『ウルトラマン』60周年!!続々とラインナップが充実中の定番ソフビ ウルトラ怪獣シリーズのこれからの展開は?
ウルトラマングッズの定番といえばソフビ人形。そして、ウルトラマンソフビ人形の定番こそがバンダイから1983年から発売されている「ウルトラ怪獣シリーズ」だ。
ウルトラマンシリーズ60周年を迎えた2026年、そのラインナップは順調に増え続けている。しかし、その顔ぶれを見ていると、ふと頭に「あること」に気づいた。
「初代『ウルトラマン』怪獣、かなり揃ってきてるよね?」
かくして、この後の「ウルトラ怪獣シリーズ」の展開が気になって仕方がない筆者は、バンダイのトイ事業部、渡邉航さんに早速お話をうかがった。
――現在の『ウルトラマン』60周年にあたって、「ウルトラ怪獣シリーズ」はどういった取り組みをされているのでしょうか?
渡邉:「ウルトラソフビシリーズ」は、基本的には番組と連動してウルトラヒーローや怪獣を発売してきました。今年もその流れを踏まえつつ、同時にウルトラマンシリーズ60周年アイテムを展開することで、ウルトラマンソフビのマーチャンダイジングを拡充できないだろうか? と考えたんです。
具体的な取り組みを始めたのは昨年末からで、『ウルトラマンオメガ』でガボラが登場する第21話の放送日に合わせてガボラを発売しました。そして、一緒にウルトラマン(Aタイプ)を合わせて発売したんですよ。
――60周年というアニバーサリーの年でもありますが、初代『ウルトラマン』の怪獣は今も人気なのでしょうか?
渡邉:12月に発売したガボラは『ウルトラマンオメガ』で活躍した怪獣でもあるわけですが、特に初代『ウルトラマン』の怪獣にはスター性があるようで、ユーザーからの反響がすごかったですね。
ガボラとウルトラマン(Aタイプ)に続いて発売したのが、2025年の年末に出たウルトラマン ファイティングポーズ ver.です。2月にはガヴァドン(B)を再販――と初代ウルトラマン怪獣を連続して発売しています。
――ガヴァドン(B)と同じく2月に出たメフィラス星人は新造型となりましたが、かなりクオリティの高いものでしたね。
渡邉:メフィラス星人は上司から「せっかく新規で出すなら、究極のメフィラス星人を作れ」と命を受けまして、かなりの資料文献を読み漁り、商品に反映させました。続いて3月発売のジャミラや4月発売のウー、5月のシーボーズなど、「なぜこれまで出てなかったのだろう?」というメジャーな怪獣を中心にラインナップしています。4月にはドラコの再販も行っています。
――ラインナップはどのように決めているのでしょうか?
渡邉:弊社でMDを決めた後、円谷プロさんにご確認いただく流れで決めていきますが、5月発売のペスターは僕が選ばせてもらったアイテムです。旧サイズの商品ですが造形が良いですし、現行版のウルトラヒーローと大きさもピッタリです。比較的新しい商品(編注:2002年発売)ですから金型が残っているはずだと、2週間くらいかけて捜索して見つけ出しました。
でも、頭の金型だけは見つからなかったんです。そのため、せっかく頭部を新しく作るのならば、ということでできるだけリアルに造形することにしました。円谷プロの公式造形部門のLSSさんに監修いただいた際に、「本当はペスターって頭が大きいんですよ」というコメントをいただいたので、できるだけ本編比率で作りました。ペスターは過去の商品を現行シリーズに上手く落とし込めたと思っています。
――ペスターやテレスドンのように一部造形を変えて再リリースするのは面白い試みですね。
渡邉:テレスドンは「今の技術だったら、さらに良いのができるんじゃないか」と考えて挑戦したアイテムです。特に目の造形にはこだわりました。こういったやり方がユーザーの皆さんに受け入れられるか不安もありましたが、結果的にご好評いただいたのは嬉しい限りです。
――ピグモンとスフランの2体セットは意欲的なラインナップですね。
渡邉:ピグモン&スフランも僕が選ばせていただいたアイテムでした。現行版のピグモン(ウルトラ怪獣シリーズ77)は『ウルトラマンマックス』以降の撮影スーツを参考して作られたものです。僕はピグモンがものすごく好きで、特に風船がついている初代ピグモンを出したかったんですよ。500円で単品発売も考えたのですが、せっかくならもっと注目されるような面白い売り方をしたかったんです。
そこで考えたのがピグモンとスフランを同じタグにまとめるやり方でした。すなわち違う商品を2体セットにしたわけです。一方のスフランも商品化の機会が少ないですし、60周年のタイミングで出したかった怪獣でした。スフランは写真資料があまりにも少なくてLSSの皆さんと一緒に「ここはこうだったんじゃないか?」と仮定しながら造形していく過程も楽しい体験になりました。
――今後、2体セットのアイテムは出す予定はありますか?
渡邉:すでに発売されていますが、アボラスとバニラのような「2体揃えて楽しいアイテム」は今後も出していきたいですね。例えばセット売りなどをすることで、ソフビの可能性は広がるんじゃないか、と思っています。
――アニバーサリーということでは今年は『ウルトラマンティガ』も30周年になりますね。
渡邉:そうですね。ウルトラマン60周年とともにティガも30周年なので、「ウルトラ怪獣シリーズ」のほかに、ビッグサイズのソフビなども検討しています。続いて『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』もアニバーサリーを展開できたら、と考えています。あの3作品が放送された時に、新しいウルトラマンのファン層が確実に生まれていますからね。
――話は変わりますが、いま大人のソフビコレクターが増えています。バンダイとしてブームを意識したアイテムは出す予定はありますか?
渡邉:大人を意識した商品ということでは、2025年に出した既存の「ウルトラ怪獣シリーズ」のカラーリングをアレンジした「KAIJU COLORS」がありますね。今は彩色だけですが、今後は材質も変えるような挑戦的なアイテムをやってみたいです。
ほかにも90年代に発売していた箱入りソフビ、「ウルトラヒーローシリーズ」のパッケージまで作り込んだ「復刻版 ウルトラヒーローシリーズ」を展開します。こちらも新たなチャレンジとなりますので、ご注目ください。
これまでは現行作品を見ている方や、熱量のあるファンの方々に買っていただいておりますが、懐かしさ需要や、アートトイが好きなユーザーに向けた商品展開もやっていきたいと思っています。
――今回紹介した60周年のソフビ怪獣たちは2025年12月より開催された「ウルトラヒーローズEXPO2026 ニューイヤーフェスティバル」で参考展示された時から話題になっていましたね。
渡邉:ディスプレイをご覧になった方から、「まさか全部出るの?」といったご反響もいただきました。6月発売のジェロニモンは展示した試作品よりも彩色がグレードアップしていますし、6月27日に発売されるジラースも新造形アイテムです。
参考展示していたザラブ星人も発売を目指して鋭意製作中で、ほかも何体か初代『ウルトラマン』怪獣の発売を予定しています。「ウルトラ怪獣シリーズ」の60周年アイテムはユーザーからご好評をいただいているので、これかもどんどん商品していきたいと思います。
――ヒーローソフビで、ウルトラマン(タイプA)のような造形バリエーションや、ファイティングポーズなどのマニアックな商品が出る予定はありますか?
渡邉:動きのあるソフビは結構人気がありまして、ウルトラマン(ファイティングポーズ ver.)もとても好評でした。なので、将来的にはラインナップを増やして行きたいです。
まだ開発中なのですが、初代ウルトラマンの新たなバリエーションアイテムを考えています。ファンの皆様にはいずれ正式な商品化として発表できるよう、善処していりますのでご期待ください。
【プロフィール】
渡邉 航(わたなべ・わたる)
1996年生まれ。2021年にバンダイ入社。設計チームのスタッフとして「DXオメガスラッガー」「ウルトラレプリカ ウルトラセブン 55th Anniversary Set」などを設計。2025年からウルトラマンの企画チームに加わる。
DATA
ウルトラヒーローシリーズ 120 ウルトラマンテオ
ウルトラヒーローシリーズ 125 ウルトラマンゼロコスモライズ
ウルトラ怪獣シリーズ 252 ジラース
- 対象年齢3歳以上
- 電池不要
- 全高:約140ミリ
- 発売元:バンダイ
- 価格:各990円(税込)
- 発売中
(C) 円谷プロ (C)ウルトラマンテオ製作委員会・テレビ東京
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