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3男1女を東大理Ⅲ合格に導き、子育てに関するたくさんの著書がある佐藤ママと、2男1女の子育てについてwith classで連載を持つ鈴木亜美さんの対談ウェビナーが8月31日に開催されました。司会はwith class mamaディレクターで『夫婦ONE TEAM思考』著者でもある山本久美子(じママ)さん。『親子で身につけたい「おうち学習」のルーティンづくり』をテーマに、亜美さんのお子さんたちと慌ただしくも賑やかに過ごす日々のスケジュールや、佐藤ママ流の賢い子どもに育つ環境の整え方などについて本音トークが繰り広げられました。
なかでも佐藤ママが子どもたちに漢字を覚えさせるためにやっていたという秘策はインパクトが大きく、ライブ配信の際のコメント欄や現場のスタッフのあいだでも大ウケでした! ウェビナーのアーカイブは、三井不動産が運営する、すまいとくらしの総合サイト『三井でみつけて』のコミュニティに会員登録してくださった方限定で配信中です。(アーカイブ公開期間は終了いたしました)
3男1女が東大理Ⅲへ! 佐藤ママさん「おうち学習」を深掘りQ&A
今回は、ウェビナー中に視聴者の皆さんからコメント欄で寄せられた質問を、改めて佐藤ママさんに取材! お答えいただいた内容を記事にしてお伝えします。学びになることばかりなので、ぜひ読んでみてください。
「わが家は子どもが4人いますから、リビングの左右の壁に向かって勉強机をふたつずつ置いて、ちょっと離れたところに食卓を配置しました。子どもたちの勉強中は、私がその食卓で新聞を読んだり、隣のキッチンで料理をして常に目が届く範囲にいました。リビングの隣には8畳の和室があって、そこを息子たち3人の寝室にし、娘と私は2階の1室で寝ていました」
リビングの左右の壁に2つずつ机を並べて子どもたちは勉強していたそう。写真提供/佐藤亮子
お子さんが幼かったころは、絵本やおもちゃはどちらに置いていましたか。
「絵本は、リビングダインングに置いている本棚に。おもちゃは、隣の和室に収納ボックスが4つあって、そこに収めていました。子どもが4人いるので、家のなかで勉強机が唯一の彼らのパーソナルスペースでしたから、お気に入りのミニカーなどは自分の机の引き出しにしまっていましたよ」
個室は与えず、18歳になるまで4人のお子さん全員リビングで勉強していたんですよね。「家は狭いくらいがちょうどいい」とおっしゃる理由は?
「子どもは親が目を離したら、そりゃあ絶対勉強しませんから。だからね、私は子どもたちが家にいる間は2階に洗濯物を干しにあがることもしなかったですよ! 個室も持たせなかったので、18歳になったら喜んで上京していきましたけど、結局息子たちは一緒に暮らしていましたし、自分たちで家を上手く整えていました」
子どもが勉強しやすい環境とは
「それは、勉強スペースだけでも明るい白色の光にしたほうがいいでしょうね。ほのかな明るさはリラックスするには良いかもしれませんけど、とにかく暗いとやる気が出なくなるんですよ。
うちは元々リビングに大きなまあるい照明がひとつ付いていたんですけど、子どもが生まれてすぐに、電気屋さんに来ていただいて、ふたつ、大きな照明が付けられるように工事してもらいました。さらに勉強机には手元灯がついていたので、ぴっかぴかに明るい環境で勉強していました」
「これはよく聞かれる質問ですが、やる気がない子どもに『やる気を出しなさい』って声をかけても、聞くわけがないんです! だから、お母さんは黙って、お子さんがなぜ今やる気が出ないのかっていうのを観察して、探らないと。すると結局は目の前の問題が分からないんだと思いますよ。その原因が分かったら、その前段階の解説までさかのぼったテキストを見せてみたり、もっと簡単な問題を与えてみてください」
苦手な科目をやらなくてはいけなくて、もう机に向かうのも嫌がるときはどうすれば良いですか。
「世のお母さんたちは、なぜかいちばんに苦手なものを克服させようとするけど、子どもは勉強そのものが嫌いなんだから、真っ先に苦手なものを克服させようとするなんて無理なんです。だからまずは、比較的やりたがる勉強からさせてみてください。それで、これはもうできるからって、その次に苦手なものを差し出すとかね」
中学受験において、多くの子どもたちが苦戦するのは算数です。
「算数ができない子どもは大体、計算ができないんですよね。とにかく、計算が早く正確にできるようになるまでトレーニングしてみてください。計算で間違うことがなくなったら、文章題も気楽に取り組むようになります。計算ミスが多い? それは駄目です。計算問題が10問あったら、10問正解しないと。0.1でも合っていなければ、惜しくもなんともない。あっていない数字はゴミと同じ、と言っていました(笑)」
おやつや読書、家でのリラックス時間は?
「やっぱりね、ポテトチップスはやめておきました。塩分と油も多いし、パウダーもたっぷりかかっているし。私はお料理が好きなのでたまにドーナツを揚げたり、おにぎりやふかしたお芋など用意することもありましたけど、3食きっちり食べることが何よりも大切だと考えていたので、そもそもおやつは食べさせていなかったです。でも、ポテトチップスってすごく美味しいですよね! そういったスナック菓子は、クリスマスとか、それぞれの誕生日や記念日にすごく大量に買って来て、好きなだけ食べられるパーティーをしていました」
でも、外に出かけられない受験勉強中って、おやつ時間が息抜きになったりしますよね…。
「小学生はね、息抜きなんていらないですよ!
例えば算数5問解くとするじゃないですか、そしたら6問目に進む前に集中切れて、彼らは息、抜いてます! それなら早く勉強を終わらせて、さっさと寝かせる。睡眠がいちばんの息抜きです。高校生くらいになると、自分で息抜きは上手にするようになります。ちょっと疲れたから10分間音楽聞いたりしていました」
「3歳までに1万回読み聞かせをしようと決意したときに、書店に行ってみたものの何がいいか分からなかったんです。そこで、公文の推薦図書一覧表をもらって、そこに載っていた200冊を一気に買いました。200冊をね、どんどん読んでいくと良い絵本の選び方が分かるようになるんです。子どもたちが夢中になる本は、裏表紙に書いてあるような対象年齢なんて関係がないんですよね。やっぱり大人が読んで納得いく内容、大人が耐えうる日本語の使い方じゃないと人気の1冊にはならない」
ママ自身の好みはなるべく反映させないで、幅広く読み聞かせたほうが良いのでしょうか。
「私にも、どうしても好きになれないなーという作家さんがいたんですよ。次は何を読もうかしらってパラパラとめくっているときに、その方の作品数冊は押入れの奥のほうへ隠しちゃったんです(笑)。でも、その作家さんを除いて200冊読み切ってしまったときに、仕方なく奥から引っ張り出して最後の最後に子どもに読んだら、それはもう子どもたちが喜んで喜んで。その反応を見ていたら、その作家さんの作品を読むようになったら良さが私にも分かってきて、今では大好きな作家さんになりました。だからいろいろな作品を読むことが大事ですよね」
家にいても、勉強は孤独なものだから……
18歳までは勉強しなくてはいけない科目も内容も決まっているのだから、やるしかない。もちろん勉強は楽しいものではないと思う、子どもたちは勉強するのを嫌がって当たり前だと、厳しい教育ママのイメージとは異なる、子どもの気持ちへ寄り添う姿勢を教えてくれた佐藤ママ。
「分からない問題に向き合うのも、暗記する作業も、結局は本人がやるしかないじゃないですか。勉強って孤独なんですよね。だからせめて、ノートから目を離したとき、料理中のトントンと野菜を切る音が聞こえるなど、周りにはほどよい生活音があって母親の気配がある、安心できる雰囲気にしてあげたいと考えていました。」
勉強第一に考えると、静まり返った塾のような無機質な空間を想像していましたが、佐藤ママの家づくりは、「子どもたちが楽しく過ごせること」をいちばんに考えられたものでした。
取材・文 / 小和野薫子
長男、次男、三男は灘中学・灘高等学校を経て、東京大学理科Ⅲ類に進学。 長女は洛南中学・高等学校を経て、東京大学理科Ⅲ類に進学。 現在、長男と次男、三男は医師として活躍。長女は研修医として勤務。「佐藤亮子のニッコリ教育サロン」で教育について発信している。 https://satoryoko-salon.jp/content/