幸せはどうすれば買える?時間とお金を正しく使って毎日を満たす科学的アプローチ
SNSがもたらす日常のストレスと決別する
大手SNS企業のCEOたちが、自分の子どもにはSNSの使用を禁止しているという事実は、多くのことを物語っています。「人々を繋ぐ」という謳い文句とは裏腹に、SNSが計り知れないストレスの原因になっているからです。 実際、最近の「世界幸福度報告書」でも、「人生の満足度はSNSの利用率が低いほど高くなり、利用率が高くなるほど低下する」という結果が示されています。 もちろん、統計学を少しでも学んだ方ならご存知の通り、相関関係は必ずしも因果関係を意味しません。 SNSをあまり使わず人生の満足度が高い人たちは、Instagramを無視していることとは全く別の理由で幸せなのかもしれません。 逆に、満足度が低い人たちは、X上で見ず知らずの相手と毎日何時間も議論していることとは関係のない理由で、不幸せなのかもしれないのです。 しかし、近年の臨床研究は、SNSがメンタルヘルスに悪影響を及ぼすという結論を強く後押ししています。 ある研究では、参加者を2つのグループに分け、一方のグループにはSNSの利用時間を3週間にわたって「1日2時間未満」に制限してもらい、普段通りに使い続けるグループと比較しました。 その結果、利用時間を減らしたグループには、以下のような劇的な改善が見られたのです。 抑うつ症状が40%減少 幸福感(ウェルビーイング)が21%向上 ストレスが22%減少 睡眠の質が35%向上 わずか3週間、SNSの利用を1日2時間未満に抑えるだけで、毎日の生活の質はこれほど大きく向上しました。 ストレスを減らすための投資方法 SNSの利用を減らすことは、一見すると簡単なように思えます。Facebookを開くのも、TikTokをクリックするのも、すべては自分の意志による自発的な行為だからです。 それにもかかわらず、私たちは気がつくと貴重な時間を吸い取られており、「どうすればYouTubeを見るのをやめられるだろう」と頭を悩ませることになります。 やめるのがこれほど難しいのには、明確な理由があります。 ギャンブルと同様に、SNSには「間欠強化」という仕組みが組み込まれているのです。いつ手に入るかわからない不定期な報酬(いいね!や面白い投稿)があるため、ユーザーは次のドーパミンを求めて、何度も画面を更新し続けてしまいます。 そのため、自力だけでこの依存のループから抜け出すのは難しく、何らかの「強制力」を取り入れる必要があります。 具体的には、あらかじめ設定した時間帯しかアクセスできなくする「SNSブロッカー」への投資が有効です。これによってプラットフォームと物理的・心理的な距離を置き、適切な境界線を維持できるようになります。 ブロッカーには、アクセスしようとしたときに少し手間を増やして思いとどまらせるアプリから、指定したSNSを完全にロックするアプリ、さらには誘惑になるアプリを物理的に遮断するデバイスまで、いろいろな種類があります。 価格は無料のものから、買い切りのもの、あるいはサブスクリプション形式など多岐にわたります。