陸上自衛隊と米海兵隊との共同実動訓練「レゾリュート・ドラゴン(不屈の竜)」が6月20~30日の日程で、九州・沖縄各地で実施されている。23日には、米軍の輸送機V22オスプレイで陸自の西部方面衛生隊の6人が医療搬送訓練に参加し、産経新聞記者も同乗した。任務は、前線の医療機器の交換と、負傷者を治療しながら後方の拠点へ運ぶ「航空後送」。あいにくの悪天候の中、訓練に懸ける隊員たちの強い思いを乗せてオスプレイは飛び立った。
中止決定も…チャンスうかがう
西部方面衛生隊は23日午前11時ごろから、陸自高遊原分屯地(熊本県)にある航空機の格納庫で、負傷者を運ぶ担架や医療機器を準備。十文字原演習場(大分県)へのフライトを待った。しかし強い雨により、海兵隊は予定していた正午のフライトの中止を決定した。
状況が変化したのは、午後2時30分ごろだった。
「通訳はどこだ」
格納庫で海兵隊の調整担当者が声を上げた。すぐに、仙台市(宮城県)で暮らした経験のある海兵隊の通訳が呼ばれ、看護師資格を持つ陸自の隊員に「訓練実施」の意向が伝えられた。