【速報】近鉄の京都線脱線事故「分岐器に異常は認められなかった」 朝の始業時に確認、石や動物の可能性も否定
29日午前5時10分ごろ、京都市下京区の近鉄京都線京都駅構内で、京都発橿原神宮前行きの始発の普通電車(4両編成)が脱線した。2両目と3両目が脱線したとみられ、横転はせず乗客30人と乗務員ら3人にけがはなかった。 【写真】脱線した車両とレール 脱線事故を受け、近鉄は大阪市の青灯記者クラブで同日午後3時から会見を開いた。会見の冒頭、近鉄の幹部らは「お客様、関係の皆様には多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。日頃より安全を事業の根幹として安全の確保に取り組んできました。一刻も早く原因を究明し、同種事故が発生しないように再発防止に努めます」と陳謝した。 続いて、脱線箇所の通過速度は制限速度の時速30キロを下回る時速20キロだったことを明かしたうえで、「京都駅の助役が始発運行前に分岐器をはじめ徒歩で確認し、異常なしと確認した。運転司令室での動作確認も正常に点検を終了し、いずれも異常は認められなかった。120メートル走り、分岐器を通過時に運転士が後ろに引っ張られるような感じを受けたので列車を停止させた。通行時にも異常動作があったとは認められない。回路上の記録には異常がないとされている。その状態でなぜこのようになるかは原因を考えないといけない」と説明した。 近鉄の路線で曲線部にクロッシング(線路の交差部)があるのは、脱線事故が起きたこの場所だけという。 記者からの「分岐器で予期しない動作はあったのか」との質問に対し、担当者は「通過中に動いた形跡はない。原因追究中です」と述べた。脱線したのが新型車両だったころから、構造などが事故に起因した可能性についても質問が出たが、「それを含めて調査中」と述べ、人的ミスの可能性も含めて調査する姿勢を示した。 分岐器に動物や石など何か挟まっていた可能性については「朝の始業点検で目視で確認した。システムで分岐器を遠隔で動かすので、異物があれば正常に動作しない。今回は異常がなかったので、そういったものはないと考えている」と説明した。 また、運転を見合わせている京都ー上鳥羽口駅間の運転再開については「本日中に復旧するという見通しは立てていない」と述べた。近鉄の担当者は、脱線した車両の撤去について「すみやかに移動させたいが、現状では調査段階」と述べるにとどめた。