サッカーW杯1次リーグ最終戦で南アフリカに敗れ、A組3位へと沈んだ韓国代表。自力での決勝トーナメント進出は消滅したものの、今大会のレギュレーション(各組3位の上位8チームが突破)により、まだわずかに可能性は残されている。 現在「勝ち点3・得失点差-1・総得点2」の韓国が生き残るには、全日程を終えて韓国を下回ることが確定しているC組3位のスコットランドに加え、残り3つのグループで「3位チームの成績が韓国を下回る」必要がある。得失点差の細かなレギュレーションや最新の試合結果などの条件に基づき、韓国が突破するための全条件を解説する。
D組・E組・F組の条件がすべて未達に。対象は残り6グループへ
25日(日本時間26日)、1-1で引き分けたF組の日本-スウェーデンなどD、E、F組の最終戦6試合が行われた。
まず、F組の日本対スウェーデンは引き分けに終わり、スウェーデンが勝ち点4に到達したため条件未達となった。さらにE組のエクアドルも勝ち点を4に伸ばしたため条件クリアは消滅した。
そして、引き分けにおわれば両者仲良く安全圏に届くため談合試合となる可能性があったD組のオーストラリア-パラグアイは0-0の引き分けに終わった。これにより両チームとも勝ち点4となり、パラグアイが3位暫定4位へ浮上し、韓国を上回ることが確定した。
これにより、すでに全日程を終えたF組までのうち、C組のスコットランドを除く4つの3位チームが韓国を上回ることが確定した。韓国が条件クリアを狙える対象グループは「残り6グループ(G、H、I、J、K、L組)」へと減少した。ここから3チームが韓国より悪い成績で終えることが突破の条件となる。
確定しているのは「スコットランド」のみ。残り3枠の行方
韓国が相手を上回る(=相手が韓国未満になる)ためには、3位チームが「勝ち点2以下」になるか、勝ち点3で並んだ場合に「得失点差が-2以下」、あるいは「得失点差-1かつ総得点1以下」で終わる必要がある。
現時点で韓国を下回ることが確定しているのはC組のスコットランド(勝ち点3・得失点差-3)の1チームのみだ。残り3枠を、以下の6グループの結果から拾い集める必要がある。
引き分けで両チームが突破するリスクがある残り1グループ
最終戦特有の「引き分けで両チームにメリットがある試合」は、オーストラリア-パラグアイが0-0の引き分けで終了したD組のほかに、J組が残されている。無理に攻めて敗退リスクを負うより、引き分けて確実に勝ち点を積むことを両者が選ぶ可能性があるカードである。韓国が上回るためには、このJ組で必ず明確な勝敗がつく必要がある。
- 【Group J】オーストリア vs アルジェリア 現在、オーストリア(勝ち点3・得失差0)、アルジェリア(勝ち点3・得失差-2)。引き分けで両者「勝ち点4」となれば、その時点で韓国より上位となる。アルジェリアが負けるか、オーストリアが2点差以上で負けることが条件となる。
残り5グループのクリア条件一覧
リスクのあるJグループを除くと、韓国は以下の5つのグループの動向が条件となる。
- 【Group G】イランとベルギーの「両者敗北」
- 状況: 2位イラン(勝ち点2・得失差0)、3位ベルギー(勝ち点2・得失差0)
- 条件: イランがエジプトに敗れ、かつニュージーランドがベルギーに勝つこと。
- 理由: 現在得失点差が「0」のイランとベルギーは、引き分けただけでも「勝ち点3・得失差0」となり韓国(得失差-1)を確実に上回る。両者が揃って黒星を喫し、3位チームの勝ち点が「2」にとどまる展開が条件となる。
- 【Group H】ウルグアイの「敗北」
- 状況: 2位ウルグアイ(勝ち点2・得失差0)、3位カーボベルデ(勝ち点2・得失差0)
- 条件: ウルグアイがスペインに「敗北」すること。
- 理由: ウルグアイが引き分け以上(勝ち点3以上・得失点差0以上)の場合は、他会場の結果に関わらずH組の3位は韓国を確実に上回る。ウルグアイが敗れさえすれば、もう1試合の結果に関わらずこの組の3位は自動的に「勝ち点2以下」となるため、ウルグアイの敗北のみが唯一の条件となる。
- 【Group I】セネガル vs イラクの「スコア限定決着」
- 状況: 3位セネガル(勝ち点0・得失差-3)、4位イラク(勝ち点0・得失差-6)
- 条件: 「引き分け」または「セネガルの1点差勝ち」または「イラクの4点差以内での勝ち」。
- 理由: 勝ち点0同士。引き分けなら3位は勝ち点1でクリア。勝敗がついた場合、セネガルの1点差勝ち、イラクの4点差勝ちまではセーフ。
- 【Group K】コンゴ民主共和国の引き分け以下、ウズベキスタンの5点差以内勝利
- 状況: 3位コンゴDR(勝ち点1)
- 条件: コンゴDRの引き分け、またはウズベキスタンの5点差以内での勝利。
- 理由: コンゴDRが引き分けなら勝ち点2でクリア。ウズベキスタンが勝利すると勝ち点3で並ぶが、5点差以内であれば得失点差でウズベキスタンが韓国を上回ることはないため。
- 【Group L】クロアチアの「敗北」
- 状況: 3位クロアチア(勝ち点3・得失点差-1・総得点3)
- 条件: クロアチアがガーナに「敗北」すること。
- 理由: クロアチアは現時点で総得点において韓国を上回っている。韓国が上回るためにはクロアチアが敗れて得失点差を-2以下に落とすことが必須となる。
まとめ:突破に必要な残り3つの条件
各組3位同士の比較において、韓国は現在「暫定6位」につけている。突破ラインとなる上位8チームに入るためには、残り6つのグループ(G、H、I、J、K、L組)の中から「3つ」のグループで、韓国を下回る結果が出ないといけない。
引き分けのメリットがある J組は条件クリアのハードルが高いため、実質的には残り5グループ(G、H、I、K、L組)の中から3チームが韓国より悪い成績になることが必要となる。グループリーグ最終戦の全日程が終了するまで、星勘定の行方に注目が集まる。
◆各組3位暫定成績ランキング
※上位8チームが決勝トーナメント進出、下位4チームが敗退
| 暫定順位 | チーム | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | 勝点 | 状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | スウェーデン(F組) | 3 | 1 | 1 | 1 | 7 | 7 | ±0 | 4 | 突破決定 |
| 2 | エクアドル(E組) | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | ±0 | 4 | 突破決定 |
| 3 | ボスニア・ヘルツェゴビナ(B組) | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 6 | -1 | 4 | 突破決定 |
| 4 | パラグアイ(D組) | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 4 | -2 | 4 | 韓国を上回ることが確定 |
| 5 | クロアチア(L組) | 2 | 1 | 0 | 1 | 3 | 4 | -1 | 3 | 残1試合(最大勝ち点6) |
| 6 | 韓国(A組) | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 3 | -1 | 3 | 全日程終了(勝ち点3確定) |
| 7 | アルジェリア(J組) | 2 | 1 | 0 | 1 | 2 | 4 | -2 | 3 | 残1試合(最大勝ち点6) |
| 8 | スコットランド(C組) | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 | 4 | -3 | 3 | 全日程終了(勝ち点3確定) |
| - | -------- | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 9 | カーボベルデ(H組) | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | ±0 | 2 | 残1試合(最大勝ち点5) |
| 10 | ベルギー(G組) | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | ±0 | 2 | 残1試合(最大勝ち点5) |
| 11 | コンゴ民主共和国(K組) | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | -1 | 1 | 残1試合(最大勝ち点4) |
| 12 | セネガル(I組) | 2 | 0 | 0 | 2 | 3 | 6 | -3 | 0 | 残1試合(最大勝ち点3) |