子どもの脳と身体の発達には、良い睡眠が欠かせません。それなのに私たちは、つい家事や仕事を優先してしまったり、習い事を詰め込んで、子どもの睡眠時間を削ってしまったり。子どもを本当に賢く育てたいなら、何を大切にすべきなのか、小児科専門医・成田奈緒子先生に教えていただきました。
成田奈緒子先生(小児科専門医・医学博士・公認心理師)
子育て科学アクシス代表、文教大学教育学部教授。臨床医、研究者としても活動しながら、医療、心理、教育、福祉を融合した新しい子育て理論を展開。著書に『子どもの隠れた力を引き出す 最高の受験戦略』など。
賢さの土台となる『からだの脳』をちゃんと育てることが大事
厚生労働省は、3~5歳は10~13時間、小学生は9~12時間の睡眠時間を推奨しています(*)。しかし、塾や習い事などもあり、「我が子は睡眠が足りていない」と感じている親御さんも多いのではないでしょうか。
*厚生労働省「こどものためのGood Sleepガイド ―健康づくりのための睡眠ガイド2023-」
成田先生は、子育て支援事業「子育て科学アクシス」で、不登校や発達障害などの悩みを持つ、延べ7000人以上の親子の問題解決にあたってきました。子育てと教育についての著書も多く、その中でもつねに睡眠の大切さを強調しています。
「睡眠は、子どもの脳の発達に深く関わっています。脳の発達には段階があって、05歳の間に『からだの脳』が育ちます。寝る、起きる、食べる、身体を動かすなど、生きるための機能をつかさどる部分です。この脳を育てるには、よく眠りよく食べる規則正しい生活を送る必要があります」
そして、賢い子に育てたいなら……