中・長距離の練習方法で悩んでいるあなたへ!強化期とテーパー期で使い分ける"戦略的練習"完全ガイド
どうも、足ひれ社長のヨシです!
「200mのレースに出るなら、距離を分割した練習?それともストレートで泳ぐ練習?」
ここ最近、Xでこんな議論が盛り上がっているのをご存知ですか?
中距離・長距離種目のトレーニングについて、分割練習(インターバルやブロークン)を優先すべきか、それともレース距離をストレートで泳ぐ練習を重視すべきか。
競泳経験者、マスターズスイマー、コーチなど、実に多様な人たちが自分の経験や科学的根拠を基に意見を交わしていて、なかなか熱い議論になっているんです。
そして、この議論を見ていて私が思ったこと。
「どっちもやるしかないでしょ!」
今日は、この議論に対する私の考えと、なぜ「どっちもやる」が正解なのか、そしてどう使い分けるべきなのかを、じっくりお話ししていきます。
特にフィンスイミングをやっている方には耳の痛い話も含まれているので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!
答えは「どっちもやれ」の一択
Xでの議論を見ていると、大きく3つの立場に分かれています。
■ ストレート派
「レース本番のペース配分を習得するには、実際の距離を泳がないと身につかない!」
■ 分割派
「フォームが崩れずに高品質な泳ぎを繰り返せる。効率的で結果が出やすい!」
それぞれの主張、よくわかります。どれも間違っていないんです。
でも、私から言わせてもらえば、「どっちか一方」という考え方自体が間違っている。
答えは「どっちもやれ」です。
そもそも、なんでこんな二項対立の議論になっちゃうのか、それはXの文字数や、こういう場だからどちらかに仕方なく寄せてみた方が多いと思います。
もしどちらかしか考えがない選手や指導者がいるとしたら、それはとても残念だし、ヤバいですよね。
特にフィンスイミングの世界を見ていると、200m以上の距離をストレートで泳ぐ練習メニューを入れている人が少ない印象なんです。
競泳では当たり前のようにやっていることなのに、フィンスイミングではあまり見かけない。余談ですが、だからミドルやロングの種目に挑戦する人が少ないんじゃないかな、とも思っています。
さて、じゃあ、具体的にどう考えればいいのか。順番に見ていきましょう。
ストレート練習は「全力」のためじゃない!"距離感"の重要性
「200mや400mのレースに出るなら、200mや400mをストレートで泳ぐ練習をすべきだ」
この意見、正しいです。でも、多くの人が誤解しているポイントがあります。
ストレートで泳ぐ練習は、必ずしも全力で泳ぐ必要はないんです。
「え?じゃあ何のためにストレートで泳ぐの?」
そう思いますよね。
答えは、「その距離に体感的に慣れる」ためです。
ちょっと想像してみてください。
あなたは毎朝、家から駅まで歩いて通勤しています。だいたい10分くらいの道のりだとします。
ある日、目が覚めてスマホを確認すると、もういつも家を出る時間…!「ヤバい!絶対に間に合わせなきゃ!」という状況になったとします。
そんな時、今まで一度もこんなことがなかったとしても、普段から歩いて駅まで行っている人なら、何とかすれば間に合いそうなのか、もう絶対に論外なのか、なんとなくイメージがつきますよね?
「あの角を曲がったらあと3分」
「あの信号が引っかかりやすいから○分までにあそこを越えられれば…」
「あそこら辺からが意外と遠いから、そこからをちょっと頑張らないと!」
こんな感覚、ありませんか?
これが、まさに私の言いたい「距離感」です。
水泳も全く同じ。
200mや400mを普段からストレートで泳いでいると、こんな感覚が身についていきます。
「この辺でペースを上げ始めないと、後半間に合わない」
「前半はこれくらいにしておかないと、意外とダメージが残る」
「ラストスパートは、この感覚で攻めればいける」
これは、分割練習だけでは絶対に身につかない感覚なんです。
だからこそ、ストレート練習は必要。でも、毎回全力で泳ぐ必要はありません。普段から「その距離を体感しておく」ことが大事なんです。
強化期とテーパー期で真逆になる!戦略的トレーニング設計の極意
「じゃあ、ゆっくりのストレートだけやっとけばいいの?」
いえいえ、もちろんそんな単純な話じゃないんです。
ここからが重要なポイント。時期によって、ストレートと分割練習の使い方が真逆になるんです。
■ 強化期の使い分け
普段の練習期間では、こんな風に使い分けます。
・ストレート練習
距離慣れのために泳ぐ。レースペースよりも全然遅めでOK。「この距離ってこういう感じたよね」という体感を養うのが目的です。
・分割練習
Vo2Maxの向上やLT能力の強化を図り、レースのペースよりも速い速度や強度で行う。心肺機能や筋肉などへのトレーニング効果を得るのが目的。
「え?レースより速く?そんなのきついよ!」
そうなんです、きついんです。でも、これが強化期のトレーニングの本質。レースペースより速く泳げる力を養っておくから、本番でレースペースが楽に感じられるようになるんです。
■ テーパー期(レース前期)の使い分け
一方、レース前のテーパー期になると、話が変わってきます。
・ストレート練習
正直、この時期にストレートで泳ぐ意味はそこまでありません。もう距離感は身についているはずですから。
・ブロークン(レースペース)練習
この時期こそ、分割練習の真価が発揮されます!ブロークンの練習で細かなシチュエーション作りをし、タイムに敏感に泳いでいく。レースペースでの感覚を研ぎ澄ますんです。
例えば、400mのレースなら・・・
100m×4本をレースペースで(それぞれのラップタイムを意識)
他にも200m+200mや100m+200m+100mなど、バリエーションを変えても想定のタイムを出せるように
レスト(休憩)は10〜15秒程度と短めに設定して、脈の高い状態やレース後半の疲労感をシミュレーション
こんな感じで、レース本番を想定した細かな調整をしていくわけです。
ちなみに、ブロークンの具体的な作り方については過去の記事でも詳しく解説しているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
要するに、時期によって目的が変わるから、練習方法も変わる。
これが戦略的なトレーニング設計なんです。
フィンスイマーよ、もっとストレートで泳ごう・・・!中・長種目への挑戦を阻む"練習不足"という壁
ここで、フィンスイミングをやっている皆さんに耳の痛い話をさせてください。
フィンスイミングの練習を見ていると、200m以上の距離をストレートで泳ぐメニューを入れている人が本当に少ないんです。
50m×8本とか、100m×4本とか、そういう練習が中心になっている人が多い印象。
「プールの利用時間が限られているから」
「フィンだと疲れやすいから」
「追いついちゃうから」
そんな理由もあるかもしれません。でも、だからといってストレート練習をしないのは、もったいない!
競泳の世界では、200mや400mの種目に出る選手が、その距離やさらに倍の距離をストレートで泳ぐのは当たり前です。
フィンスイミングだって同じ。ミドルやロングの種目で結果を出したいなら、その距離をストレートで泳ぐ経験は絶対に必要なんです。
もしかしたら、「ストレートで200m泳ぐのがきついから、分割にしている」という人もいるかもしれません。
でも、さっきもお伝えしたように、ストレート練習は全力で泳ぐ必要はありません。70〜80%の力で、「この距離ってこんな感じか」を体感するだけでも十分価値があります。
フィンスイミング界でミドル・ロング種目に挑戦する人が少ないのは、もしかしたらこの「練習不足」が原因の一つなんじゃないかな、と私は思っています。
「なぜ」がわかれば迷わない!戦略的思考が選手と指導者の差を生む
さて、ここまで読んでいただいて、気づいたことはありませんか?
大事なのは、「何を」やるかじゃなくて、「なぜ」やるか、そして「いつ」やるかなんです。
ストレート練習もブロークン練習も、どちらも正しい。でも、それぞれに最適な時期と目的がある。
普段期:ストレートで距離感を養い、分割でスピード強化
テーパー期:ブロークンでレース感覚を研ぎ澄ます
この戦略をちゃんと理解して使い分けられるかどうか。これが、選手としても指導者としても、すごく重要なんです。
逆に言えば、「ストレートしかやらない」「分割しかやらない」という一辺倒の考え方は、どちらも不完全。
そもそも、なんでそんな風に一つの方法にこだわっちゃうのかな、と不思議に思います。
もしかしたら、「昔からこうやってきたから」とか「コーチがこう言ったから」という理由だけで、深く考えずに続けているのかもしれません。
でも、それって本当にもったいない。
自分の練習の「なぜ」を理解すれば、もっと効率的に、もっと楽しく、もっと成長できるはずなんです。
おわりに
今日は、Xで話題になっている「ストレート vs 分割」論争について、私なりの考えをお話ししました。
答えはシンプル。「どっちもやれ」です。
そして、時期によって使い分ける。その戦略をちゃんと理解する。
これができれば、あなたの練習は今よりもっと効果的になるはずです。
特にフィンスイミングをやっている皆さん、ぜひ200m以上のストレート練習を取り入れてみてください。最初はきついかもしれませんが、必ずあなたの泳ぎを変える経験になるはずです。
ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。
この内容、納得した!参考になった!と思っていただけたら「スキ❤️」と「フォロー✅」、「シェア♻️」、「チップ💙」で応援していただければ嬉しいです!
また、あなたの練習の悩みや質問があれば、ぜひコメント欄で教えてください!一緒に考えていきましょう!
それではまた次回お会いしましょう!
またね〜
フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀
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