クールジャパン機構の累積損失540億円…政府が1400億円出資、経産省が統廃合を視野に検討
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官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)は24日、累積損失額が540億円に達したと明らかにした。事前に設定した目標よりも悪化しており、機構を所管する経済産業省は有識者らによる検討会を設置して、統廃合を視野に検討する。
機構は日本のアニメや音楽などのコンテンツ、食文化などを海外に売り込む企業・団体を支援する目的で2013年に設立された。政府が約9割を出資し、ANAホールディングスや三井住友銀行など民間23社も資本参加している。政府による出資額は合計で約1400億円、投資総額は約2040億円(26年4月時点)に達する。
22年度に策定した「最低限達成すべき投資計画」では、25年度までの累積損失額を426億円としていたが、24年度時点の383億円の赤字からさらに160億円程度赤字が拡大し、目標達成が困難になった。約140億円を出資した繊維開発新興の「スパイバー」(山形県)が債務超過で私的整理に入り、多額の減損損失を計上することなどが響いた。
与党内には「政府のクールジャパン戦略の足を引っ張っており、廃止するしかない」(中堅議員)との声も根強くあり、廃止を軸に議論が進む可能性がある。