Side Dici
今日はなんとなく、あなたの下の名前をからかいたい気分やった
思った理由は特にない
ただ寝転がってスマホいじってたらふと思いついただけ
笑いながら言うと、あなたの下の名前はやれやれと肩をすくめた
意外とあっさりOKされてびっくりした
普段なかなかノッてくれないから珍しいなぁ
俺はあなたの下の名前の方に体を向けた
そこからはずーっと延々続いた
互いに照れずにテンポよく「愛してるよ」が続いてく
俺はアイドルやからこういう言葉はしょっちゅう言ってるし、メンバーとやったこともあるから、そうそう照れることはない
やから俺がこのゲームに勝てると思ってた
あなたの下の名前がああ言うまでは。
あなたの下の名前はそう言うと、鼻がつきそうなくらい近づいてきた
吐いた息が俺の顔にかかる
あなたの下の名前はふっと微笑んで言った
あなたの下の名前は少しだけ目を細めて、真面目な顔をした
まっすぐに俺の瞳を見つめて言った
―あかん、無理や。
俺は一瞬で顔が熱くなるのを感じた
思わず顔を隠すと、あなたの下の名前にケラケラ笑われた
俺はあなたの下の名前の隣に座った
さっきまでの余裕が嘘みたいに崩れ去って、あなたの下の名前は顔を真っ赤にしてクッションに顔を埋めてる
その姿は、俺が見たかった可愛いあなたの下の名前だった
俺がそう言うと、彼女はクッションから目線をちらっとこちらに向けた
…いやぁ、まさかこのゲームからこんなに進展するなんて、
やる前は全く思ってなかったわ
まだ耳元がほんのり赤いあなたの下の名前を見つめながら、俺は心の中でそうつぶやいた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。