松屋、米全量を国産に 外食で回帰の動き 背景に先安感か
米国産カルローズと国産のブレンド米を使っていた牛丼チェーンの松屋が、国産米100%に切り換えることが分かった。2024年以降、国産米の値上がりを受け、外食で米国産米が浸透していた。潤沢な在庫や先安観を背景に国産米に回帰する動きがある。 松屋フーズホールディングスが日本農業新聞の取材に対し、「全メニューで国産米を導入する」(総務・広報G)と明かした。「順次切り替え作業を行っている」という。 国産米が不足し始めた24年ごろから、外食で輸入米を調達する動きがあった。同社も24年5月から米国産カルローズと国産のブレンド米を導入していた。一方、現状は国産米の在庫が潤沢で、先安観が広がってきたことから、国産米に回帰する動きが出てきているとみられる。 焼肉店の「牛角」などを運営する外食大手のコロワイドも、25年から焼肉、しゃぶしゃぶ、ステーキの業態に限り、一部店舗で米国産米を取り入れていた。国産で安定した数量が見込め、コストも見合うようになる見方から、「今後国産米の調達が増えていく方向」(広報部)とする。 外食の動きについて大手卸は、国産米の需要が伸びる材料にはなるが、25年産の需要減は深刻で「まだまだ需給ギャップは埋まらない」とみる。 (金子祥也)
日本農業新聞