「伊勢神宮の伝統が潰えてしまうのか」…80年続く大晦日の行事「大かがり火」が大炎上しているワケ
記念の年にも関わらず通常より設置個数を減らした質素なものに
井上理事と奥山監事が今年4月に内閣府に提出した資料によれば、大野市議は参加料として男性22名から1210万円、女性16名から528万円を徴収。しかし、青伸会の口座には483万円しか振り込まれておらず、差額の1255万円が不明金となっているという。奥山監事が嘆く。 「大野氏は執拗な追及を続ける我々が目障りだったのでしょう。’25年1月、井上さん不在のまま理事会が開かれ、大野氏が代表理事に就任。井上さんは代表を解任されました」 トラブルの報告を受け、昨年5月、伊勢神宮の広報は「今年末の『大かがり火』に青伸会は参加させない」と通達。同12月には内閣府から’24年度の財産目録のほか、ガバナンス上の課題の明確化を踏まえた再発防止策の提出を求める通知書が届いた。 しかし、代表理事の大野市議は要求された資料を提出せず、今年2月に提出を求める命令書が内閣府から出されている。このまま対応しなければ、公益社団法人の認定取り消しになるという。 「’25年は『大かがり火』が始まって80回目の記念の年。その節目に神宮から『出禁処分』を下され、我々の参加は叶いませんでした。当日は伊勢神宮営林部の職員が代わりに行事を行いましたが、通常より設置個数を減らした質素なものだったと聞いています」(井上理事) 代表理事として、この惨状をどう考えているのか。以下、大野市議との一問一答である。 ◎振り込み先に個人口座を指定した理由 「一般参加と分けた特別枠という参加金額については、私自身が単独で決めたものではなく、当時の理事長と理事1名、監事1名と私の4名で決めて実施を募集したものであり(中略)、参加費の徴収及び管理については、当時の運営体制及び実務上の事情に基づき行われたものであり、私的流用や横領を目的として行われた事実は一切ありません(中略)当時の理事長からの指示により(中略)個人口座への入金を推奨され、その通りにしております」 ◎「使途不明金」の行方について 「実際の参加者は、男性13名×55万円=715万円 女性8名×33万円=264万円 合計979万円です。また私が青伸会の口座に入金した金額は734万8000円となります(中略)差額は私の個人の営業の報酬として25%を当時の経営陣と取り決め(中略)正当な報酬だと認識しております」 ◎’25年の「大かがり火」で、伊勢神宮から参加を拒否されたことについての見解 「私の代からの問題ではなく、(いろいろ)積み重ねたもの」 ◎内閣府の勧告や命令に対応しない理由 「一部の役員にも邪魔をされ(中略)書類提出に必要な役員全員の印鑑提出すら守れない状態です」 伊勢神宮に青伸会への処分の経緯を問うたところ、「回答は控えさせていただきます」と返答があった。 奥山監事が憤る。 「我々が内閣府に報告した参加者数と金額は、大野氏本人が青伸会に報告したものです。なぜ今回、全く違う数字を出してきたのか意味がわかりません。本当に正当なカネなら、こんなに答弁が二転三転するものなのか。こんなことで伊勢神宮の伝統が潰えてしまうのかと思うと、本当に悔しいです」 “伝統の炎”が風前の灯火となっている。 『FRIDAY』2026年6月26・7月3日合併号より
FRIDAYデジタル