⚙️ あなたの名字あなたの下の名前 … 17歳 高校生
吉田仁人 … 19歳 大学生
You side
高校1年生の秋の出来事。
親友の彼氏である山中先輩との話を聞いていたら
急に変なことを言い出す。
その変なことを言われた瞬間、私の顔が一気に赤くなっていっているのがわかる。
そう言って私の席の前で両手を組む親友。
一体何を企んでいるのだろうか
仁人くんがわたしのことを … ?
動揺していたら急にスマホのバイブが鳴った。
< 電話 >
5時限の授業は体育だった。
体育館の半分を私達1年生の女子が。
もう半分を3年生の男子が使っていた。
その3年生の中には見たことある後ろ姿が。
実際、見とれていたのは事実で。
昔からダンスが上手い仁人くんは見ていて本当に飽きない。
パス練習の時間が終わり、休憩時間だった私は
いつの間にか同級生とただただ楽しそうにダンスを踊っている仁人くんをひたすら眺めていた。
親友と別れ仁人くんの家に向かっていく。
< LINE >
仁人くんの家に着いてインターフォンを鳴らす。
ご飯をご馳走になって仁人くんと2人きりで話すことに。
痛いところをつかれてしまった。
昔はそんなこと言ってたな …
昔と同じ気持ちだよって言えるはずがない。
だから私はいつも __
こう言って誤魔化すしかない。
たしか仁人くんが受けたのはここから遠く離れたところにある大学だ。
そりゃここから引っ越すわけだ。
思いもよらない言葉に動揺してもう何がなんなのかわかんなくなって涙を流したまま仁人くんの家を飛び出してしまった。
そのまま仁人くんは走って私のことを追いかけてきてくれたけど今はどうしたらいいのかわかんなくて。
仁人くんと話が出来る訳でもなくて。
そのまま自分の家に逃げた。
それからLINEも消した。
電話番号は昔から交換してなかったため何もしなかった。
この日は疲れてもう寝てしまった。
あれから1年。
何事もなく平穏な日常を送っていた。
とある日スマホのバイブが鳴った。
< 電話 >
予想だにしない相手からの電話。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。