オリ・西川龍馬、神戸の空に美しい逆転満塁アーチ…自ら求めた<ここぞの一打>うっぷん一掃
オリックスは1点を追う七回、西川の満塁本塁打で逆転。連敗を3で止めた。7回2失点の九里が1か月ぶりの白星。楽天は痛い失策も絡んで5連勝を逃した。 【写真】7回1死、逆転満塁本塁打を放つ西川
薄闇が迫る神戸の空に、オリックスの西川が美しいアーチをかけた。プロ11年目で初のグランドスラムは、劇的な逆転弾。スタンドインを確信してゆっくりと走り出した背中に、大歓声が降り注いだ。
1点を追う七回一死満塁。3ボールとなってから1球待ち、5球目の甘く入った球を狙い澄ましたようにすくい上げると、打球は右翼席に飛び込んだ。試合後のお立ち台では「久々にいい感覚で打てた」。普段はあまり喜びをあらわにしない西川が自賛する完璧なホームランだった。
14試合連続安打を継続中で、実績も十分のバットマン。だが、求めているのはここぞの一打だった。12日の阪神戦。一回に先制の2号ソロを放ったことよりも、1点差に迫られた直後の五回の好機で併殺打に倒れた打席を悔やみ、「ああいうところで打てれば」と言い残していた。
この日も2、3打席目は得点圏に走者を置いて凡退し、思うところはあっただろう。それでも「割り切っていった」。最高の結果を出して「場面が場面。あの場面で打てたのがよかった」と喜びをかみしめた。打った瞬間に放り投げたバットとともに、たまったうっぷんも吹き飛ばした。(松本慎平)
オリックス・岸田監督「(西川の満塁本塁打は)すごい当たりでしたね。みんなが執念でやってくれた」