ロシア軍がウクライナで劣化ウラン弾を使用、放射線源の正体はR-60空対空ミサイルの連続ロッド弾頭
5月20日、ウクライナ保安庁(SBU)は4月7日夜にロシア軍がチェルニーヒウ州を攻撃した際に撃墜したゲラン2自爆無人機(イラン製シャヘド136のロシア名称)に搭載されていたR-60空対空ミサイルの残骸から、放射線レベルの上昇を検知したと発表しました。発見場所はカムカ村です。放射線源の正体はR-60空対空ミサイルの連続ロッド弾頭に使用されていた劣化ウランでした。
СБУ виявила підвищений радіаційний фон на уламках російського ударного дрона, яким ворог атакував Чернігівщину у квітні 2026 року
放射線源の正体はR-60空対空ミサイルの連続ロッド弾頭に使用された劣化ウランです。R-60は連続ロッドの材質に当初はタングステンを採用していたのですが、劣化ウランに変更したモデルがあり、これがウクライナ戦争に投入されたことになります。
連続ロッド弾頭
- 英語 : Continuous-rod warhead
- 露語 : Стержневая боевой части
- 宇語 : Безперервно-стрижнева бойова частина
※露語では「連続」を省いて「ロッド弾頭」と呼称する。
※露語や宇語の戦闘部、つまり弾頭は「БЧ」とも略す。
※連続ロッドとはそのままの意味で、弾頭が爆発した際に棒状の破片が繋がったまま環状に広がる構造。古い対空ミサイルの弾頭に多い型式だが、現在でも一部に採用されている。
R-60空対空ミサイル搭載ゲラン2(シャヘド136)自爆無人機
БпЛА "Герань-2" (серія "Э", з ракетою Р-60): War & Sanctions
- UAV「ゲラン-2」(「E」シリーズ、R-60ミサイル搭載)
※ロシア軍の自爆無人機であるゲラン2(シャヘド136)にR-60空対空ミサイルを載せて、迎撃しようと接近してきたウクライナ軍の戦闘機やヘリコプターを返り討ちにしようと試みた改造型。ただしこの装備でのはっきりとした戦果はまだ一度も報告されていない。