LINEとヤフーの経営統合まとめ
日本最大級のインターネット企業であるLINEヤフーが誕生するまでの複雑な経緯をまとめてみました。
まずは経営統合前の2社を大雑把にみていきましょう。詳しい沿革は公式サイトを見てください。
ヤフージャパンとは
ヤフージャパンを運営するヤフー株式会社は1996年、アメリカのYahoo! Inc. とソフトバンクの合弁会社として設立され、様々なサービスを通じて日本のインターネットの普及に大きく貢献してきました。検索サービスやEC、メールなどが代表的なサービスです。
LINEとは
LINEは国内で最も利用されているSNSで、その利用者数は国内で9900万人に上ります。一方で世界の中ではマイナーな部類のメッセージングアプリです。
LINEの成り立ち
LINEの原点はNHN(現ネイバー)にあります。2011年2月、NHNは韓国で拡大していたカカオトークに対抗するためネイバートークをリリースします。
1ヶ月後の東日本大震災を受け、NHN創業者がより緊急時に強いメッセージングアプリの開発指示を出します。NHN Japanの子会社ネイバージャパンがネイバートークの技術を基に作ったLINEは急速に広がりを見せます。
1度目の経営統合
LINEの開発を行ったネイバージャパンは親会社のNHN Japanに吸収され、社名をLINEと改めています。一方のヤフー株式会社はソフトバンクが Yahoo! Inc.から株を買い取り完全子会社化した後、分割した事業を運営する子会社の持株会社となり、社名をZホールディングスに変えました。
1度目の経営統合は最終的にネイバーとソフトバンクの子会社としてAホールディングスが誕生し、その子会社にZホールディングス、さらにその子会社としてヤフーとLINEが存在する構造となりました。まどろっこしい構造ですが、経営統合までの過程はもっと複雑です。
2019年11月18日に経営統合の合意がされます。
2日後にSoftBankは株式会社SAI(ただ存在していただけの会社)を経営統合に活用しようと名前を汐留Zホールディングスに変更します。一方LINEは12月13日に子会社としてLINE分割準備株式会社を設立します。(ここまで①)
12月18日、汐留ZホールディングスがSoftBannkからZホールディングスの株を取得し子会社にします
2020年の8月から9月にかけて、汐留ZホールディングスとNAVERが少数株主の保有するLINEの株を取得し、12月19日にLINEは上場廃止となります。(ここまで②)
2021年の1月21日から2月18日にかけて、LINEがZホールディングスに対するTOBを実施して子会社化します。(ここまで③)
2021年2月26日 、LINE株式会社が汐留Zホールディングスを吸収合併します。
2021年2月28日、LINEの事業をLINE分割準備株式会社が継承し、社名をLINE(2代目)に変更します。一方、旧LINEの社名はAホールディングスとしました。
2021年2月28日、LINE(2代目)がZホールディングスの子会社になります。(ここまで④)
2度目の経営統合
2023年10月1日、「よりプロダクトファーストの組織体制」「シナジーの拡大」を目指して2度目の経営統合が行われました。
①Zホールディングス中間株式会社が、その完全子会社であるヤフーとLINE の全株式を親会社のZホールディングスに現物配当した結果、ヤフーとLINEがZホールディングスの直接の完全子会社になりました。
②Zホールディングスが、ヤフー、Z Entertainment、Zデータの3社を吸収合併して3社は解散しました。
③Zホールディングスが吸収分割により、一部の海外株式などを除くLINEの全事業を承継しました。事業承継後のLINEは海外子会社の株式管理などを行う中間持株会社となり、2023年10月1日に「Z中間グローバル株式会社」へ商号変更しました。
④LINEが吸収分割により承継したLINE Financialの資産、債務などが③によってZホールディングスに承継されたため、吸収分割によりそれらが完全子会社のZフィナンシャル株式会社に承継されます。これによりグループの国内金融事業領域の中間持株会社の機能が1社に集約されました。
2023年10月1日付で、Zホールディングスは「LINEヤフー株式会社」へ商号を変更しました。
社名変更のまとめ
経営統合の過程では多くの社名変更があり、中には事業継承で中身が全く別物になっている会社もあります。
ヤフー(初代) → Zホールディングス → LINEヤフー
┗ ヤフー(2代目) ↗︎
※LINE(初代) → Aホールディングス
┗ LINE分割準備株式会社 → LINE(2代目) → Z中間ホールディングス
※ハンゲームジャパン → NHN Japan (初代、現在同名の会社あり) -吸収合併- ネイバージャパン(2代目、子会社) → LINE(初代)
LINEヤフーの組織構造
最後に、LINEヤフーの組織構造を図にしてみました。経営統合後もLINEヤフーによる Z Financial の吸収合併など、様々な再編があり、2025/11/22では(間違いもあるかもしれませんが、)この様になっています。
茶色い文字は上場企業を表しています。ただし、PayPayは3月にナスダックに上場するようです。
それでは。
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