第2話

【💛🍼】あなたの隣に
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2026/02/01 11:35 更新
※学パロです※

Side あなたの下の名前

吉田仁人は、私の同級生で幼馴染だ
昔は「じんと」「あなたの下の名前(ひらがな)」って呼び合うくらい仲良しだった





でも、変わったのは高校に入ってから


『生徒会長 吉田仁人』

その名前が校内に広まってから、彼は“みんなの吉田さん”になった
mob
吉田先輩ー、この件なんですけどー…
Y.Jnt
あぁ、それはねー…
mob
校則改定の申請どうします?
Y.Jnt
今週末に提出しようか
永瀬さん、この書類まとめといてくれる?
あなた
はい、了解です
仁人と一緒に生徒会で、私は役員として彼を支える立場に
なった
距離は近くなってるはずなのに、なぜかすごく遠い




生徒会長と役員 立場が全く違う
昔みたいに名前で呼びたいけど、そんなこと今は許されない





私は彼の幼馴染なのに。彼のことが好きなのに。



私が彼にとっての“特別”である自信なんて全くなかった





mob
それじゃ、お先に失礼します🙇
Y.Jnt
お疲れ様、ありがとうね
また明日👋
また役員が一人帰って行き、生徒会室には私と仁人の2人
だけになった
カーテンの隙間からオレンジ色の夕日が差している
Y.Jnt
…あなたの下の名前、
あなた
!!
Y.Jnt
ちょっと、話してもいい?
あなた
は、はいっ
久々に名前を呼ばれて心臓がどきっと跳ねた
恐る恐る彼のところへ近寄ると、目の前のイスに促された
Y.Jnt
…最近さ、俺たち距離できてない?
あなた
そ、それは…
唐突な質問に思わず言葉が詰まる
Y.Jnt
俺が会長で、あなたの下の名前が役員だから?
あなた
……(無言でうなずく)
Y.Jnt
…それは俺が一番聞きたくなかった答えだな
そう言うと仁人は苦しそうに笑顔を作った
こんな顔をさせてしまったのは私のせいだ
そう思って私は目線を下げた
Y.Jnt
確かに俺は生徒会長であなたの下の名前は役員だけど、
俺にとってあなたの下の名前はただの役員じゃない
Y.Jnt
大切な幼馴染で、
俺の初恋の人だ
あなた
…!!!!?
Y.Jnt
近すぎて言えなかったんだ
ずっと言いたかったんだけど…
もう一度仁人の方を見ると、彼の耳が見たことないくらいに真っ赤に染まっていた
仁人の手がそっと私の手の上に重なる
Y.Jnt
会長になったら俺が遠くに行っちゃうと思ってた でも今は、あなたの下の名前のほうが遠くなってる
…もうこれ以上は我慢できない
Y.Jnt
あなたの下の名前、俺と付き合ってくれる?
その言葉が嬉しくて、思わず涙が溢れた
あなた
…私もずっと好きだった
あなた
前は幼馴染のままでいいって言ってたけど、ずっと嘘ついてたの
本当はずっと仁人の隣にいたかった
Y.Jnt
!! それ、ずっと聞きたかった
私は目の前で両手を広げている仁人の胸の中に飛び込んだ
「捕まえたっ」と優しく抱きしめられる
互いのおでこがこつんと当たって吐息が重なった
Y.Jnt
…キス、してもいい?
あなた
…うん。いいよ
そっと目を閉じると、唇に柔らかい感触がした
触れたところがじんわりと甘さを帯びてゆく
これがキスの味なんだって知った



このキスは、幼馴染としてじゃない。
生徒会長と役員としてでもない。
好きな人としてのキスだ。


あなた
…もう遠くにいかないでね
Y.Jnt
うん それはあなたの下の名前もね
大好きな人と一緒に生徒会室を後にする
夕日に照らされて、廊下に2人分の影が浮かび上がった




もう私たちの距離は『近くて遠い』じゃない
夕焼けの中で、私たちはようやく隣に並べた気がした

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