この「ダミーアセンブリ」に磁石を組み込んで輸出管理を迂回する手口、どうやら一部の企業では裏技として暫くの間認識されていた手法だったようだ。この手法で輸出されたレアアース製品は正規の輸出申請ルートを経由していなため、中国側が最終用途のトレーサビリティを確保できない。輸出後に分解して、取り出した磁石を軍事用途とかに使われても分からなくなる。だから悪質度が高い。
それだけではない。ここまで中国商務部の管理方法(輸出管理対象となる「デュアルユース製品」と対象外となる「深度加工品」の取り扱いの境界線)、現場の税関の運用実態(特定の税関からはダミーアセンブリを通しやすい話)など、制度設計から管理オペレーションまでの実態をここまで正確に把握できていることにも強烈な違和感を感じる。いち日系メーカーの現地法人が単独でそこまでの状況を詳細に把握できる能力を持っているとは思えないんだが...
日本政府や中央省庁(外務省や経産省や情報機関など)や商社、コンサルが調査、分析、手口の設計、実行に絡んだ準国家的、組織的な迂回輸出スキーム、あるいはそこまで行かなくとも情報交換用のネットワークが組まれているのではないか?という疑念を持たざるを得ない。
「脱中国」が進まないレアアース 規制強化で「裏技」広まる?
mainichi.jp/articles/20260…
日本人が中国で拘束された事案。政府は「脱中国」を推進しますが、企業側は、調達コストの安い中国からの輸入に頼らざるを得ない苦しい状況にあり、実態との乖離が今回の事態につながったとの見方もあります。