「娘が帰ってこない」7歳女児の誘拐事件 容疑者発見につながった商業施設内の連携プレー
不審者の目撃情報を警察に寄せ、誘拐事件の容疑者逮捕に貢献したとして、福岡県警久留米署は8日、3人に感謝状を贈った。那須重人署長は「日頃から子どもを見守る地域の目と迅速な通報が、早期検挙につながった」と感謝した。(杉野如海) ■「行きなさい」娘の一言で100メートル以上追いかけ逮捕に貢献 贈られたのは、久留米市野中町の商業施設の店長中村憲治さん(54)、従業員の江頭彩子さん(63)、警備員の女性(57)。
署によると5月4日、小学生の女児=事件当時(7)=の母親から「娘が帰ってこない」と通報があり、全署体制で捜索。5日に同施設の駐車場で、女児が車に乗り込むのを警察官が発見。その後、車を運転していた男を現行犯逮捕した。 3人が連携した情報提供が容疑者発見につながったという。4日午後、江頭さんが施設2階をうろつく男を見かけた。従業員に不審者情報として知らされていた人物に似ていたため、中村さんに報告。警戒に当たっていたところ、男と女児が2人でいるのを警備員の女性が発見し、声をかけた。女児は「お父さんです」と答えたが、警備員は男が女児の肩に手をかける様子や、女児の装いと異なる派手めな服装を不審に思ったため、2人を追いかけて駐車場に行くのを確認した。その後、中村さんが駐車場を巡回して男が乗った車を見つけ、ナンバーをメモ。翌朝、聞き込みに来た署員にナンバーを伝えたという。
施設では1、3月に子どもへの声かけ事案が発生。署に通報し、防犯カメラから特定した不審者の映像を従業員に共有していた。中村さんは「日頃から警備体制に力を入れていたことが役に立った。地域の安全に貢献できてうれしく思う」と話した。
西日本新聞社