⚙️ あなたの名字あなたの下の名前 26歳 医者
塩﨑太智 26歳 医者 / 同期
You side
最近心臓が苦しくなる日が多くなってきた。
それも日が経つにつれてどんどん苦しさは増していく。
これでも自分は医者だからなんの病気の初期症状かは
わかってしまう。これだから医者は怖い。
とりあえず薬で凌げるところは凌いでいたけど
とうとう限界が来そうだった。
そんなときだった
毎年私が勤務している病院ではこの時期に健康診断を受けることになっている。
早くこの苦しみから解放されたかったので最短で診断を受けられる日を予約した。
健康診断からしばらく経ったあと。
やっぱり心臓の苦しみはなくなることはなかった。
待ち侘びた健康診断の結果がやって来た。
返ってきた健康診断の結果には " 要精密検査 " この文字があった。
覚悟はしていたけどいざとなったら怖くなる。
健康診断の結果のことを頭の中でぐるぐる考えながら医局でカルテを記入していると
こいつは同期の塩﨑太智。
最初は内科医を目指していたらしいけどお母さんを心臓病で亡くしたのをきっかけに心臓外科医を目指したらしい。
__そう。
太智が心臓外科医ということは私も心臓外科医。
だからこの苦しみの原因はだいたい特定できている。
対処法も知っている。
でもやっぱり自己診断は怖いし、自己診断の結果を受け入れたくない自分がいる。
だから健康診断の結果も受け入れられないんだろうな。
そう言って太智は私のデスクに置いていた健康診断の結果が入ったファイルに視線を移した。
奪い取ろうとした頃にはもう遅かった。
見られてしまった。
太智が困ったときには私はこの世にいるのかな …
そう考えてしまった。
@ 後日
そう言って太智が見せてくれた画像には確かに腫瘍が存在していた。
それに悪性の腫瘍。
おまけに10万人に6人未満なるかならないかの確率の病気だ。
そう言って太智は私のことを抱きしめてくれた。
ごめんね。太智。
あの日から抗がん剤治療が始まった。
髪の毛は抜けるしどんどん体に力も入らなくなっていってしまった。
こんな私になっても太智は私を見捨てたりはしなかった。
…… そんなこと言ったような気もするな
帽子を受け取ろうとした瞬間、手に力が入らなくて
帽子を落としてしまった。
何も出来なくなってしまった自分が情けなくて、それに病気が進行していってるのを実感して余計辛くなった。
太智が抱きしめてくれた瞬間、安心したのか私は目を閉じた。
太智が最後まで私の名前を呼んでくれてる声が聞こえた。
でも私は大好きな人の声が聞けただけで充分。
幸せだったよ。太智。
今までありがとう。
初めて病系挑戦してみたのですがどうですかね …? 🫣
是非感想を聞かせてください🧏🏻♀️💞
そして!!
本日もランキング乗せていただきました🥹🥹
ランキング乗る度に最高記録を更新できて
ほんと嬉しいです🫠
これもいつも皆さんが読んでくださるお陰です·͜· ❤︎
これからも末永くよろしくお願いします🙇🏻♀️´-
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!