被災地の港に臨時の遺体安置所 ベネズエラでは深刻な医療危機
ラ・グアイラ、ベネズエラ、7月3日 (AP) ー 先週ベネズエラを2度続けて襲ったマグニチュード7クラスの大地震による甚大な被害の全容が2日、北部ラ・グアイラ港から届いた映像や写真によって明らかになった。被災地では生存者の捜索・救助活動から、重機を用いたがれきの撤去作業へと移行しつつある模様だ。 カリブ海に面したラ・グアイラ港は、身元不明の遺体を安置する中心的な拠点となっている。港の内陸部には数百基の棺が積み上げられているほか、桟橋には蓋が閉められ、整然と並べられた様子が見られた。 支援組織の関係者は、地震発生以降被災地では深刻な医療危機に直面していると指摘。迅速な対策が講じられない場合、今後数日から数週間のうちにさらに多くの犠牲者が出る恐れがあると警告している。今回の緊急事態により、長年の経済危機や深刻な資金不足、国外への医師流出がもたらしたベネズエラの慢性的な医師不足の現状が、改めて浮き彫りとなった。 また、インフラへの広範な被害により、特に大きな打撃を受けた地域で感染症が流行する危険性も指摘されている。政府の発表によると、今回の地震によって全国で38の病院が被災し、機能に支障が出ているという。 6月24日に発生した地震では、当局の発表で少なくとも2295人が死亡、1万1000人以上が負傷した。家を失った数万人もの被災者は、過密状態の避難所や屋外での生活を余儀なくされており、衛生環境が悪化するなかで安全な水も確保できない過酷な状況が続いている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)