家出少年アーチャー(小エミヤ)の聖杯戦争
衛宮士郎にそっくりなアーチャー(エミヤ肉体年齢17歳)が頑張る話を書きたかった。
柳洞寺組ルート 衛宮士郎成り代わりルート イリヤルート 教会組ルート
美綴綾子がマスタールート 間桐慎二と愉快な仲間たちによる温泉旅行ルート
アーチャーによる衛宮士郎を見守る会ルート
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アーチャー(エミヤ)「アーチャーのクラスで現界した、君が私のマスターか?」
遠坂凛「……何を言っているのかしら、衛宮君、笑えない冗談よ?」
アーチャー「……何を言っているんだ? 私はこの聖杯戦争に呼ばれたれっきとしたサーヴァントで」
遠坂「なら、その辺に散らばってるガラスで自分の姿を確認してみたら? 姿も偽らないで、私の家を襲撃、宣戦布告の心算なのかしら?」
アーチャー(肉体年齢17歳)「なん……だと……」
遠坂「まあ、衛宮君が魔術師だって見抜けなかった私にも落ち度があるけど、とりあえず……出てって!!」
――
―
アーチャー「追い出されてしまった。これからどうするべきか。いや、それよりも問題は……」
筋力E+ 耐久E+ 敏捷E+ 魔力B 幸運E
対魔力(D) 単独行動(EX++) 千里眼(C) 魔術(C-) 心眼(真)(B)
アーチャー「単独行動(EX++)……バグか? 体が縮んだ影響か? おのれ、あのうっかりさんめ……まあ、遠坂を責めたところで状況がよくなるわけではないか。しかし、今日から野宿か」
葛木宗一郎「なら、今日は私の住まいに泊まるか?」
アーチャー「まあ、慣れてるから良い……か……え? ……葛木先生?」
宗一郎「どうした衛宮こんな時間、こんな所で……風邪を引くぞ」
アーチャー「あっ、ちょっと家に帰りづらくて……」
宗一郎「わかった、なら来い。一晩くらいなら泊めてやれる……藤村先生と何かあったのか? なんだったら私の方から連絡するが?」
アーチャー「いえ、大丈夫です」
宗一郎「そうか。ではついて来い、場所は柳洞寺だ。分かるか?」
アーチャー「分かります。父の墓が……そこにあります」
アーチャー「(墓か……生前は行けなかったけど……今なら行けるかもしれない、理想の正義の味方には成れなかったけれど、オレの精一杯を報告しよう。まあ、死者が死者を弔うと言うのもおかしな話だけど……そんな事より柳洞寺にはキャスターとアサシンが居たはず、そしてアサシンのスキル『気配遮断』は脅威、警戒せねば)」
― 柳洞寺 ―
宗一郎「帰ったぞ」
アーチャー「(特に何もなかった)」
キャスター「おかえりなさいませ、宗一郎様……あら? そちらの方は?」
宗一郎「ああ、私の教え子で衛宮士郎と言う、家庭の事情で今日うちで泊める事にした。それと私は衛宮の保護者に電話でその旨を伝えてくるから、その間すまないが衛宮を部屋まで案内してやってくれ」
キャスター「分かりました。こちらです……」
アーチャー「お邪魔します」
アーチャー「(二人っきりになってしまった)」
キャスター「で? ずいぶん堂々とした侵入だけど……なにか御用?」
アーチャー「違うぞキャスター私は本当にただの教え子で」
キャスター「あら? 私キャスターだなんて名乗ったかしら? ……どうだったかしらね? ただの教え子さん」
アーチャー「(やらかした……)」
― 衛宮邸 ― 玄関
アーチャー「(……来てしまった。待て、ただの偶然だ!! たまたま足が向いただけだ!! 早く立ち去らねば……だが……少しぐらい覘いても罰は当たらんだろう……少しだけ……少しだけ)」
藤村大河「あっれ~? 士郎玄関なんか覗いて何やってるの? ほら、寒いんだから入った入った」
アーチャー「うわ!!」
間桐桜「あ、先輩、おかえりなさい、兄さんに掃除を押し付けられたって聞いてたんですけど、早かったですね?」
アーチャー「えっと……ただいま」
アーチャー「(そうか、今日、私は慎二の代わりに掃除をして……アーチャーとランサーの戦闘を目撃する日か。なら、衛宮士郎はしばらく帰ってこないな……だったら)」
アーチャー「そうだ桜、料理番代わろうか、久しぶりにやりたいし」
桜「いえ、先輩は藤村先生とテレビでも見ておいてください……久しぶり?」
アーチャー「ならせめて手伝えることはないか?」
大河「こら~、桜ちゃんを困らせないの……そうね、だったら士郎は、お風呂の準備して頂戴……で!! お姉ちゃんはテレビを見ま~す。じゃ、よっろしく~」
アーチャー「はあ、分かったよ……えっと、風呂場はどこだったかな……」
桜「(先輩がおかしい?)」
― 衛宮邸 ― 深夜
アーチャー「さて、そろそろ私が帰ってくる時間か……しかし、今回私がアーチャーとして召還されている。果たして今夜の戦いはどうなるのか。そして、私を生き返らせたはずの遠坂は……見当がつかん。見に行くか……」
― 穂群原学園 ― 深夜
衛宮士郎「」
アーチャー「……死んでいる。私が死んでいる……校庭のこの荒れよう……片方はギルガメッシュか、図らずもアーチャーvsランサーの戦闘を目撃し、私と同様にランサーに……っと、言った具合か。しかし、私の死体はどうなるんだ。今回は遠坂も居ない、このまま放って置く訳にも……事件になるぞ……」
― 穂群原学園 ― 朝
大河「は~い席に着いて、出席取るわよ~」
大河「朝倉くん」朝倉「はい」
大河「上田くん」上田「はい」
大河「衛宮くん」アーチャー「はい」
大河「木村くん」木村「はい」
大河「後藤くん」後藤「はい」
アーチャー「(――――いや、無理だろ!! 何をやっているんだ私は!! 正気か!! 絶対ばれる!! ぜっっっったいばれる!!)」
― 公園 ―
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン「召喚できたんだねお兄ちゃん」
アーチャー「……イリヤ」
イリヤ「……あれ? なんでお兄ちゃん私の名前知ってるの?」
アーチャー「(またやってしまった……)」
イリヤ「って言うかお兄ちゃんサーヴァントだよね? なんでお兄ちゃんサーヴァントになってるの?」
アーチャー「話せば長くなるんだが……聞いてくれるか?」
イリヤ「良いよ、聞いてあげる。でももうお城に帰らなきゃいけないの……お兄ちゃんも来てくれる?」
アーチャー「ああ、良いよ」
イリヤ「本当に?! 嬉しい!!」
アーチャー「……ッ」
イリヤ「……何で泣いてるのお兄ちゃん、どこか痛いの?」
アーチャー「あ、あれ? 本当だ何でだろう。久々に人の笑顔を見たからかな? なんて……ははは……ゴメンね」
― アインツベルン城 ―
イリヤ「はい、ここが私のお家よ。お兄ちゃんは今日からここで暮らすの、嬉しい?」
アーチャー「ああ、嬉しいよ」
イリヤ「本当? やった~!!」
アーチャー「(イリヤが生きてる……ならオレのやることは一つだ。イリヤを死なせない。今度こそ絶対に……絶対に守ってみせる)」
カレン・オルテンシア「駄犬、何をしているんですか、早く来なさい……ってサーヴァントじゃないですか。どうかなされたんですか?」
アーチャー「少し契約時すれ違いがあってな……野良なんだ」
ランサー「はあ~、こんな序盤で野良になるなんざ、よっぽどマスターが無能だったんだな」
カレン「そうですね、貴方には私という立派な飼い主様がいらっしゃるものね」
ランサー「リッパ……リッパね~そりゃどこの国の言葉だ? まさかニホンゴじゃねえよな」
カレン「貴方、今日帰る所がないのでしたら、うちの教会が面倒を見ますが、いかがなさいますか?」
アーチャー「良いのかね? すでに先客がいるようだが……」
カレン「ええ、大丈夫ですよ。教会は迷える子羊を歓迎するものです。それに彼は今日から犬小屋で暮らすそうですから」
ランサー「おい!! 待て、あの犬小屋マジだったのか!!」
カレン「当然です。使わない物をわざわざ買ったりしないでしょう。と、こう言う事です。ちょうど客間が空くのですが。いかが?」
アーチャー「では、しばらくお世話になろう、よろしくたのむ」
ランサー「オイ!! 俺の話し聞いてたか? オイ!! …………オーーーイ!!」
― 言峰教会 ―
カレン「さて、到着ですね。ここが貴方の新しい住まいです」
ランサー「はあ、はあ……ついに最後まで無視してくれやがったな」
カレン「まあ、どうしたんですかそのように息を切らして……好みの雌犬でもいたんですか? 気持ち悪い……あそこの病院去勢ってしてくれるでしょうか」
ランサー「おっそろしい言葉が聞こえたんだが……ああ、空耳であってほしいぜ」
ギルガメッシュ「帰ったか娘」
子ギル「こんにちはアーチャーさん」
アーチャー「……なぜ二人いるのかね?」
ギルガメッシュ「我が財に不可能はないのだ」
子ギル「まあ、そう言うことです」
アーチャー「ずいぶんと男臭い……後はアサシンが居れば男サーヴァント全員集合か……」
アサシン「ではご要望にお答えしよう、これで全員集合だな」
アーチャー「アサシン……なぜいる。貴様は柳洞時の山門から離れられないはず」
ギルガメッシュ「我が財に不可能はないのだ」
バーサーカー「私の事を忘れていないか」
アーチャー「バーサーカー……なぜ喋れている!!」
ギルガメッシュ「我が財に不可能はないのだ!!」
子ギル「貴方、さっきからそればっかりですね。まあ良いですけど……しかしアーチャーさん今日は帰ったほうが良いですよ?」
アーチャー「ほお、帰れとは、ずいぶんだな」
言峰綺礼「まったくだ。帰れなどと失礼だぞ。せっかく私が腕をふるって『泰山風』激辛麻婆豆腐を作ったと言うのに」
子ギル「そう言う事で今日は外に食べに行こうと話し合っていたんですが……アーチャーさんの分の予約は取ってないんです。アーチャーさん……あれ、食べれます?」
言峰「食うか――――?」
アーチャー「食うか――――!」
美綴綾子(みつづり あやこ)「あれ? 衛宮? どうしたのこんな時間に」
アーチャー「……美綴?」
綾子「ああ、わかった。家出だ。大河と喧嘩したんでしょ。ダメだよ~仲良くしなきゃ」
綾子「よし!! なら私のうち来る? あ、大丈夫大丈夫、今日お父さん達居ないし……っと言っても弟は居るから、あんまへんなこと期待しないように!!」
アーチャー「ん、じゃあ頼めるか?」
綾子「オッケ~、あ、それから家では綾子と呼ぶように、美綴じゃ誰だかわからないからね」
アーチャー「わかった、それじゃあ早速行こうか綾子」
綾子「お? 動じないとは……やりますな」
アーチャー「なんでさ」
― 美綴家 ―
綾子「ただいま~……って明かり点いてないじゃない、お~い実典寝てるのか~?」
アーチャー「お邪魔します……靴ぐらい揃えなよ」
綾子「衛宮……これ読んで」
アーチャー「え? 何々『姉さんへ しばらく友達の家に泊まります 実典』」
綾子「どうしよう……」
間桐慎二「Yoo!! 衛宮、KI・I・TA・TA・ZE!! 家追い出されたんだってな!! しょ~~~がないから優しい僕が泊まる所を提供してやろう場所は……僕の家だ!!」
ライダー「あの慎二……言いにくいのですが彼、サーヴァントですよ?」
慎二「はあ? ライダーお前バカじゃないか? 衛宮がサーヴァントなわけないだろ? ああ、紹介するよこいつはライダーうちの新しい家政婦だ」
ライダー「どうも、初めましてライダーです」
アーチャー「ああ、お久しぶり」
ライダー「……えって、どこかでお会いしましたっけ?」
アーチャー「生前に一度……な」
ライダー「え?」
慎二「ライダーの特技は何処からともなく現れることだから、あんまり驚いたりするなよ? じゃ、しゅっぱ~つ」
― 間桐邸 ―
慎二「で、着いたわけだけど……なんでいるんだよクソジジイ」
間桐臓硯「いやなに、かわいい孫がサーヴァントを二体も連れて帰って来たのでな。何事かと思って見に来たのだ……どこで拾ったんじゃ? ん? ゆうてみい」
慎二「はあ? ついにボケたかクソジジイここにはライダー以外いないだろうが……まあ良いや、友達連れてきたから奥に引っ込んでろよ。衛宮、とりあえずさ僕の部屋行っててよ、ライダーにお茶用意させるからさ」
アーチャー「お邪魔してます」
臓硯「……まあ、好きにせい。ああそうじゃ、地下には行くでないぞ?」
― 間桐邸 ― 慎二部屋
後藤劾以(ごとう がい)「あ!! 衛宮」
柳洞一成「ん? もう来たのか早かったな」
アーチャー「早かった?」
一成「聞いていないのか? 慎二の奴が商店街の福引で温泉旅行を当てたと言ってな、それで来たのではないのか?」
アーチャー「いや? 聞いてないが?」
慎二「やあ、集まったね。それらじゃあさっそく遊びますか。四人いるし……スマブラかマリカどっちやる? 僕はどっちでも良いよ。いつも遊んでるし」
一成「ん? それは良いが慎二、旅行のことは衛宮に言わないのか」
慎二「マジかよ……喋っちゃったの? ……まあいいか、この三人を集めたのはその話し合いをするためさ。で、衛宮、来れるだろ?」
アーチャー「日時は」
慎二「明日、まあ全員今日はうちに泊まるし、時間とか気にしないで良いから……って言うか衛宮、手の甲怪我したって聞いてたけど、何もないね?」
アーチャー「ああ、どこかぶつけただけだからな。なんだ? 心配してくれてたのか?」
慎二「違うよ。桜が心配してたんだ……ナンダタダノカンチガイカ」
アーチャー「何か言ったか?」
慎二「何も言ってないよ……っと、ライダー? 何してる。入ってこいよ……」
ライダー「……すいません。チーズケーキお持ちしました」
慎二「わかった。そこに置いといてよ。あと、そうだな……五分後ぐらいに紅茶持ってきて」
アーチャー「(紅茶……!!)」
アーチャー「ああ、ライダー私も手伝おう」
慎二「いいよ、衛宮は座ってなって」
アーチャー「いや、久しぶりに紅茶を淹れたくなった。すまんが台所を使わせてもらうぞ」
慎二「……まあ、いいけどさ」
― 間桐家 ― 台所
ライダー「で? 何か質問でも?」
アーチャー「ん?」
ライダー「……私に何か聞きたいことがあるから二人っきりになるよう仕向けたのではないのですか?」
アーチャー「いや、私は純粋に紅茶を淹れるため台所に来たのだが……そうか、質問か……そうだな、ライダー、君は――――」
ライダー「――――え?」
ライダー、君は小さくなったな。とか言わせて頭撫でる予定がアーチャーが縮んでる事に気づいてお茶濁し(紅茶だけに)
― おまけ ―
アーチャー「ふう、やっと撒いたか。ランサーめ、本当に犬並みの嗅覚を持っているんじゃないだろうな」
ランサー「なるほど、どう言うわけかサーヴァントの気配がしやがらねえ、道理で見つからなかった訳だ。しかし!! ……追い詰めたぜ」
衛宮士郎「あの……お兄さん、誰かと間違えてませんか?」
ランサー「はっ!! しらばっくれるってか……なら!! てめえの心臓に聞いてやる!! 上手く避けろよ――――――――『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク) 』 」
アーチャー「(……なぜ奴がここにいる。待てランサー!! 人違いだ!! 同一人物だが人違いなんだ!! まずいな、これは、衛宮士郎負傷→なんやかんやで土蔵に→セイバー召還。の流れ!! ……おのれ、なぜ私が奴を助けねばならんのだ)」
アーチャー「――――――――『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』」
衛宮士郎「ぐう……がは!!」
バーサーカー「――――■■■■■■■■■■■■■■■■」
イリヤ「お兄ちゃんよわ~い、さっきみたいに、ぴょんぴょん飛んで避けてもいいのよ? そう言えば、さっきはあったサーヴァントの気配がしないけど、もしかして逃げられちゃった? わ~、お兄ちゃん、かっこわる~い」
アーチャー「(私か? また私のせいなのか? また私は助けねばならんのか?)」
アーチャー「赤原(せきげん)を行け、緋(ひ)の猟犬――――――――『赤原猟犬(フルンディング)』」
少女は右手を伸ばす、闇夜を歩く少年に向かって、その右手は鉄砲のように親指と人差し指は張られ、それ以外の指は手のひらにたたまれていた。少女の人差し指の先が怪しく光る。そう、それはガント。呪いの魔術。そして今、その光は閃光となり少年を襲った。
――――――――――――――――ガシャッ
士郎「うわ!!」
遠坂「弾いた!!」
アーチャー「(キャスターに頼み込んで衛宮士郎に守りの魔術をかけて貰ったと言うのに……ことごとく裏目か)」
アーチャー「(これは非常にマズイ。今ので遠坂は衛宮士郎がキャスターのマスターだと勘違いを……)」
士郎「遠坂? こんなところで何やってるのさ」
遠坂「ああ、喋らなくていいわ。もう分かったから。やりなさい……セイバー!!」
セイバー「そう言うことです。死になさい、キャスターのマスター!!」
アーチャー「(セイバー!! なぜ遠坂と……いや、まずは――――――――)」
アーチャー「『停止解凍、全投影連続層写(フリーズアウト、ソードバレルフルオープン)』」
セイバー「ぐっ!! 今の攻撃は――――――――」
遠坂「――――――――ギルガメッシュ!!」
アーチャー「(誰か説明してくれ。今この世界はどうなっているんだ!!)」
さすが幸運E