アマゾンウェブサービスジャパン合同会社を会社都合退職しました。 在籍期間は2年11ヶ月24日でした。
会社に対して特に否定的な印象は持っていません。
とても頑張って仕事をしていただけに気持ちとしてはやりきれないところは正直なところありますが、日本企業だと組織の都合であっても自分で辞めますと言うまで追い詰められた経験があるだけに、外資だとお金で解決してくれるというのはわかりやすく安心できるものではありました。
あまりない経験をしたものでまとめておきます。意図的に少々ぼんやり書いているところはあります。
退職までの時系列
1/28
上位のマネージャーからメールが来て、重要な話があるから出社するようにと言われました。
1/29
対象となったことを告げられ、いくつかの選択肢を提示されました。
パフォーマンスによるものではないとは言ってもらいました。
1/30
しばらく検討する時間をもらいましたが特に変わるとも思えなかったため、提示された条件で退職に合意することにしました。 退職する他にも選択肢はありましたが、選択肢や合意した内容の詳細については触れません。
有給休暇は 1 月に付与されたばかりだったので、すぐに有休消化期間にしました。
2/20
設定された最終出社日でした。 実際にはもう休みにしていたので、その間はいろんな同僚のみなさんと 1on1 したり、2/18 にパソコンなどを返しに行ったりでした。
5/24
条件にあった有給休暇はこの日までで、退職となりました。5/25 から無職となりいまに至ります。
同様にレイオフの対象となって退職した皆さんや、会社に残った同僚とも連絡を取り合いながら過ごしていました。
6/25
条件に記載された退職金を受け取りました。
明細は現時点ではもらっていませんが、概ね計算通りではあります。
退職金にかかる控除額は勤続年数が影響するため、3年に1週間足りないのは悔しいと感じていましたが、この年数は端数切り上げで計算されるとのことで少し助かりました。
RSU について
入社時に付与された RSU (譲渡制限付き株式ユニット) は 40% しか受け取れませんでした。 6月入社でしたので6月と12月に分割して受け取っていましたが、退職直後の6月の分から捨てることになり、本当に残念でした。
残りの60%の分は現時点での株価で計算しますと、旭川市の実家近辺で中古の一軒家が買えるくらいはありました。
退職後の手続き
この記事の本題です。手続きがたくさんあるので、スプレッドシートにまとめながら進捗状況を管理して進めていました。
ポイントはいくつかあります。
- 会社都合退職としての立場を得る
- 国民健康保険に加入するときには会社都合退職であることを活かす
- 国民年金に加入する
- iDeCo を移管する
- 予定納税について
- 住民税について
わたしは東京都北区在住なので、リンク先は北区役所のものになっていることがあります。 もし参考にされる際はお住まいのところの案内も探してみてください。 自治体によっては扱いや手続きの要件が異なることもあるようです。
あれこれ手続きを進めることも社会勉強になるかなということでやっていましたが、まずは離職票がないと何も進まないため、届くまではなかなかのストレスがありました。 その後は比較的順番にやっていくだけではあったものの、現時点でも終わっていないものがあるくらいですし、スプレッドシートにまとめて管理はしていても頭の片隅にあるだけで気分的にはモヤモヤとして落ち着かなかったです。
ハローワーク関連
離職票を受け取ったらハローワークに行って手続きします。
離職票は会社からは最長1ヶ月かかると言われていましたが、法的には退職の翌日から10日以内に会社からハローワークに提出すると決められているそうです(雇用保険法7条、76条、同法施行規則7条)。
実際には 6/3 に届きました。会社の人事からの案内は謎ではありましたが、きちんと進めてくれたと思います。
失業保険給付は会社都合退職ですと早く受け取ることができます。 特定受給資格者として手続きすることになります。
ハローワークでは手続きした曜日を基準としてその後のスケジュールが組まれていきます。 翌日の 6/4 (木) に手続したため、木曜に他の用事は入れにくくなりました。
離職票を持って登録に行くときには、あらかじめ「求職者マイページ」を作成しておくと早く終わります。
登録した日が受給資格決定日とされ、その後7日間が待期期間となってそこから失業保険の給付が計算されます。 6/11 からの起算となりました。 その後は 6/18 (木) に説明会があり、7/2 (木) からは4週間ごとに認定されるために通います。 最初の失業保険給付の振り込みは 7/2 から一週間以内とのことです。
失業保険は収入の6割ということにはなっていますが上限が設定されており、わたしの場合は住民税と社会保険料を払うと半分以上消える額しかもらえません。 それでもないよりはマシなので手続きをしています。
雇用保険の加入年数と年齢から、失業保険は330日間もらえることになりました。 早く再就職すると再就職手当をもらえますが、どれくらい得になるかは微妙なところではあります。 1/17 までに再就職すれば、残りの期間の60%を手当としてもらえるそうです。
雇用保険受給資格者証では認定された離職理由コードは 31 (事業主からの働きかけによる正当な理由のある自己都合退職) でした。 厳密には「会社都合」ではないということにはなりますが、実質的には同じ扱いです。
国民健康保険
健康保険は任意継続することもできましたので毎月の保険料をあらかじめ問い合わせて聞いていましたが、国民健康保険では会社都合退職で失業した場合には前年の所得を30%で計算されるとのことで、そのようにしました。 現時点では具体的に毎月いくらになるかはまだ通知されていませんが、30%で計算されるなら任意継続よりは安くなるはずです。
6/18 にハローワークから雇用保険受給資格者証が発行されたので、帰りに北区役所に行って手続してきました。
退職後は保険証がなく病院に行くことができなかったため、資格情報の書類をもらって安心ではありました。 先に10割で払ってから後で精算はできますが、2回通うのも面倒ですし。
まだ保険料は払っていませんが、6/23 にはマイナポータルから加入できていることが確認できました。
保険料は年度で計算されてややこしいです。
- 加入した5月分から年度末3月までの11ヶ月を対象とする
- 前年度所得を30%として年額を計算する
- 納めるのは7月からで、計算した年額を9ヶ月で割る
- 年度の途中で再就職して社保に切り替わったら、それまでの払う必要があった月の分を再計算して精算 (払い過ぎは戻ってくる)
国民年金
国民年金への加入手続きをマイナポータルから進めました。
退職日の翌日から14日以内に提出する必要があるのですが、翌日である5/25に申し込みすると、退職した事実が確認できないとして差し戻しされました。 そのときはまだ離職票が発行されておらず、1/30 に会社と合意した文書の一部を添付して再度申請することで、国民年金への加入手続きが進みました。
国民年金も失業に伴う減免制度はありますが、払う期間は空白とはならないというだけで払ってない分は年金の給付額から減らされます。 昔のことですが学生時代は20歳〜25歳まで納めることができず、10年以内の追納もお金がなくてできなかったため、約6年分は年金額に反映されないことになっています。
いまとなっては毎月の保険料も些細な額ではあるので、普通に納めることにしました。
6/23 に納付書が届きました。5月分から納めることになります。 PayPay でバーコードを読み取って簡単に納めることができます。
iDeCo 移管
給与とは別に、企業型の確定拠出年金が毎月積立されていました。
退職して加入者資格を喪失すると、6ヶ月以内に他の企業型にもしくは個人型に移管する必要があります。 何もしないと自動的に国民年金基金連合会に移管されて多くの手数料を取られるそうです。
6ヶ月以内には再就職すると思いますが同じように企業型の iDeCo があるとも限りませんので、メインで使っている三井住友銀行に iDeCo の口座を開いてそちらに移管することにしました。
iDeCo では3年未満の場合では会社からの掛金は返還されるのを恐れていましたが、人事に問い合わせしたところ、会社都合退職のために事業主返還はないとの回答をもらっていました。
移管できる金額も確認したところ、掛金を含めた運用後の金額が満額移管できることになったので安心しています。
予定納税
RSU は源泉徴収の対象ではないため、確定申告の際に別途計算して申告し、所得税を支払う必要がありました。
その追加で支払う所得税が多い場合には7月と11月に分割して先に払えと言ってきます。 今年度の RSU はもう受け取れないので、追加で払う税金はなく、先に払う理由がありません。
7/1〜7/15 に失業を理由として減額申請手続きができるとのことなので、次回ハローワークに行く 7/2 のついでに手続してくる予定です。
払っても確定申告で戻ってはくるのですが、少々額が大きいので払わなくて済むならそのほうが助かります。
住民税
住民税は毎年6月を年度の区切りとして、会社員のときは特別徴収税額の決定通知書というのが毎年届いていました。
今回はちょうど退職のタイミングとなっていましたので、普通徴収として6月初旬に届く納付書が来ていません。
マイナポータルから見ると、税額はすでに計算されているようです。 負担は重いですが納付書が届いたら淡々と支払います。
6月下旬になって
最初はしばらく無になって過ごしていました。
3月半ばくらいからようやく動き始めて Kubernetes の CKA や CKAD の資格を取ったり、いまは CKS の勉強を少しずつではありますが進めています。
正直なところモチベーションはあまり回復せず、ドラクエしたり野球を見たりして過ごしています。少し実家に帰ったりもしました。
AWS サポートとしていろんな仕事をやっていたのも、いまとなっては遠い昔のような感じがしています。
短い期間ではありましたがたくさんの優秀な皆さんと働いたり、多くのサポートケースを通してさまざまなお客様のためにお役に立てたというのはいい経験ではありました。 昨年末の12月くらいからは上位職を目指して具体的に動き始めたところのタイミングだったので最初は悔しい思いもありましたが、だいぶ時間も経ちましてようやく切り替えて記憶の片隅に押し込めることができたように思います。
53歳で再就職できるかどうかは不安ですし給料もこんなにもらえるところはないとは思いますが、また社会復帰できるようになんとか前を向けるようにしたいものです。