「世界中から尊敬を勝ち取った」 元スウェーデン代表の伝説的FW、ブラジルに惜敗した日本を大絶賛 「彼が今大会のベスト」推しの選手も言及
◇29日(日本時間30日) W杯北中米大会決勝トーナメント1回戦 日本1―2ブラジル(ヒューストン) 【写真】長友佑都、敗戦後のスタンドで一家だんらん 平愛梨の視線の先はネイマール!? 日本はW杯最多5度の優勝を誇るブラジルに1―2で逆転負けし、5度目の挑戦でも決勝トーナメント初戦の壁を越えられなかった。前半29分にMF佐野海舟(マインツ)が先制ミドルを決めたが、後半11分にMFカゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド)のヘッドで追いつかれ、延長戦突入目前の同50分にFWマルチネリ(アーセナル)に決勝ゴールを許した。 今大会”日本推し”だった米放送局「FOXスポーツ」の解説者、元スウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチさん(44)は試合後、日本への称賛を惜しまなかった。 「もう言葉が出ない。本当に悔しい。だけど、日本は自分たちの力を世界に見せつけた。きょうの日本に、ブラジルを怖がっている選手なんて1人もいなかった。歴史上、最も偉大なサッカー大国の一つを相手に『俺たちは絶対にやれる』って信じて戦うチームがそこにはあったんだ」 一方で、イタリア・セリエAのインテル・ミラノとACミラノ、フランス1部のパリ・サンジェルマンで得点王に輝いた世界的なストライカーは「正直に言うと、攻撃陣が本当に仕事を全うしたとは、僕には思えなかった。ビルドアップの質、組織力も最高で、プレッシングも素晴らしかった。だけど、ここぞという場面で、もっと泥くさく、冷徹にならなきゃダメ。ブラジル相手に、チャンスを無駄にする余裕なんてない」と、攻撃を課題を挙げた。 また、大会を通じて好セーブを連発した鈴木彩艶(パルマ)を「僕の中では、彼が今大会のベストGK。あの決定機を防いだセーブの数々。みなぎる自信。プレッシャーの中でも全く動じない冷静さ。彼がいたからこそ、日本は最後の最後まで奇跡を信じ続けられた。これぞ一流のGKの仕事だよ」と褒めちぎった。 1次リーグで同組だった母国との対戦前から、日本サッカーを高評価していたイブラヒモビッチさん。”史上最強”といわれる現在の日本代表への期待は、果てしなく大きいようだ。 「世間は『日本が負けた』ってことしか覚えないかもしれない。でも、僕は彼らがブラジルとガチンコで互角に渡り合ったことをずっと覚えている。もしこのメンバーがバラバラにならず、今日の経験を糧にして自分たちを信じ続けられたら、もっともっと強くなれるはず。この世代には、何かタイトルを取ってもらいたい。だって、こんな素晴らしい世代、そうめったに出てくるもんじゃない。規律があって、実力があって、それでいて謙虚だ。その上、世界のトップと対等に戦えるメンタリティまであることを、きょう証明してみせた。この要素がそろったチームは、敵に回したら一番恐ろしい」 イブラヒモビッチさんは最後に選手たちにこうエールを送った。 「みんな、悔し涙を流してスタジアムを去るだろう。勝負師なら当然。だけど、朝起きたときには、自分たちを大いに誇りに思ってほしい。きょうは、ただブラジルと試合をしただけじゃない。世界中のサッカーファンから、最高の尊敬を勝ち取ったんだからね」
中日スポーツ