泣き顔に恋
エースくんの泣き顔を見て心臓がおかしくなっちゃったフロイド先輩の話
※いっぱいキャラが出てきます
※監督生もちょっと話します
※エースくんはそこまで出てきません
※誤字脱字はお見逃し下さい🙇♂️
(以下読まなくていい独り言)
エースくんって悔し泣きするのかな、したら誰にも見られないところでしてそうとか思ってたら書いてしまいました…
好きな子は無意識に虐めたい派のフロイド先輩も好きだし、好きな子には有り得ないくらい優しいフロイド先輩もどっちも好きです🥹🥹
文字数は多めですが、結構スラスラ読めると思います🫡
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ポタリとこぼれ落ちた涙が、瞳のガーネットをも溶かしている様に見えた。
頬を伝って地面に落ちた雫は当たり前だが無色で、ただ地面に小さなシミを作っただけ。
それなのに、後輩の瞳からとめどなく溢れ出す涙に、その泣き顔に目が離せなかった。
「くっそ……今日はぜってー勝てると思ったのに…」
RSAのバスケ部との試合は僅差で敗北し、悔しさが溢れる雰囲気の中後輩であるエースが着替えもせずにフラフラと会場から出ていくのが見えた。
その時はなんとなくエースに着いていきたい気分で、どんどん会場から離れるように進む十一番に気が付かれないよう数メートル後ろを歩くことにした。
きっと後ろから、ばあってすればあの反応のいい小魚はビクッとして威勢のいい事を言ってくるに違いない。
そんな後輩に絡めば負けてむしゃくしゃな気分も少しは晴れるだろうと心を躍らせて、エースが曲がった道をスキップしながら曲がった。
すると少し奥から啜り泣く声が聞こえて、つい足を止めた。
間違いなくその声の主はエースである。
珍しい光景だが、正直泣いている事への驚きは特に無かった。
普段「スポ根とかそういうノリ、柄じゃねー」と言っている癖に試合で負けると悔しそうに顔を歪めるのを知っている。
そして影で練習をして、その結果どんどん上達していることも。
部員同士の試合では調子良さげだったからこそ、今回の敗北はいつもより悔しいものになってしまったのだろう。
そう冷静に分析して『カニちゃんって自分では上手く隠せてるつもりだけどバレバレなんだよねぇ』と可愛い後輩にニヤニヤと頬を緩める。
カニちゃんって一年の中でも特におもしれぇし、なんか構いたくなるんだよねぇ
両腕で顔を覆って蹲っているエースはまだ自分の存在に気がついていない。
泣いてるカニちゃん珍しいし、からかってあげよ~と悪戯心に火がついたフロイドは足音を消してエースに近づく。
数メートルの距離が数十センチほどの距離になってもエースは気が付かないまま。
「カーニちゃん、なーんで泣いてんのぉ?」
その声にエースはバッと勢いよく顔を上げた。
腕の中から現れたガーネット色の瞳には涙がこれでもかというほど溜まっており、透明な涙に赤色が写っては落ちていく。
フロイドは驚かそうと思っていた言葉が詰まって、その泣き顔に釘付けになった。
落ちる涙は間違いなく透明で、自分が流すものと同じはずなのにまるで宝石がそのまま伝って落ちるようだった。
フロイドは息を飲んで固まるが、エースはフロイドに泣き顔を見られたことで顔をさらに歪ませた。
そんな表情を見て勝手に自分の左手がエースの頭を撫でる。
人に優しく触れるのは慣れていない為、少しぎこちない手つきで。
エースは驚かず、少し掠れた声で今日は絶対勝てると思ったと悔しげに呟いた。
フロイドは慰めの言葉もからかいの言葉すらも発することが出来ず、未だ流れる涙をじいっと見つめていた。
「…?…フロイド先輩?」
あまりにも喋らないフロイドを不審に思って、エースが見上げるようにフロイドの顔を見ると、フロイドの心臓が急にドラムの様な音を奏で始めた。
おでこを見せるヘアスタイルのおかげで表情も瞳も丸見えだ。
水分の多いエースの瞳に心臓が痛いくらい音を出す。
「カニちゃん」
「はい…」
「好き」
「はい…………………………はいぃぃいっっ!?!?!?」
これは神作品すぎます。尊すぎて意識がぶっ飛んでいくところだったぜ…