「興味本位でおこなった」
NHKの情報管理体制を揺るがす大事件を引き起こしたのは「暇アノン」だったのか。
11月28日、X(旧ツイッター)に、インフルエンサーの暇空茜氏が「タレコミがありました」と書き込んだうえで、ファイルを共有するサービス「ギガファイル便」を使って、とある文書を公開した。
その中身はNHK内部で共有されている企画書と、企画に関するインタビューを文字起こしした取材メモ。ネット上の誹謗中傷問題について、過去に加害行為を行っていた男性に話を聞いて実態に迫るといったもので、メモには男性の名前や職業といった個人情報も含まれていた。
センシティブな社会問題において、取材源を秘匿すること、あるいは取材源が外に漏れないようにすることは、ジャーナリズムの基本である。NHKがその基本を踏み外したわけで、世間は騒然となった。
NHKは今回の事態を受けて社内調査を実施。
その結果、NHK子会社が契約している、テロップや字幕などを作る30代の派遣スタッフが、報道用の端末に保存されていた文書を勝手に印刷し、流出させていたことが分かった。
スタッフは「興味本位でおこなった」と流出を認めているというが、暇空茜氏を信奉した「暇アノン」だったのではないかという見方も出ており、NHKの情報管理が改めて問われる事態になっている。