「政治をやりたいんだったら女を捨てろ」口汚いヤジに絶句、女性が政治の世界で直面する理不尽とは
その働き方ができるのは家事をやる妻がいるから
さらに、伊藤氏が日本で初めて育休中に国政選挙に出馬した際、バッシングに遭ったのだと言います。1歳の娘を抱き、3歳の娘の手をつないで走っていると、わざと足をひっかけられて「このバカ親が」と言われたんだとか。嫌がらせの限度を超えています。 制度面でも、国会は妊娠・出産・子育てや介護を前提としていない部分があったといいます。 印象に残ったのは、野田氏が「男性議員と仕事していると“生活臭”がない」と言っていたこと。 他のメンバーも言っていましたが、男性議員に妻がいる場合、身の回りのこと、家事や育児、(両親などの)介護のことはやってくれている。だからこそ昼夜問わずに働く激務である政治家という仕事を続けられるんでしょうね。 辻元氏によれば、25年働いてきた人が受ける「永年勤続表彰」を受けた男性議員は500人以上いるのに対し、女性は衆参合わせても19人しかおらず、「どれほど続けることが男性仕様になってるか」と指摘します。 この問題、すごく考えさせられます。 蓮舫氏が、「(国会には)女性のライフサイクルが組み込まれていない」と言っていたのですが、本当に政治の世界って、女性のライフイベントが想定されていないよな……と感じる出来事がつい最近でもありました。
市長が産休で激論
最近では、京都府八幡市の川田翔子市長が産休を取得する意向を示し、大きな議論を呼びました。現職の女性首長による産休取得は初めての例になる見込みだということです。 この報道が出ると、世間は二分されました。 市長の産休取得に好意的な意見としては、「産休取得が初めてというのがびっくり。取るのが当たり前になってほしい」「産休を取る間、自分が抜けても大丈夫なようにシステムを作ってくれるんだと思う」「女性のトップが産休をとれる社会のほうがいい」「少子化対策や両立支援などの解像度の高い政治をしてくれることに期待」といった声がありました。 一方、「トップなのに穴を空けるなんて無責任」「産休が取れず働いている女性も多くいる」「給料をもらいながら休むのか」「病気と違って妊娠は時期を選べるのに」「選挙で選ばれた、常に市民のことを考えないといけない身なのに長期間休むことは許されない」といった声も噴出したんです。しかも、こういった批判の声って男性政治家から多くあがったんですよね……。 この問題を考えるうえでいろんな論点があると思いますが、ひとつは政治家は庶民とは完全に切り離された別の存在と見るのか、政治家の暮らしや行動が庶民の生活や意識に大きく影響を及ぼすと見るのか、という点だと思います。 それについては次の記事で考えたいと思います。 写真:Shutterstock 文・構成/ヒオカ
ヒオカ