現場は「車道」か「歩道」か 辺野古ダンプ事故巡り沖縄県と県警で食い違い、議会で追及
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設への抗議活動中、車道に出た女を制止した警備員がダンプカーに巻き込まれ死亡した事故を巡り、現場は「車道」とする県警に対し、道路管理者の県は「歩道の一部」と主張するなど、29日の県議会本会議でも整合性が取れない場面があった。 【写真】辺野古漁港の防犯カメラには、救急車が到着するなど騒然とした様子が… 県警は2年に及ぶ捜査で現場を車道と特定し、制止しようとした警備員をダンプカーにひかせ死亡させた重過失致死容疑で抗議者の女(74)を書類送検した。信号機や横断歩道を整備する方針も示した。一方、県側は「(現場は)歩道に設置された車両乗入部だ」との説明をしている。 現場では、抗議活動などに際して事故が起きないように、ガードレール設置を求める声が上がっていたが、県の砂川勇二土木建築部長は29日の県議会本会議で設置に否定的な答弁を繰り返した。島袋大県議(自民党会派)が提示した防護柵設置案も、歩行者の「通行の妨げになる」として適切ではないとした。 名護市に隣接する本部町の土砂搬出港では令和5年、工事車両の往来を妨害する行為に過料を科す可能性があると警告する看板が設置されたが、抗議者ら数十人が県庁に押しかけ撤去を求めたところ、わずか2カ月半で取り外されていた。 島袋氏は県が毅然(きぜん)とした対応を取らなかったことで「『反基地無罪』のお墨付きを与えた」と批判。今年3月の辺野古沖の抗議船転覆事故を念頭に「基地反対だったら何をしても許されるという雰囲気があったから、悲惨な事故が起こったのではないか」と疑問視した。(大竹直樹)