「優しくない」と言われた私が調べた、優しくない人の特徴と心理
「もっと優しくしてよ」
「あなたって優しくないよね」
「もう少し優しい言い方できないの?」
正直に言うと、最初は意味がわからなかった。
自分なりに優しく接しているつもりなのに、なぜそう見えるんだろう。
納得できず、腑に落ちない。
ずっと考えていた。
そこで「優しくない人」について、私は徹底的に調べてみました。
調べてわかったのは、優しくない人には共通する特徴があること。
そしてそれは、悪意や意地悪さとはまた別の話だということ。
この記事では、優しくない人の特徴・心理・原因を、心理学の研究をもとにできるだけ丁寧にまとめました。
「自分がそうかも」と感じている人にも、身近にそういう人がいて困っている人にも届いてほしいです。
【診断】あなたは優しくない人?セルフチェックリスト
まず、以下の項目で当てはまるものをチェックしてみてください。
人から相談されても、正直あまり興味が持てない
思ったことはそのまま口に出してしまう
人の頼みを断ることに罪悪感をあまり感じない
誰かが落ち込んでいても、どう声をかけていいかわからない
自分が正しいと思ったら、相手の意見でも簡単には受け入れられない
感謝や謝罪の言葉が出てくるのに時間がかかる
初対面の人をすぐには信用できない
損をしてまで人に親切にする必要はないと思う
場の空気よりも事実や論理を優先したい
人間関係で疲れたとき、相手への配慮が雑になる
【結果の見方】
・7個以上:優しくない人の傾向が強めかもしれません
・4〜6個:どちらともいえないタイプです
・3個以下:優しい人の傾向が強いといえそうです
※これはあくまで傾向を知るための目安です。
当てはまる数が多くても、それがあなたのすべてではありません。
優しくない人ってどんな人?おもな特徴5つ
そもそも「優しくない人」とはどんな人なのでしょうか。おもな特徴が5つあるようなので挙げていきます。
共感力が低く他人の気持ちを想像しにくい
共感力とは、相手の気持ちや状況を想像して「つらいだろうな」「嬉しいだろうな」と感じる能力のこと。
この力が低いと、誰かが落ち込んでいても気づかなかったり、励ます言葉が出てこなかったりすることがあります。
ただし、これは「相手の気持ちをどうでもいいと思っている」わけではないことが多いです。
そもそも感知しにくかったり、想像が苦手だったりするのが実態に近いといわれています。
悪意があるというより、アンテナの感度が違うというイメージかもしれません。
思ったことをそのまま言うため言葉がきつくなる
優しくない人は、思ったことをそのまま口に出してしまう傾向があります。
「それは違うと思う」「なぜそうしたの?」など、相手がどう受け取るかよりも、事実や自分の意見を正直に伝えることを優先しがちです。
本人からすると「正直に言っているだけ」という感覚で、傷つけようという意図はないことがほとんどです。
ただ受け取る側にとっては、鋭利な言葉のトゲが刺さったと感じることも。
「優しくない」と言われる原因の1つになりやすい特徴です。
論理的に正しいと思ったら意見を曲げない
優しくない人は、自分が論理的に正しいと判断したら、相手の意見でも簡単には受け入れない傾向があります。
「感情より事実」「空気より正論」を優先するため、場の雰囲気を読んで意見を引っ込めるということがあまり得意ではありません。
話し合いの場で相手が感情的になっても、「でも事実はこうだから」と譲らないことがあります。
これは頑固に見られることも多いですが、一方で「筋が通っている」「ブレない」という信頼につながる面もあります。
優柔不断よりも潔いと感じる人もいるでしょう。
他人を疑いやすく信頼関係を築くのに時間がかかる
優しくない人は、初対面の人をすぐには信用しない傾向があります。
「この人は本当に信頼できるのか」「裏があるのではないか」と慎重に見極めようとするため、打ち解けるまでに時間がかかることが多いです。
その間は無愛想に見えたり、よそよそしい印象を与えてしまうこともあるでしょう。
ただ、これは慎重さの表れでもあります。
一度信頼した相手には深く誠実に関わることができる人も多く、信頼関係が築けると印象がガラッと変わることもあります。
他人より自分を優先する行動をしやすい
「自分がどうしたいか」「自分にとって何が得か」を基準に動くため、周囲から見ると「思いやりがない」「自己中心的」と映ることがあります。
誰かが困っていても、自分の状況を優先してしまうことも少なくありません。
ただし、これは競争が激しい環境や、自分の意思決定が求められる場面では強みになることもあります。
「自分をしっかり持っている」とも言い換えられるのではないでしょうか。
なぜ優しくない人になるの?心理と原因
優しくない人は、生まれつきそういう性格なのでしょうか。
それとも何かがきっかけでそうなったのでしょうか。
原因はひとつではなく、さまざまな要素が絡み合っていることが多いようです。
愛情不足や厳しい環境で育った影響している
幼少期に十分な愛情を受けられなかった経験や、厳しい環境で育った背景が、他者への関わり方に影響することがあります。
「人に優しくしてもらった経験」が少ないと、自然と優しさを返す方法がわからなかったり、他者の気持ちへの関心が育ちにくくなることがあるようです。
また、厳しい環境で生き抜くために「自分のことは自分で守る」という姿勢が身についた結果、他者への配慮よりも自己防衛を優先する癖がついてしまうこともあります。
ただし、育ちの影響はあくまで傾向の1つであり、すべての人に当てはまるわけではありません。
「なぜ自分はこうなのだろう」と悩んでいる人にとっては、ひとつの手がかりになるくらいで考えておきましょう。
自己肯定感が低いと他者への余裕が生まれにくい
自己肯定感が低い人は自分のことで精一杯になりやすく、他者へ気を配る余裕が生まれにくいことがあります。
「自分はダメだ」「認めてもらえない」という不安が強いと、他者の感情よりも自分の感情を守ることに意識が向きがちです。
結果として、周囲から見ると「冷たい」「思いやりがない」と映ってしまうことがあります。
優しくないのではなく、自分を守るのに手一杯で他者まで手が回らない、という状態に近いかもしれません。
過去に傷ついた経験が自己防衛につながっている
過去に誰かに裏切られたり深く傷ついたりした経験がある人は、同じ痛みを繰り返さないために無意識に心の壁を作ることがあります。
周囲からは「冷たい人」「優しくない人」と見られやすいですが、本人にとっては自分を守るための手段になっていることが多いです。
傷ついた経験が深いほど、壁も厚くなりやすい傾向があります。
生まれつきの気質(協調性の低さ)も関係している
ここまで環境や経験による原因を見てきましたが、生まれつきの気質が影響している可能性もあります。
協調性が低い気質を持って生まれた人は、意識しなければ自然と「優しくない」と見られやすい行動をとりやすい傾向があるようです。
ただし気質はあくまで傾向であり、行動は変えられます。
このことは次に解説します。
根が優しくない人でも変われるのか?
「自分は根が優しくないから、どうせ変われない」と思っている人もいるかもしれません。
実際、行動は変えられるのでしょうか?
詳しく解説しましょう。
気質は変わらなくても行動は変えられる
生まれつき共感力が低い人が、突然共感力の高い人になるというのは難しいかもしれません。
ただし、気質と行動は別の話です。
気質は変わらなくても、行動は意識次第で変えられます。
「優しくない人」と「優しくない行動をする人」は、似ているようで違います。
完璧に変わろうとする必要はありません。
「少しだけ変わる」を積み重ねることが、周囲の見方を少しずつ変えていけるのではないでしょうか。
「相手はどう感じるか」を一度考える習慣から始める
では具体的に何から始めればいいのでしょうか?
おすすめしたいのは、「相手はどう感じるか」を一度だけ考えてから行動する習慣です。
共感力が高い人は、これを無意識にやっているといわれています。
最初はぎこちなくても、繰り返すうちに自然とできるようになっていくでしょう。
「思ったことをそのまま言う前に、一度止まる」
それだけで、周囲の受け取り方はかなり変わるはずです。
優しくない人に関するよくある質問
優しくない人に関するよくある質問です。
自分だけではなく、あなたのまわりにも優しくない人がいるかもしれません。
その場合、どのように接すればいいのか参考にしてみてください。
優しくない人には優しくしなくていい?
無理に優しくする必要はありません。
優しくしても報われない、消耗するだけと感じるなら距離を置くことも立派な選択肢の1つではないでしょうか。
ただ、「優しくしない」と「冷たく当たる」は別の話です。
相手を攻撃したり意地悪で返したりすることとは切り離して考えましょう。
自分が傷つかない範囲で、必要最低限の関わりにとどめること。
それが優しくない人との現実的な付き合い方かもしれません。
優しい人ほど実は優しくない?
これは一概には言えませんが、そう感じる場面があるのも事実です。
いつも穏やかで優しそうに見える人が、実は特定の相手にだけ冷たかったり、表面上は優しくても行動が伴っていなかったりすることがあります。
「優しそうに見える」ことと「本質的に優しい」ことは、必ずしも一致しないといえます。
本当の優しさは、見た目や言葉だけでなく、相手のことを考えた行動として現れるものかもしれません。
優しくない人って最近多い気がするけど本当?
優しくない人が多いのかもしれませんが、実際に増えているかどうかは、データとして確認するのが難しいのが現状です。
ただ、そう感じやすくなっている背景はあるかもしれません。
SNSの普及により他者の言動が可視化されやすくなったことや、競争やストレスが多い環境では自分のことで精一杯になりやすいことなどが影響している可能性があります。
「最近多い気がする」という感覚は、自分の周囲や目に入る情報が変化したことによるものかもしれません。
断言はできませんが、そう感じること自体はおかしなことではないでしょう。
職場の優しくない人にはどう対処すればいい?
職場の優しくない人には、深く関わりすぎないようにしましょう。
職場はプライベートと違い、自分で人間関係を選べない環境です。
そのため「優しくしてもらおう」と期待するよりも、最初から期待値を下げて必要最低限のコミュニケーションにとどめる方が、自分が消耗しにくくなります。
どうしても関わらなければならない場面では、感情的にならず事実ベースで淡々と接することを意識してみてください。
相手のペースに引き込まれないようにしましょう。
おわりに
「優しくない」と言われるたびに、ずっとモヤモヤしていました。
悪意があるわけでも、誰かを傷つけたいわけでもない。
それなのになぜそう見えるのか、長い間わからないままでした。
今回調べてみてわかったのは、優しくないことには理由があるということ。
気質や育ち、過去の経験など、さまざまな背景が絡み合っています。
そしてそれは、その人の「すべて」ではないということです。
優しくない人がいたら、その人なりの事情があるのかもしれません。
そして自分が優しくないと感じているなら、それはあなたが悪い人だということではありません。
完璧に優しくなれなくていい。
ただ、少しだけ相手のことを考えてみるだけで変わっていく、それならやっていく価値があると思っています。


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