安倍晋三元首相が銃撃され亡くなった事件をどう受け止めるか。識者らに聞いた。
ジャーナリストの青木理さんの話
戦後最長の政権を成し遂げ、現在も政界に大きな影響力を持つ安倍晋三元首相が元自衛官に撃たれたのは衝撃的で、日本政治史に特筆される重大事件です。人の命を、しかも民主的手続きを経て選ばれた元総理、政治家の命を暴力によって奪うのは、元首相の政治思想や政治姿勢への評価とはもちろん関係なく、断じて許すべきではありません。
あらゆる事件やテロには社会的、政治的背景があります。日本はこの数十年、経済は長期低迷から脱せず、格差や貧困が広がり、将来への展望を描けない焦燥感を抱えた時代でした。政治がこれに十分対処したとは到底言えず、多くの人びとが政治に失望し、諦めのような感情を抱いているでしょう。こうした閉塞(へいそく)感や不安感、不満が強ければ強いほど、治安が悪化し、政治に対するテロが起きてしまうのは内外の歴史が教えてく…
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