作者の村生ミオは、78年から81年に同じ『少年マガジン』に連載されたロマコメの大ヒット「翔んだカップル」の作者・柳沢きみおのアシスタントを経て独立。
師匠の流れを汲む作風だが、「翔んだカップル」の恋愛模様が三角関係などでドロドロだったのに対して、「胸さわぎの放課後」の一平と知佳はお互いの誤解やトラブルを乗り越えていくという純愛路線。結末もハッピーエンドだ。
エッチに興味津々のくせに優柔不断な一平は、いまどきの女の子にはうざいタイプかもしれないが、おじさんたちには自分の青春時代を重ねられるキャラクターと言えそうだ。
単行本は絶版扱いだが、電子コミックでなら読むことができる。
■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。