遠ざけてるのは僕、か」
五条(昔の傑みたいに、いや、全く違う系統だけど、僕の心に土足で踏み入ったのがアイツだった)
五条(今みたいにテレビで「完璧」を求められる僕に安息を齎す相手が、傑じゃなくアイツになってた。それに今更気づくなんて、アホすぎるだろ)
五条(アイツのマンションのベッド。イタリア製のソファ。あそこが、僕が『五条悟』という看板を下ろして、ただの、ダメな人間でいられる場所だったんだ)
五条「……皮肉だな。あんなに気持ち悪いって言って逃げたのに。……今、一番僕が一番欲しいのは、……アイツなんだ……」 - 90二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 11:00:13
~深夜・仕事帰りのロケ車~
夏油「……悟。今日の対談、君が言った『役と自分の境界が分からなくなる』という話……あれは、本気かい?」
五条「……あはは、まあね。俳優なんて、嘘ついてナンボでしょ。……傑こそ、最近のコラム、尖りすぎじゃない?読んでるこっちがヒヤヒヤするよ」
夏油「……ヒヤヒヤ、か。……そうだね。私も、自分が何を喋っているのか分からなくなる時がある。……正しいことを言えば言うほど、自分の中の何かが死んでいく音がするんだ」
五条「……ッ!!」
夏油「……ねえ、悟。君は平気なのかい?あんな……猿のような連中に囲まれて、完璧な嘘をつき続けて。……君は、私みたいに摩耗したりしないのかい?」
五条(してるよ、傑。僕だって死にそうなんだ。……アイツに壊されて、オマエに隠し事をして、もうボロボロなんだよ……!)
五条(……いやダメだ、今傑は疲れてる。僕がこんなこと打ち明けたら、心配かけるに違いない)
五条「はは、何言ってんのさ。僕は最強の五条悟だよ?摩耗なんてするわけないじゃん。……傑、疲れてるんだよ。たまには仕事休んで、どっか海外でも行ってきたら?」
夏油「そうだね。……君に聞いた私が馬鹿だったよ。おやすみ、悟」バタン
五条「あ……」
五条(……嘘だ。……全部、嘘だ。傑のあの目、僕を拒絶してた。傑まで、僕を『完璧な五条悟』として見始めた?嘘だ、そんなの……)
五条「このブロックを解除して、連絡したら……」
五条(……直哉。……オマエなら、今の僕を見て、なんて言う?『傑君に突き放されて、えらい惨めなツラしとるなぁ』って、笑ってくれるのか……?) - 91二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 11:02:02
1.連絡する
2.連絡しない
dice1d2=2 (2)
- 92二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 12:07:07
直哉の腕の中にいたのが嘘が無い姿なんだよ
連絡しろォ!!! - 93二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 12:13:31
~テレビ局・廊下~
五条(ブロックは解除したけど……連絡する勇気がなかった。戻ってこなかったら、僕は、きっと……)
元ヒロイン「あっ、五条さん、お久しぶりです!」
五条「お久しぶりです、……直哉さんも、お久しぶりです」
直哉「あ、五条さん。お疲れ様です」
元ヒロイン「今度の主演映画、評判いいみたいですね。まだ撮影中なのに噂すっごい聞きますよ!君忘スピンオフ撮影現場でも話題になってるんですよね、直哉さん」
直哉「せやね。……元ヒロインちゃん、そろそろ行かなアカンとちゃう?ほな、失礼します」
元ヒロイン「あっ、そうですね!それじゃあ!」
五条「……あ、……お疲れ様……です……」
五条(……仕事用の笑顔だった。振り向きも、しないんだ……)
五条(……終わったんだ。……あいつの中に、もう僕は一ミリも残ってないんだ。……特別に「気持ち悪い」とすら、思ってもらえないんだ) - 94二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 16:30:54
へへへ曇ってる五条美味しい美味しい 夏油は結局五条に対してどう思ってるかが気になるな
- 95二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 16:37:48
- 96二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 21:04:25
~夏油の家~
五条「おい、傑。……傑!?入るぞ!」
夏油「げほ……っ、悟か。どうしたんだ、こんな時間に」
五条「伊地知から様子がおかしいって聞いたんだよ。ったくなんでこんなに部屋散らかして……これ、オマエのファンだっていうガキから貰った工芸品だろ。転がしてちゃ可哀想だろ」
夏油「……ねえ悟。芸という名前で人を消費するのは、本当に正しいことか?」
五条「……は?正しいかって、……そんなの、今更だろ。僕らはそんなの承知でお笑い芸人やろうって、」
夏油「……彼らは、画面越しの私を愛している。私が紡ぐ『正しい言葉』を。けれど、その言葉を絞り出すために、私がどれだけの毒を飲んでいるかなんて、誰も興味がないんだ」
夏油「……君も、そうなんだろう? 君のファンも、君の『ガワ』が美しく、最強であればそれでいい。……君の中身がどれだけ面白くっても、彼らには関係ないんだ」
五条「ッ、傑」
夏油「……すまない、悟。疲れているんだ。……君に、こんな話をするべきじゃなかった。君は……いつだって、その完璧を保てる、強い人間だから」 - 97二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 21:05:32
五条「そんなわけねえだろ、オマエだってそれを保てるに決まってる。今はちょっと疲れてるだけだ」
夏油「……そうだね」
五条「……傑、とりあえず寝なよ。明日のニュース番組、録画してチェックしといてあげるからさ」
夏油「……ああ。おやすみ」バタン
五条(……僕たちがやりたかったのって、こんなことだっけ?)
五条「……」ポチポチ
五条「『助けて』……何から?『会いたい』……俺から拒絶しといて?『抱いてくれ』……ハハ、絶対無理だろ。削除、っと」
五条(……そうだよな。……あいつに教わったんだ。「一度口にした嘘は、死ぬまで貫き通せ」って)
五条(……だったら、この寂しさで死にそうになっても、……最後まで「最強」のフリして、一人でくたばるのが……あいつへの、せめてもの落とし前か)
五条「……あーあ。……チョコ、買いに行こ」 - 98二次元好きの匿名さん26/04/20(月) 23:13:09
> 最後まで「最強」のフリして、一人でくたばるのが
こんなところで責任感を発揮するな
- 99二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 08:30:47
ほしゅ
- 100二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 10:30:17
~立食パーティー~
プロデューサー「いやぁ五条くん!予告編のあの『絶望した顔』、SNSでものすごい反響だよ。どこからあんな表情を引っ張ってきたんだい?」
五条「あはは、ありがとうございます。……まぁ、寝不足だっただけですよ。役作りって言った方が格好いいかな?」
若手女優「五条さんって本当にミステリアスですよね。バラエティであんなに面白いのに、カメラが回ると急に消えちゃいそうな顔をするから……現場でもドキドキしちゃいました」
五条「それは光栄だな。でも、消えちゃうのは僕じゃなくて、役の方だよ」
五条(……傑なら、今のこれ見て、どう言うかな。それに……)
五条「僕はここに、こうして立ってるでしょ?」チラッ
直哉「……へぇ、その役作りはちょっと甘いんちゃう?自分ならもっとこう、えげつないツラさせるけどなぁ」
五条「……」
スポンサー重役「五条くん、今度うちのCMにも出てほしくてね。君のその『清廉潔白』なイメージが……」
五条(……清廉潔白?中身はアイツに暴かれて空っぽなのに?)
五条「……あ、すみません。ちょっと空気にあてられたみたいで、少し中座します」
モブ俳優「えっ、五条さん?まだ監督が挨拶に……」
五条「すぐ戻るよ。……ちょっと、顔洗いたいだけだから」 - 101二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 14:01:22
~トイレ~
五条(……息が、できない。みんなが僕を褒める。僕の「ガワ」を愛してる)
五条(でも、直哉が僕を見ない。アイツの視線がないと、僕が「本物」かどうかも分からなくなる。……傑は「完璧な僕」しか見てくれない。……直哉は「汚れた僕」さえ見てくれない。……僕は、誰なんだよ……)
五条「……っ、……最悪だ……」
老監督「……五条くん。顔色が悪いようだったから、心配でね」
五条「……監督。すみません、少し人に酔っただけです。すぐ戻りますから」
老監督「無理しなくていい。君のあの映画……『完璧な嘘つき』のティザーを見たよ、あれは良かった。特にあの、魂を抜かれたような空っぽの瞳。……あれは演技じゃないね?君の本当の姿だ」
五条「は、……」
老監督「……ねえ、五条くん。誰もいない場所では、そんなに無理をして『最強』を演じなくていいんだよ。私が君のその『空洞』を、埋めてあげようか」
五条(……あぁ、そうだよ。この人は分かってる。僕は空っぽだ。傑の隣にいる資格も、直哉に執着される価値もない。……いいよ、もう。誰にどう扱われたって。どうせ僕は、消費されるだけの「ガワ」なんだから……)
老監督「いい子だ、では早速……」 - 102二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 14:21:58
そんな悲しすぎること考えるなよとなるけど無理も無い…
まずいぞ食われる流れだ - 103二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 14:35:53
疲弊してる時にそんな……(疲弊してるからこそ変な虫が寄ってくるのか)
に、逃げてー! - 104二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 15:07:08
直哉「……何してはるんですか、監督。こんな薄汚い場所で若手口説くなんて、趣味が悪すぎません?」
老監督「……っ、禪院くんか。これは失礼。少し五条くんの体調を気遣っていただけで……」
直哉「気遣い?はっ、笑わせんといてください。その手、今すぐ離さへんかったら、禪院家が出資しとる次の新作、全部白紙に戻りますよ。……監督の席、いつまでもあると思わん方がええんとちゃう?」
老監督「くっ、……失礼するよ」
五条「……」
五条「……助けてくれて、ありがとう」
直哉「別に、自分を助けたわけやない。禪院の名前が出とるパーティーで、あんな下品な真似されたら目障りなだけや。……誰にでもケツ振る淫乱になったんやね。見損なったわ」 - 105二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 22:09:09
すげえ…見たかったシチュだ…
- 106二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 22:32:06
五条「……ッ!……ンなわけ、ねえだろ……!」
直哉「せやったら何?あのままアイツの部屋行くつもりやったん?」
五条「オマエこそなんだよ、愛してるとかなんとか言っといたくせにあんな風に捨てるとか、オマエ何考えてんのかさっぱりわかんねえ!やっぱ俺の顔と身体にしか興味なかったのな!」
直哉「うわぁ、だっるぅ。そらその顔と身体がなかったら何も始まらへんかったわ。オマエも同じやろ。それなのに俺には別でオプション求めるん?」
直哉「しかも……俺がオマエの事好きとかないわ。酒入って興味本位で、そっからズルズルセフレになって。好き~♡とか愛してる~♡とか、あんなのヤる時の掛け声みたいなもんやろ。真に受けるほうが悪いわ」
五条「……かけ、声?」
五条「……ふふ、はは!……ああ、なんだ。……『俺』は、掛け声じゃないと、思ってたみたい」
直哉「……は?」
五条「あー、もういいや。……ごめん、僕のほうがダルい態度とった。もう行くね」
直哉「……何納得しとんねん。何も良くないわ。おい、今から抜け出すぞ」
五条「え?」 - 107二次元好きの匿名さん26/04/21(火) 22:37:16
何も良くないねそうだね
引き止められてきょとんとしてそうで可愛い - 108二次元好きの匿名さん26/04/22(水) 08:18:22
五条が笑ったの久々だな
- 109二次元好きの匿名さん26/04/22(水) 14:28:13
この世界の禪院家がめっちゃ権力ありそうでいいな
- 110二次元好きの匿名さん26/04/22(水) 17:10:52
~直哉の部屋~
五条(……来ちゃった。どうして、こんなことに……)
直哉「……何やその、お行儀のええツラ。自分から捨てたくせに、今さら被害者面か?」
直哉「はっきり言うとくわ。俺、オマエのことなんて好きでもなんでもないねん。売れっ子の五条悟が縋ってくるんが面白かっただけや。ガキのお守りさせられて、こっちはええ迷惑やったわ。……自分、ほんまに『道具』としてしか価値なかったな」
五条「……知ってる。……だから、もういいよ」
直哉「……あ?」
五条「僕が勘違いしてただけ。……だから呼んだんでしょ?飽きるまでまた、好きに試せば?あの監督みたいに、『道具』として、誰にでもケツ振る奴として……扱いたいんでしょ。……今度は心なんて残さないから、安心してよ」
直哉「……何や、そのツラ。俺の言うこと全部鵜呑みにして、何勝手に死んどる『演技』なんかしてんねん」
五条「……演技じゃないよ。これが今の僕。……『俺』は、もういないんだ」
直哉「……黙り。オマエ、さっき廊下で言うてたやろ。『俺』は掛け声やない思うてた、って。……『僕』やのうて『俺』言うたやん。……自分、演技なんか、できてへん。……嘘ついてんのは、俺の方や」
五条「……え……?」 - 111二次元好きの匿名さん26/04/22(水) 19:40:38
五条「……え……?」
直哉「……あんなん、掛け声なわけあらへんやろ。……好きでもない人間の不安定なメンタルに、誰が付き合う思うてんの。……興味もない人間のブロック解除、何回も確かめたりするわけないやろ」
直哉「全部、好きなんや。オマエのこと。……あの夜、傑君のとこ呼びながら、俺の腕の中で泣き喚いてた時から……ずっと、オマエの全部が欲しくてたまらんかった……反吐が出るけど」
五条「は、はは……笑えない冗談やめてよ。……本気?」
直哉「本気に決まっとるやろ。……オマエが俺から離れる言うた時、どれだけ腹立ったか……何度も言わさんといて。今度は『嘘』なんて言わせへん。……オマエのダサくて弱いとこ含めて全部、俺が引き受ける。……文句ないやろ」
五条「……!ッ、……!」
五条「……オマエ、本当に最悪だな……そんなの、ズルいだろ。中身なんかどうでもいいって顔しといて、……ちゃんと見てるし。……逃げ場、なくなるじゃん。……離すなよ、絶対」
直哉「ふん、……誰が離すか。自分みたいな面倒な人間、俺以外に扱えるわけないやろ」
五条(あぁ、明日からまたテレビの前で『完璧な五条悟』を演じられる。直哉という猛毒が、僕の栄養になるから……) - 112二次元好きの匿名さん26/04/22(水) 20:18:00
第一部登場人物紹介
■禪院直哉(27)
年齢=芸歴のベテラン俳優。
大御所俳優禪院直毘人の息子として、二世俳優としてデビューした。
性格は最悪。ドブカス。業界人の中では有名。
カメラの前では好青年を装っている。
禪院の家はほぼ何かしら芸に秀でている芸能一家であり、芸に秀でられずんば禪院にあらず、禪院にあらずば人であらずみたいな感じ。
その中でろくに演技もできない男がいると聞いてウキウキで見に行き、甚爾に圧倒された。
自分は甚爾のように「立っているだけで場を変える」人間にはなれないと認識しており、自分の中で練り上げた動きをトレースするように正しい芝居を積み上げていくタイプ。努力型。
■五条悟(28)
実家は京都の名家(非芸能関係)で死ぬほど金持ち。やればなんでもできる。
当然家を継ぐものだと思われていた。
大学で夏油と運命的な出会いを果たし「祓ったれ本舗」結成。ボロアパートでの下積みを経てM-1優勝、そこからバラエティに引っ張りだことなり深夜トーク番組や俳優モデル系統に。
中学時代に顔の良さに目をつけた女の先輩に「食われた」ことから性行為や女を軽視、または苦手に思っており、心を許しているのは家入や歌姫のみ。
ホモ疑惑も出ており業界入りしてからはその顔の良さで狙われたことも多々ある。
■夏油傑(28)
実家は東北地方の一般家庭。優等生で奨学金を借りて大学へ。
そこで悟と運命的な出会いを果たし祓ったれ本舗」結成。ボロアパートでの下積みを経てM-1優勝、そこからバラエティに引っ張りだことなり朝のニュース番組やクイズ番組への出演が増える。
ニュース番組のコメンテーターとして「正論」を求められ続ける日々。SNSでのバッシングや、制作サイドの汚い癒着を間近で見すぎた結果、一般視聴者(猿)への嫌悪感が芽生え始めている。
五条とは別居しているため、顔を合わせる機会もほぼ激減中。
何でもスマートにこなす五条に対し、自分は泥を啜って世論を操作しているという自負と疲弊。五条に「最近痩せたか?」と聞かれることすら苦痛になりつつある。 - 113二次元好きの匿名さん26/04/22(水) 23:12:05
男にも狙われる五条、助かる
- 114二次元好きの匿名さん26/04/22(水) 23:21:04
二部(仮)がかなり夏油曇らせに偏ってるのでここで完結するか迷ってます
二部(仮)では甚爾くんが出ます - 115二次元好きの匿名さん26/04/22(水) 23:38:08
立っているだけで場を変える甚爾くん解釈一致
このままだとハラホンは解散してしまいそう?五条も本編より弱く人間らしくなってるので食い止められるのか?
スレ主さんが書きたいところまで…お任せします - 116二次元好きの匿名さん26/04/23(木) 08:46:08
二部みたい!!!!!!!
- 117二次元好きの匿名さん26/04/23(木) 13:13:46
~後日・テレビ局~
若手俳優「見ました?今日の五条さんの収録。なんかこう……以前より増してオーラがエグくないですか?」
AD「分かります!憑き物が落ちたっていうか、逆に何か凄みが増したっていうか。あの笑顔、モニター越しでも吸い込まれそうになりましたよ。まさに『最強のスター』って感じですよね」
プロデューサー「あぁ、あれが『化けた』ってやつなんだろうな。今度の映画、間違いなく代表作になるぞ。……それに比べて、相方の夏油くんの方は大丈夫か?」
若手俳優「あ……昨日ニュース番組で見ましたけど、ちょっと顔色悪かったですよね。コメントもなんだか、正論すぎて怖いっていうか……」
夏油(悟。君はまた、遠くへ行ってしまったんだね。一時期は、私と同じ「地獄」の淵に立っている気がしていたけれど……今の君は、かつてないほど美しく、そして残酷なほど「完璧」だ。……私だけが、この泥の中で、出口を見失っているのか……)
ピロリン
【傑、今日の収録巻いたから時間できた!空いてる?メシ行こうぜ!】 - 118二次元好きの匿名さん26/04/23(木) 13:31:06
2部だ〜!
五条も見た目は絶好調なんだけどな 甚爾くんがどう関わってくるのか楽しみ - 119二次元好きの匿名さん26/04/23(木) 13:39:14
夏油(……行けるわけないだろう。今の、そんな光り輝く君の隣になんて……眩しすぎて、吐き気がするよ、悟)
AD「夏油さん、そろそろ本番です。スタジオへお願いします」
夏油「……あぁ、今行くよ」
AD「5秒前でーす!」
キャスター「よろしくお願いします、夏油さん」
夏油「あぁ、よろしく」
夏油(……モニターに映る私の顔、酷い顔だな)
AD「3、2、1――」 - 120二次元好きの匿名さん26/04/23(木) 15:04:29
夏油も救われて欲しいよ〜
- 121二次元好きの匿名さん26/04/23(木) 21:20:27
~本番~
キャスター「……続いてのニュースです。先週報じられた若手タレントの不倫に関する騒動ですが、いまだSNSを中心に激しいバッシングが続いています。所属事務所には抗議の電話が殺到し、すでに数社のスポンサーが契約解除を決定したとのことです」
女子アナ「こちらが、所属事務所が発表した謝罪文となります。さて、夏油さん。この一連の騒動、ネット上では依然として『引退すべきだ』という厳しい声が圧倒的ですが、どうご覧になりますか?」
夏油「引退、ですか。視聴者の皆さんは、彼を社会から抹殺することで、一体どんな正義を成し遂げようとしているんでしょうね」
夏油「私たちは一度、立ち止まって考えるべきではないでしょうか。確かに彼の行動は、褒められたものではないかもしれません。しかし、匿名性の影に隠れ、正義という名目で一人の人間を再起不能なまで追い詰める今の空気は、果たして『健全』と言えるのでしょうか」
夏油「これを『批判』と呼ぶのは、言葉への冒涜です。私には、群れをなして弱った獲物をいたぶる、猿の毛づくろいのような、野蛮な光景にしか見えません」
カンペ「巻いて」「もっと明るく」「視聴者目線で」
夏油(視聴者目線?……あぁ、つまり。彼らと一緒に石を投げろ、ということか?) - 122二次元好きの匿名さん26/04/23(木) 23:03:16
女子アナ「……あ、あはは。夏油さんらしい、非常に……エッジの効いたご意見、ありがとうございました。……続いてのニュースです」
AD「やばい。SNS、案の定大炎上です。『視聴者を猿呼ばわりかよ』『何様だよ夏油』って……」
プロデューサー「あいつ、何で一言『遺憾ですね』で済ませられないんだ。あんな正論ぶつけられたら、茶の間でビール飲んでる親父さんは、自分がバカにされたと思ってチャンネル変えるだろうが」
夏油「……お疲れ様です」
プロデューサー「あっ、夏油くん!ちょっと内容、硬すぎたかな。もう少しさ、お茶の間が『そうだそうだ!』って言えるような、スカッとする言い方できないかな?」
プロデューサー「なんか、説教されてるみたいでチャンネル変えたくなるってSNSで書かれちゃっててさ……次はもう少し、柔らかくお願いね」
夏油「……はい」 - 123二次元好きの匿名さん26/04/24(金) 07:55:51
~楽屋~
夏油「SNSが炎上……そんなの、いつものことだろうに……」
【視聴者を猿呼ばわりは草】
【正論マンきっつ】
【なんでこいつこんな偉そうなの】
【エンタメで説教すんな】
【五条見てる方が楽しいわ】
【普通に笑えるやつ見たいんだよな】
夏油「……何も見ていない――」
夏油「――あ、悟の切り抜きだ。バラエティの特番に出てるのか……もうお互いのスケジュール把握もできなくなってきているな」
五条『えー、僕?僕は別に、みんなが楽しければ何でもいいけどね!』
観客「「「キャー!!」」」
アナウンス「流石、最強のスター五条悟!」
夏油(……正しい言葉を尽くすほど、私は遠ざけられる。何も考えず、ただ『器』に徹する君は、これほどまでに愛される。……狂っているのは、私か?それとも――) - 124二次元好きの匿名さん26/04/24(金) 13:11:30
不倫ダメ絶対は前提としてぇ
SNSの過剰叩きも褒められないし夏油も間違ってないけど、それにしても言葉選びが強いし…誰か〜 - 125二次元好きの匿名さん26/04/24(金) 19:24:56
~家入クリニック~
家入「……また来たのか。顔色が死体より酷いぞ、夏油」
夏油「……あぁ。少し、眠れなくてね。いつもの、貰えるかな」
家入「……さっきのニュース、見たぞ。『猿』だって?……オマエ、本当に限界なんだな」
夏油「……事実を言っただけだよ、硝子。君だって、毎日運ばれてくる『壊れた人間』を見て、そう思わないか?人を壊して、笑っていられる連中がいる……それを、どう受け止めればいいのか分からない」
家入「価値があるかないかじゃなくて、それが『世界』だって話だろ。……五条を見てみろよ。アイツ、最近じゃ中身空っぽのまま笑ってるぞ。……あれはあれで、一つの『適応』だ」
夏油「……適応、か。私には、彼が自分を殺しているようにしか見えない。……それとも、殺してしまった方が、この世界では『最強』になれるのか……?」 - 126二次元好きの匿名さん26/04/24(金) 19:27:09
硝子さんよく見てる
さすがだ - 127二次元好きの匿名さん26/04/25(土) 00:05:43
壊れた人間てことは心療内科?
- 128二次元好きの匿名さん26/04/25(土) 07:22:06
家入「……あんまり自分を追い詰めるなよ。壊れるぞ……まあ、それもオマエの勝手だけどな。……オマエが消えたら、誰があのバカの面倒見るんだよ」
夏油「……悟にはもう、頼れる人がいる。……私じゃない誰かが」
家入「……例の御曹司か。五条に張り付いてるっていう」
夏油「……よく知っているね」
家入「薬を欲しがるのは、オマエみたいな繊細な奴だけじゃないからな。……あっち界隈のスタッフが愚痴ってたよ。五条悟の周りには、事務所も手出しできない『選定眼の鋭い教育係』が張り付いてるって。……オマエが今日、番組で『猿』なんて暴言を吐いたのも、その辺りの空気に当てられたからか?」
夏油「……私は、……ただ、少し……眩しかっただけだ。……硝子、薬を。もう行かないと」
家入「……まあ、壊れるなら壊れるで、仕事は増えるな」
バタン
プルルル……プルルル……
歌姫『……はい、硝子?こんな時間にどうしたの?』
家入「すみません、歌姫先輩。寝てましたか?」 - 129二次元好きの匿名さん26/04/25(土) 14:29:26
恋愛感情抜きにしても直哉によって縦割れになってるのが分かった時の夏油の反応が気になるな
眩しいどころじゃないやろがい - 130二次元好きの匿名さん26/04/25(土) 15:09:52
傍を離れた間に親友がそんな事になってるとかショックと怒りで闇堕ちしてる場合じゃなくなりそう
- 131二次元好きの匿名さん26/04/25(土) 21:55:29
す……すっごい……!
- 132二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 02:00:44
歌姫『起きてるわよ、台本読んでる。……で、何?アンタが電話してくるなんてよっぽどじゃない?普段はLINEしかしないのに』
家入「……夏油が来た。あいつ、もう保たないと思います。さっきの生放送、見てました?」
歌姫『……見たわよ。あんなの、干されても文句言えないわ。……アイツ、あんなに危ういタイプだったかしら』
家入「アイツが『光』を信じすぎたせいだ。……それより歌姫先輩。現場で、五条の様子を見てやってくれませんか。……最近のアイツ、直哉……だったか。あの禪院家の御曹司にベッタリでしょ」
歌姫『あぁ、あの男ね。現場でも有名よ。五条に付きっきりで、挨拶してもまともに返さないし。五条も五条で、あの男の言うことなら素直に聞くらしいし……正直、異様よ。何ていうか、魂を抜かれてるみたい、って』
家入「……夏油は、それを『自分を殺して最強になった』と言った。……先輩から見て、あいつはまだ『五条悟』のままですか?」
歌姫『……分からないわ。でも、これだけは言える。今のアイツは、誰かが隣で怒ってやらないと、どこまでも遠くへ行っちゃう。……分かったわ、明日、それとなく接触してみる』
家入「お願いします。……私が行っても、あのバカ、煙草臭いって笑うだけなんで」
歌姫『任せなさい!おやすみ、硝子』プツン
家入「……最強、ね。……どいつもこいつも、ボロボロじゃないか」 - 133二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 09:33:56
おいたわしい硝子さん!大女優の歌姫先輩まで?!
- 134二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 15:57:44
~テレビ局・廊下~
歌姫「あ、居た。相変わらず目立つ頭してるわね……」
歌姫「ちょっと五条!久しぶりじゃない。アンタ、夏油に連絡してる?アイツ最近ニュース番組で……」
五条「あー、歌姫?久しぶりじゃん。京都じゃなくて東京来るの珍しいね、東京公演?」
歌姫「そう、だからついでに顔見知りに挨拶してるところよ。で、どうなの?」
五条「傑は最近あんまり連絡とってないからね。直哉がさ、『今は夏油君も自分の正義を証明するために戦ってる時期だから』って。あと『外から口出すのは野暮だ』って言うからさ」
歌姫「……アンタ、それ本気で言ってる?」
五条「え、ダメだった?なんか普通に納得しちゃったんだけど」
歌姫「……あんた、昔そんなこと言う奴じゃなかったでしょ。アイツが一番しんどい時に、放っとくような真似」
五条「そうだっけ?っていうか、傑はしんどくないって言ってるし。僕も今はこっちの方が楽だし」
歌姫「……楽?」
五条「うん。直哉ってさ、そういうとこちゃんとしてるんだよね。余計なこと言わない方がいい時、ちゃんと分かってるっていうか。だから、任せとけばいいかなって」
歌姫「……任せるって、誰に?アンタ、自分の相方のことまで人任せにする気?」
五条「別にそういうつもりじゃないけどさ。傑だって一人でやれてるだろ。だったら邪魔しない方がいいじゃん」
歌姫「それを放置って言うのよ」 - 135二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 16:12:16
>>90が分岐点だったのかもだけど
夏油「そうだね。……君に聞いた私が馬鹿だったよ。おやすみ、悟」
と攻撃的に突き放したのも飯に行けるわけないと劣等感を拗らせてるのも夏油ではあるんだよな…あの時点で五条も気遣ってなかったわけでは無いんだ
ただ五条が1番しんどかった時にどうにかしたのが直哉なんだよな
直哉が正解となってる五条も危ういな…歌姫先輩やっちゃてください
- 136二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 16:36:10
- 137二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 20:29:21
身体の関係は絶対にないです
- 138二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 20:31:16
五条「えー、そんな大袈裟な……」
歌姫「大袈裟じゃないわよ。アンタ、自分で考えてる?それとも全部その直哉って男の受け売り?」
五条「いや、別に?聞いて納得したからそうしてるだけ」
歌姫「それを考えてないって言うのよ!」
五条「はは、歌姫って相変わらず厳しいね」
歌姫「笑って誤魔化すな。アンタ、今かなり危ないこと言ってる自覚ある?」
五条「……そう?」
歌姫「ええ、そうよ。夏油を一番分かってるはずのアンタが、何も見てない顔してるのが一番気持ち悪い」
五条「傑は大丈夫だろ。あいつ、ああいうの強いし」
歌姫「……で、その直哉ってのは何?禪院のとこの御曹司でしょ。アンタたちの間に、いったい何があったの?」
五条「何って……別に普通に会って話してるだけだよ。向こうが面白がって構ってくるし、正直楽な仲なんだよね」
歌姫「構われてるのはアンタの方に見えるけどね」
五条「そう見える?でも直哉と一緒に居るともうすっごい調子いいんだよね、僕」
歌姫「……」 - 139二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 22:49:55
いっそ深夜枠でハラホン二人旅番組でも組んでもらってゆっくりしてほしいな
芸人に原点回帰しろ… - 140二次元好きの匿名さん26/04/26(日) 23:42:18
直哉とも繋がってて欲しいし夏油とも芸人やってて欲しい…心が2つある〜
- 141二次元好きの匿名さん26/04/27(月) 07:12:01
すごい…ドキドキする文章だ
- 142二次元好きの匿名さん26/04/27(月) 12:24:06
五条「何?」
歌姫「……本当に、それでいいと思ってるの?」
五条「さあ。別に困ってないし」
歌姫「……そう。アンタ、そのままだと、本当に誰も届かないところまで行くわよ」
五条「もう行ってるんじゃない?」
歌姫「……は?」
五条「だってほら、みんな楽しそうだし」
スタッフ「五条さーん、スタンバイお願いしまーす!」
五条「あ、呼ばれてるわ。じゃあまたね歌姫」
歌姫「……五条」
五条「ん?」
歌姫「……壊れるわよ。大事なものが。絶対止めなさいよ」
五条「大げさだって。……まあ、何かあったらその時でしょ」 - 143二次元好きの匿名さん26/04/27(月) 13:28:29
直哉という蜘蛛の糸に絡め取られた蝶みたいだな
良くない方向に向かってそうでキュッとなるしまだ出てないパパ黒がどう絡んでくるのかめっちゃ気になる - 144二次元好きの匿名さん26/04/27(月) 20:37:57
~直哉の家~
五条「おつかれサマンサ~!」
直哉「遅い、どんだけ人のこと待たしたら気ィ済むん?」
五条「知り合いにつかまった分収録が押してさ、ごめんごめん」
直哉「知り合いィ?男とちゃうやろな」
五条「女だよ。庵歌姫、知らない?」
直哉「ああ、京都の方で頑張っとる舞台女優か。伝統芸能系やから東京に来るんは珍しいんとちゃう?悟君目的?」
五条「んー……どっちかっていうと、傑目的?俺に傑のことよく見ろとかいろいろ言われた。あと、直哉とのことも『本当にそれでいいと思ってるのか』とか」
直哉「……それで?」
五条「それで、って?」
直哉「その女の言うこと、聞く気になったんかって話や」
五条「別に。なんか心配してるっぽかったけどさ」
直哉「そらそうやろ。でもまあ、聞く気にならんかったならよかったわ。オマエ、今一番ええ状態やのに、横から口出されたら邪魔でしかないわ」
五条「邪魔、ね」 - 145二次元好きの匿名さん26/04/27(月) 21:36:27
別に直哉も悪い子としてるわけじゃないしなぁ(誤読ならごめん)
- 146二次元好きの匿名さん26/04/27(月) 23:44:37
直哉「当たり前やん。夏油君がどうなろうが、今のオマエには関係あらへん」
五条「……でも」
直哉「そうや。アレはアレで勝手にやっとる。オマエはオマエで上に行けばええだけやろ。……それとも何や、今さら面倒見に戻る気か?」
五条「いや、別にそこまでは……」
直哉「ほらな。オマエ、自分で分かっとるやん。どっち選ぶべきか」
五条「……選ぶっていうか」
直哉「同じ場所におる必要ないねん。上に行く人間と、そこで足踏みしとる人間は。まあ夏油君が足踏みしとるとは言わへんよ?でも人には上る速度っちゅうのがあって、道も違うってことや」
直哉「せやから、余計なこと考えんでええ。オマエはそのままや。……俺が見とる」
五条「……うん、わかった。やっぱオマエといると、余計なこと考えなくて済むわ」
直哉「やろ?悟君のこと一番わかっとるの、今は俺やしね」
直哉「……せやから、他のやつの言葉なんか、いちいち拾わんでええ。俺の話だけ聞いとけばそれで足りるやろ」
五条「はは、なにそれ。洗脳みたい」
直哉「今さらやろ。もう十分染まっとるで」
五条「……否定できねえのがウケる」 - 147二次元好きの匿名さん26/04/27(月) 23:53:25
五条が夏油寄りになったらヤンデレ化しそう
- 148二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 09:00:33
ほしゅ
- 149二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 17:45:31
独占欲がしっとり溢れてますねえ好き
- 150二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 19:33:20
直哉「ほら、こっち来いや。そんなとこ突っ立っとらんで」
五条「なに、急に」
直哉「さっきから人のこと待たせといて、ようそんな距離取れるな思てな」
五条「あー、はいはい」
直哉「……他のやつと喋っとった顔、そのまま持ってくんなや」
五条「は?」
直哉「俺の前だけでは俺だけの悟君でいてくれへん?」
五条「……またそれ言う」
直哉「強欲やねん、ごめんちゃい♡」
五条「……めんどくせ」
直哉「せやけど嫌いやないやろ?」
五条「……まあな」 - 151二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 23:31:54
いちゃいちゃタイム!!!!
- 152二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 23:36:16
~テレビ局・会議室~
プロデューサー「次の柱企画だがね、『星の器』。若手を一人ピックアップして、スターになるまでを追う育成ドキュメンタリーだ。分かりやすいし、今の視聴者には刺さる」
ディレクター「いわゆる『覚醒ストーリー』ですね。どん底からの再生、挫折と挑戦。SNSとの相性もいいですし、間違いなくバズを狙えますよ」
プロデューサー「で、今回の『器』はもう決まってる。盤星プロダクションの、天内理子だ」
プロデューサー「朝ドラヒロインの内定も狙ってるらしい。事務所としては絶対にコケさせられない案件だ。炎上リスクは我々が徹底的に管理する。成功すれば一気に『国民的』まで持っていける。……で、夏油くん」
夏油「……はい」
プロデューサー「君にはこの企画の進行とナレーションを任せたい。君の言葉で、この子の『物語』を作ってほしいんだ。……視聴者はただの成功には食いつかない。『意味』が必要なんだよ。君ならそれを与えられるだろ?」
夏油「……物語、ですか。……分かりました」
夏油(……完璧に整えられている。言葉も、表情も……まるで、空っぽの中身を隠すために用意された『器』だな) - 153二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 07:49:32
ほしゅ
- 154二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 15:02:42
朝ドラでブレイクする感がある理子ちゃんわかる……
- 155二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 21:21:04
このスレが好きです(定期告白)
- 156二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 23:58:43
~控室~
スタッフ「天内さん、こちらです。進行を担当される夏油さんです」
天内「……は、はい!よろしくお願いするのじゃ!今回の企画、精一杯頑張るのじゃ!」
黒井「失礼いたします、マネージャーの黒井です」
夏油「……どうも。……その、喋り方は?」
黒井「……事務所の方針でして。親しみやすさとインパクトを前面に出すキャラクター付けです」
天内「……あ、えっと……すみません」
夏油(……なるほど。大人たちが、自分たちの都合のいいように、彼女から言葉さえ奪ったというわけか)
天内「……あの。さっきの喋り方……変ですよね。自覚はあるんですけど……怒られるので」
夏油「……だろうね。君は、自分の意志でそう振る舞っているわけではない」
天内「はい。……本当は普通に話したいんですけど……でも、私にできることってこれくらいだから。……私よりすごい人、たくさんいるのに。……もし期待されてるなら、応えなきゃって」
夏油「……どうして、君が選ばれたと思う?」
天内「……分かりません。でも……」
夏油「……いや。君でいい。そうやって悩める時点で、十分だ。……少なくとも、何も感じていない人間よりはね」
天内「……ありがとうございます!」
夏油(……私がこの子を、守らなければ) - 157二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 00:04:54
気のせいかもしれないが夏油の思考が教祖染みてきてそう
- 158二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 08:36:26
ほし
- 159二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 12:49:07
~テレビ局・会議室~
プロデューサー「……悪くはない。悪くはないんだがな」
ディレクター「平均は維持してます。ただ、初回から少しずつ落ちてきてますね。話題性が弱いのは否めないかと」
プロデューサー「『いい番組』止まりなんだよ。今どきそれじゃ数字は取れない。……天内理子は丁寧に育ってるが、『跳ねる要素』がない」
スタッフ「SNSも『応援したい』止まりです。『語りたくなる瞬間』が足りないというか」
夏油「……それは、彼女がまだ『途中』だからです。過程を追う企画でしょう」
プロデューサー「視聴者は『過程』じゃなくて『瞬間』を見るんだよ。……まあいい、テコ入れはする」
プロデューサー「次のロケから一人入れる。ナビゲーターって形で」
夏油「……ナビゲーター、ですか」
プロデューサー「大したことはさせない。現場を少し引っ掻き回してもらうだけだ」
ディレクター「名前出していいですか?」
プロデューサー「もう押さえてある。君の相方の五条悟だ」
夏油「……そうですか」
プロデューサー「数字は間違いないからな。あとは現場でどう転ぶかだ。夏油くん、任せるぞ」
夏油「……はい」 - 160二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 14:23:05
あの…プロデューサーのおでこにデカいおできがあったりしない?
- 161二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 20:02:45
~ロケ現場・公園~
天内「……あの、最近ちょっとだけ慣れてきました。まだ緊張はしますけど」
夏油「無理に慣れなくていい。違和感があるうちは、それを持っていた方がいい」
天内「……そういうものですか?」
夏油「ああ。その方が、嘘が少なくなる」
スタッフ「一旦カットでーす」
ADたち「来た来た」「もう入ってくるらしいよ」
五条「おつかれサマンサ~!ここ?」
ディレクター「あ、五条さん!すみません急に」
五条「いいっていいって。で、この企画の目玉は……あー、この子か。天内理子?」
天内「……っ、はい!よろしくお願いします!」
五条「そんな固くならなくていいよ。普通で」
天内「……普通、ですか?」
五条「うん。今ちょっと作ってる感じするし。カメラ入ってないときくらい楽にしていいんじゃない?」
天内「……あ、はい……すみません、つい癖で」 - 162二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 20:04:27
五条「癖なら仕方ないけどさ。無理してると、逆に見てる側しんどいよ」
スタッフ「いいですね今の、もう一回カメラ回せます?」
ディレクター「その流れでいきましょう」
夏油(……なんだ、この違和感は……)
AD「撮影再開です!アクション!」
五条「はい、じゃあ軽くいこうか。理子ちゃん、さっきの話もう一回してくれる?」
天内「……はい。えっと……最近、少し慣れてきて……」
五条「うん、その感じいいね。さっきより全然いい」ヒソヒソ
カンペ「いい表情!そのまま!」
夏油(……それは、……私が、削ぎ落とそうとしていたものではなかったか?違和感は、残した方がこの子のためになると……)
五条「思ったより普通だね、この企画」
ディレクター「どういう意味です?」
五条「いや、もっと作り込んでるかと思った。これなら普通にやってるだけでいいじゃんって感じ」
夏油(……普通に、やるだけでいい?) - 163二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 20:05:50
五条「ね、天内。今の笑顔いいじゃん。さっきより全然いい」
天内「……そう、でしょうか。私、どっちがいいのか……」
五条「どっちでもいいよ。楽な方で。……そっちの方が見てて楽しいし」
五条「ていうかさ、さっきの良かったよね」
ディレクター「はい、すごくいいです!」
スタッフ「今期一番かもです!」
五条「ほらね、難しく考えなくていいって」
天内「……はい」
夏油「……悟」
五条「ん?」
夏油「……」
五条「まあ、こんな感じでいいでしょ。ほーら!折角一緒の現場になったんだからスマイルスマイル!」
夏油(……あぁ、……そうか。守っているつもりで、……押し付けていたのは、私の方だったのか) - 164二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 20:47:46
先に番組を作ってた夏油のやり方があるからそこを気遣うのも大事な事とは思いつつ、優先度高いのは理子ちゃんの感じ方(もしくはテレビ映え)だし難しいな
ナビゲーター担当で五条がいるとなったらこの変化も今のところ違和感無いし、かといって進行役担当の夏油が置いてけぼりを感じてるのは良くないぞ飲み込むな話し合え… - 165二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 20:50:53
何が答えかやってみないと分からない
芸人には荷が重いという気持ちも頑張れという気持ちも二つある - 166二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 22:55:22
みんなで作り上げていくものなので…
それはそうとおいたわしくて酒が美味いですね - 167二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 07:25:15
保守
- 168二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 12:02:51
~後日~
ディレクター「……完璧だ。これですよ、これ。五条さんが入ってから、天内さんの表情から迷いが消えた」
プロデューサー「SNSの反応も過去最高。スポンサーも枠を増やしたいと言ってきている。夏油くん、君が最初に丁寧に土台を作ってくれたおかげだな」
夏油「……はい」
天内「今のシーン、もう少しだけ五条さんの言葉に驚いたフリした方がいいですよね?……そっちの方が、見てる人が『五条さんすごい!』ってなって、盛り上がると思うんです」
ディレクター「いいよ天内さん、それで行こう!自分の見せ方を分かってきたね」
天内「夏油さん!今日の収録、どうでした?私、ちゃんとやれてましたか?」
夏油「……あぁ。よく出来ていたよ」
天内「……夏油さん。前に言ってた『違和感を持て』っていうやり方……私には、難しすぎたんだと思います」
夏油「……」 - 169二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 12:05:19
天内「今は、すごく……楽なんです。五条さんと一緒にいると。何したらいいか、すぐ分かるから」
天内「でも、私を導いてくれたのは夏油さんでした。改めて、ありがとうございます」
黒井「お嬢様、そろそろ」
天内「あっ、はーい!」
五条「おつかれ傑!見た?あの子、最近マジで天才だわ。僕が何も言わなくても、勝手に『正解』を出してくるもん。傑も楽になったでしょ?」
夏油「……あぁ、そうだね、悟。……君のおかげで、すべてがスムーズだ」
五条「だろ?やっぱ俺ら最強だよな。漫才の時だってそうだったろ、傑が土台作って、俺が最後客席見て乗るだけで仕上がる」
夏油(……間違っていない。……誰も、間違ったことはしていないんだ。……だというのに、どうしてこんなに――) - 170二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 19:21:00
保守
- 171二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 20:01:09
このレスは削除されています
- 172二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 23:19:51
~直哉の部屋~
五条「……今日もさ、めっちゃ上手くいったわ。『星の器』。ディレクターが泣いて喜んでたよ」
直哉「せやろな。オマエがやっとること、全部正解やし。世間が求めてる『五条悟』を、完璧に演じられとるわ」
五条「演じてるっていうか……何も考えてないかも。直哉が言った通りだな、感覚に任せればうまくいく、オマエの助言が間違ってたこと、今までねえもん」
直哉「……あぁ。そのままでええ。余計なこと、もう考えんでええよ。オマエが悩む必要なんて、どこにもない。……悟君は、ただ笑って、そこに居るだけでええんやから」
五条「なんか今の俺、最強な気がする!」
直哉「……ほんま、ムカつくわ」
五条「え、何が?」
直哉「……理屈通じんもんが、一番タチ悪いねん」
ピロリン
直哉「……」
五条「なんだよ、浮気?」
直哉「ちゃう、不穏な動きしとる奴らがおるだけや」
五条「へー、厄介ファンとか?オマエにもそんなのいるんだね。ま、いつも通りお家の力で処分すんだろ、でも危なくなったら言えよ。俺寝る~!」 - 173二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 23:20:54
直哉「勝手に寝るなや、人の部屋きといてもう用済みぃ?寂しいわぁ」
五条「いや用済みっつーかオマエが激しいから疲れてんだろ」
直哉「……ほな、そのまま寝んなや」
五条「は?」
直哉「こっち来てからにしぃ」グイッ
五条「……雑すぎね?」
直哉「扱い間違えたら壊れるようなタマちゃうやろ、自分」
五条「……まあな。じゃあくっついて寝る!」ギュ - 174二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 23:21:56
直哉「は?自分から来るんや、かわい♡」
五条「いいだろ、オマエが来いって言ったんじゃん」
直哉「……せやけど、許可は出してへん。離れられへんようにしたんは、俺やって自覚しとき」
五条「はいはーい」スヤ…
直哉「……」
【『盤星プロ』からの依頼を受けて、動き出したようです】
直哉「……どうして今更、表に手ぇ出すんや。甚爾くんが」
直哉「……考えてもしゃあないか。寝よ」
五条「……」
五条「甚爾、ね」 - 175二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 08:45:56
ほしゅ
- 176二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 12:50:59
寝る時にくっつくの可愛いね
まさか夏油にも同じ事をしてないよね?恋人にだけだよね? - 177二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 20:07:04
~生放送スタジオ~
スタッフ「本番、30秒前でーす!」
ディレクター「天内さん、リラックスね。五条さん、いつも通りでいいから、そのままの流れでいこう」
五条「りょーかい。天内、さっき話した感じでね。僕の隣に立ってれば、全部うまくいくからさ」
天内「……はい」
夏油(……大丈夫だ。これで彼女は、光の中へ行ける。私がそう書いたんだから)
AD「5、4、3、2、1――。……本番!」
夏油「さあ始まりました『星の器』。司会を務めます、夏油傑です。……今夜は、一人の少女、天内理子さんの新しい一歩を、皆さんと共に見守っていきたいと思います」
夏油「理子ちゃん。今の気持ちを、君の言葉で聞かせてもらえるかな?」
天内「……はい。私は……」
――ピロリン
スタッフA「……え、これ……」
スタッフB「拡散早すぎるだろ、なんだこれ。まとめサイト……全部天内の記事だ」
【悲報:天内理子、過去の契約違反発覚?】
【盤星プロの最高傑作、実は……】
【清純派の裏の顔、全暴露きたああああ】
天内「……え?」 - 178二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 20:08:36
夏油(……なんだ、これは。こんなの、私の台本にはない)
プロデューサー「夏油!止まるな!進行しろ!むしろこの騒動を煽れ、数字が上がってる!そのまま突っ走れ!」
夏油「……理子、ちゃん……?」
五条「……あーあ。まあ来るよね、こういうの。大丈夫、そのままでいいよ。カメラ回ってるし」
夏油(……あぁ)
スタッフ「……来ました。事務所から正式声明です」
プロデューサー「……内容は」
スタッフ「……『天内理子』の芸名使用差し止め。及び、重大な契約違反による、本日付での活動停止および専属契約解除。……それから、番組側への『天内理子』という名称の使用禁止要請です」 - 179二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 20:10:05
プロデューサー「……テロップは出すな。声明も読むな。……そのまま、回せ」
ディレクター「……テロップから『天内理子』を一旦外せ」
スタッフ「え……?」
ディレクター「いいからやれ!」
【名前消えてて草】
【あ、もう切られた?】
【代わり誰になるんだろ】
【この番組攻めてて好きw】
夏油「……っ、理子、ちゃん……」
天内「……はい」
ディレクター「夏油、繋げ!止めるな!『彼女の再出発』を語れ!名前が使えないなら、『君』でも『この子』でもいい、とにかくエモく演出しろ!」
夏油「……あ……君の、……これからの……」
五条「ほら、続けて。……いいよ、その顔。名前なんてなくてもさ、君は今、世界で一番注目されてるんだから」ヒソヒソ - 180二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 00:29:06
続き気になる…
- 181二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 09:44:28
ほしゅ
- 182二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 16:34:05
~スタジオ裏~
夏油(CMで尺を稼いで作戦会議か、クソ……)
夏油(……誰だ、あそこにいる男は)
甚爾「……よぉ。おつかれさん。いい番組じゃねぇか。数字、エグいことになってるらしいぜ?」
夏油「……オマエか。……オマエが、あの記事を、……彼女の名前を奪ったのか」
甚爾「知らねえよ。俺はただ、ゴミ捨て場に落ちてた『真実』を、ちょっとだけ目立つ場所に置いてやっただけだ。……記事を信じて叩いてるのは、オマエらが大事にしてる『視聴者』サマだろ?」
甚爾「……でもまあ、あの子を『売り物』にしたのはオマエだろ、夏油傑。……オマエが作った綺麗な箱に入れて、一番高いところで壊してやったんだ。感謝してほしいくらいだぜ」
夏油「……っ!!」
AD「本番再開します!!」 - 183二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 18:55:23
うおお巻き返してくれ
- 184二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 00:31:34
保守〜
- 185二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 09:26:42
保守
- 186二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 11:43:20
~スタジオ~
スタッフA「……どうすんだよこれ。事務所は『出すな』、Pは『回せ』……地獄かよ」
スタッフB「止めるなって言われてる……回せって……!ネットのバッシングが燃料になってるんだ、ここで切ったら一生の損害になる……!」
――ピロリン、ピロリン、ピロリン
ディレクター「夏油!繋げ!繋げって!!何のためにマイク握ってんだ、番組を死なせる気か!!」
夏油「……あ……それは、……その……」
五条「――ねえ」
五条「この人さぁ、一般人じゃないよね。あ、カメラ向けて。……っていうか、スタッフでもないでしょ」
五条「ほら、そこのツナギの男だよ。……どっかで見たことある気がするんだけど」
スタッフA「おい……誰だあれ。パス持ってねえぞ」
スタッフB「関係者じゃない……不法侵入か?いや、そんなことより――」
――ピロリン、ピロリン、ピロリン
五条「ねえ、誰か知らない?ネットに詳しい人とかさ。……立ってるだけで雰囲気が変わる。僕、この人のこと、もっと知りたいな」 - 187二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 11:53:34
この人が誰なのか確信なくても薄っすら見当がついてるのかな
直哉くんのおかげ - 188二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 20:24:52
甚爾と五条の絡みも好きだ…楽しみ
- 189二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 02:20:50
スタッフA「……来た。SNS、特定班が動いてる」
スタッフB「は?もう?30秒も経ってねえぞ」
スタッフC「特定、早すぎだろ……掲示板にスレッド立った!」
――ピロリン、ピロリン、ピロリン
【この男、何者?】
【特定班仕事早すぎwww】
【待って、このツナギの男、過去にスキャンダルあった奴じゃない?】
スタッフA「顔、鮮明に抜かれてる!」
スタッフB「過去の経歴、全部掘られてるぞ……元禪院のスタントか?」
スタッフC「やばい、天内の契約違反の裏側、全部この男に繋がってる……!」
夏油「……っ、悟。……もういい、もうやめてくれ……」
五条「へえ、禪院甚爾か。やっぱ有名人じゃん。元スタント?あー、なるほどね!どおりでガタイいいわけだ!……ねえ、君が今回の『真実』を運んできてくれたの?」
――ピロリン、ピロリン、ピロリン
ディレクター「いいぞそのまま回せ!!伝説になるぞこの回!!」
プロデューサー「数字、跳ねてる!!瞬間最高、記録更新だ!!」
夏油「……やめろ……こんなの、……こんなのは、番組じゃない……」 - 190二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 09:13:49
原因特定まで行ったら理子ちゃんの名前を取り戻せるかな
ピンチをチャンスに変える展開すき - 191二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 16:16:30
五条「ねえ、せっかくだしさ。ちょっとだけ、話してみない?ほら、せっかくここまで来てくれたんだし、視聴者も君が何者なのか、どんな『真実』を持ってきたのか、めちゃくちゃ気になってると思うんだよね」
五条「……ね、名前も特定されちゃってるしさ、もう隠す必要なんてないでしょ?」
スタッフA「……は?おい、あいつにマイク向ける気か!?」
スタッフB「止めんな、ガンマイク最大限で拾え!逃すな、あれが今の『数字』そのものだ!」
――ピロリン、ピロリン、ピロリン
甚爾「……は」
甚爾「バカバカしい、勝手にやってろ」
スタッフC「……マイク、入ってる! 拾えたぞ、今の声!」
五条「え、帰るの?これだけの舞台を用意したのに、そんなにあっさり?もったいないじゃん」
甚爾「……」
スタッフA「……行った。マジかよ、あの状況で一歩も引かねえのか……」
――ピロリン、ピロリン、ピロリン
【逃げたっていうか、こっちを人間だと思ってないだろ】
【五条悟の前でこれ?逆に怖すぎるんだけど】 - 192二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 16:18:26
五条「ふーん。まあいっか、いなくなっちゃったもんは。……じゃあ、番組、続けよっか。理子ちゃん?」
天内「あ……あ、あ……」
ディレクター「繋げ!!夏油!!最高の空気だ、今の『無音』を言葉で埋めろ!!伝説を作れ!!」
夏油「……君は……」
夏油「……君は。……今、この瞬間に……立っている。君が何者であろうと、君が積み重ねてきたものは、変わらない……」
パチパチパチパチパチパチ……!
プロデューサー「最高だ! 瞬間最高視聴率、歴史を塗り替えたぞ!」
ディレクター「これだよ、これ!予定調和の感動なんかより、こういう『生々しい破壊』をみんな待ってたんだ!」
夏油「……」
【神回。テレビの歴史が変わった瞬間を見た】
【五条悟、マッッジでヤバい。あの対応力、もはや神】
【これが本当のエンタメだよ。綺麗事なんていらねーんだよ】
夏油「……なんだ、これは」
パチパチパチパチパチパチ……!
夏油「……あぁ……そうか……最初から、なかったんだな」 - 193二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 16:38:11
👏👏👏👏👏👏👏
- 194二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 16:51:47
ここで拍手に繋がるのかスゲー
- 195二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 16:56:47
~直哉の部屋~
五条「見た?今日の。めっちゃウケてたじゃん」
直哉「……見とったよ。完璧やったな。……視聴率もSNSの数字も、見たことないような跳ね方しとった」
五条「だろ? なんかさ、全部繋がってた感じ。ああいうのが『流れ』ってやつ?俺がちょっと動くだけで、世界が勝手に俺の望む方に回ってくれるんだよね」
直哉「……せやな。……けど、……夏油君、壊れてもうたね」
五条「は?いや、ないない!傑があれくらいで壊れるわけないじゃん。昔からああいうとこあったしさ。真面目すぎるっていうか。ちょっとズレただけでしょ。また明日になれば、説教臭い正論言ってくるって」
直哉「……せやからや。……ちゃんと喋れるまま、理屈が通るまま壊れるんが、一番タチ悪いんや。……あいつ、もう戻ってこれへんで」
五条「……へー?まあでも、番組としては成功でしょ。俺、ちゃんとやれてた?直哉が言った通りにさ」
直哉「……聞かんでも分かっとるやろ。オマエは俺の理想以上の『怪物』になったわ」
五条「ほら!ふうん、だったらいいじゃん。ご褒美ちょうだい」
直哉「……なぁ、悟君。……一つだけ、聞かせてくれへん?」
五条「んー?」 - 196二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 16:57:52
直哉「なんで、あの男を引っ張り出したんや。……あの『ツナギの男』が、禪院甚爾やって……分かっとったな?」
五条「あぁ。……だって直哉、前に名前出したことあったじゃん?『甚爾君』って、すごく大事そうにさ」
直哉「……え?」
五条「直哉がそれだけ執着する男なら、きっと特別な『何か』があるんだろうなと思って、ちょっと調べたんだ。……そしたらビンゴ。今日の空気、アイツを出すのが一番盛り上がるって確信しちゃった」
五条「俺、直哉の好きなものには興味あるんだよ。……ほら、感謝してよね。直哉の代わりに、俺がアイツを『有名人』にしてあげたんだから」
直哉(……あぁ。……俺のせいや。俺が……悟君に『毒』を教えたせいで……)
五条「……ねえ、直哉。……ご褒美は?」 - 197二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 22:59:30
五条健気可愛い(すべての状況に目をつむりながら)