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コラム
2026年06月30日

「貯蓄から投資」が進まないマクロ的要因

経済研究部   主任研究員

高山 武士 (たかやま たけし)

研究・専門分野
欧州経済、世界経済

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■要旨
 
  • 「貯蓄から投資へ」を「家計の保有金融資産に占める預金割合の低下」として捉えたとき、日本でこれが進んでこなかった背景には、家計の資産選択だけでは説明できないマクロ的な理由がある。
     
  • マクロで見ると、既存の預金で株式や投資信託を購入しても、その預金は売り手側に移るだけであり、預金の総量は減少しない。マクロの預金残高は銀行の信用創造に応じて増減し、簡単には(家計部門の意思決定のみでは)増減しない。
     
  • 日本では銀行部門の与信規模が大きく、政府部門向け与信の比率も高い。日本では銀行の信用創造を通じて供給された預金が民間部門に積みあがってきた。こうした資金循環構造が、家計の保有金融資産に占める預金比率を低下しにくくしてきた。

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2026年06月30日「研究員の眼」)

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