イラン国営石油会社が、日本の石油元売りに「原油を買いませんか」と打診してきたそうです。一行の速報ですが、背景を知ると見え方が変わるので、少し説明させてください。
かつて日本は、輸入する原油の一部をイランから買っていました。イランにとっても、中国やインドと並ぶ大事なお客さんでした。
それが止まったのは2019年です。前の年、トランプさんが核合意から一方的に離脱し、「イランと取引する外国の企業や銀行も罰する」構えを取りました。
日本向けに認められていた例外も打ち切られ、送金も保険も輸送も動かせなくなりました。元売り各社は弱腰で逃げたのではありません。商売が成立しなくなって、撤退させられたのです。
それから7年。先月、米国とイランが停戦の覚書に署名し、そこに「米国はイラン産原油の輸出を認める」という項目が入りました。今回の打診は、その実行の第一歩。かつての上得意への、営業再開の挨拶です。
ただ、企業はすぐには動けないはずです。「買ってよし」の根拠はまだ覚書一枚。そして前の約束(核合意)を破ったのは、当の署名者本人です。
だからわたしは、政府の仕事はここからだと思います。企業が安心して買えるように、この約束を外交で固めること。
7年ぶりに、戦争ではなく商売の話が戻ってきました。
戦争より商売のほうがずっといい。
【速報】イラン、日本大手に原油購入打診
47news.jp/14570665.html?…