大谷翔平が隠さなかった“怒り”に「僕にとっても辛い」 ギクシャク問答に揺れたド軍25歳捕手が告白した偉才への本音「リードするのは難しい時がある」
ロバーツ監督は「捕手の仕事は投手のしもべ」と指摘
主力捕手の負傷離脱によって出場機会を増やしている25歳の捕手は、もがきながら前に進もうとしている。ドジャースのダルトン・ラッシングだ。 【動画】ラッシングが必死に大谷とコミュニケーションを取る実際のシーン 今まさに成長過程にいる。正捕手のウィル・スミスが首の炎症によって6月8日付けで10日間の負傷者リスト入りし、先発マスクを被る機会を得ているラッシング。だが、メジャー2年目の若武者は、若さゆえの拙さを時に露呈してしまっている。 現地時間6月24日のツインズ戦では、先発した大谷翔平との“コミュニケーションエラー”が大きな注目を集めた。失点に繋がった捕逸やABS(ロボット審判)判定などをめぐって意見の衝突も見られ、珍しく苛立ちを露わにした大谷がマウンド上でラッシングに詰め寄って叱責するようなシーンもあった。 周囲も「かなり大きな出来事だった」(ムーキー・ベッツ談)と振り返る一大騒動は、球界全体でも小さくない波紋を生んだ。だが、世間で物議を醸した課題と向き合いながら25歳の若手捕手は前に歩みを進めている。 当然、本人に驕りなどない。米メディア『The Athletic』で「あの時に何が起きたのか、どこで彼と意見が分かれたのか、逆にどういう時に考えが一致していたのか、どこで成長できるのかについて、ショウヘイとはたくさん話し合った」と猛省するラッシング。大谷と交わした「男同士の会話」の中で見出した己の課題についても自己分析をしている。 「自分がうまくやっていることを素直に受け止めるのも成長するために重要なことなんだと思う。どの球種を要求するかを考えすぎないこと、そして完璧になろうとし過ぎないことも大事だ。もちろんショウヘイのような選手を捕手として支えるなら、『完璧でありたい』と思うのは人間の性だと思う。でも、僕は彼に舞台上で自由にやらせて、それに合わせていく方がいいと理解している」 無論、投打二刀流を貫き、独自の理論や配球へのこだわりを持つ大谷を捕手として支えるのは、言うほど簡単ではない。メジャー2年目の若手捕手となればなおさらである。ゆえにラッシングからは本音も漏れる。 「彼をリードするのは難しい時がある。事前のスカウティングレポート通りに攻めたいと思う時もあるけど、ショウヘイの場合は彼自体がスカウティングレポートのような存在なんだ。特に彼の球威がとてつもなく優れていて、すべてがうまくかみ合っている時のピッチングの巧みさは格別だからね。あれほどの才能と球威を持っている投手が、あの時のような登板を強いられるのを見るのは、僕としても辛いし、申し訳なく思った」 スミスが戦線に本格復帰を果たすまでは、ラッシングが“正捕手”としてチームをリードするのは確実だ。それはデーブ・ロバーツ監督も「捕手の仕事は投手のしもべのようになることだ。それが基本だ。我々はダルトンの問題は解決されると期待している」と認める通りである。 間違いなくバッテリーを組む機会は増えていく。その中で大谷とラッシングがいかなるケミストリーを完成させるのか。その行方に注目だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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