なぜ大谷翔平は珍しく怒りを〝露わ〟にしたのか…ラッシングとの間にあった『伏線』…米メディアも驚き「これほど神経質なショーヘイは」
◇24日(日本時間25日) MLB ツインズ3―4ドジャース(ミネアポリス) ドジャースの大谷翔平選手(31)は、敵地のツインズ戦に「1番・DH兼先発投手」の『リアル二刀流』で出場。投げては8奪三振など6イニングを5安打3失点(自責2)に抑え、8勝目(2敗)を挙げた。ともにメジャー自己最速の最速101・7マイル(約164キロ)、直球平均99・8マイル(約161キロ)をマーク。打っては5打数2安打1打点で、マルチ安打は10試合ぶりだった。 【実際の写真】「怖っ」大谷翔平、マウンドでラッシングの顔に超接近…何やら、まくしたてる 大谷としては珍しいシーンがあった。2回に単打3本を連ねられ、1死満塁。ここでダルトン・ラッシング捕手が初球の最速164キロ内角球を捕球ミス。パスボールで1―1の同点とされた。 ここでマウンドに来た2年目の捕手に対し、大谷はマスクに顔をつけるくらいの距離で厳しい表情を浮かべ、諭すように何かを話す。地元中継局スポーツネットLAのエリック・キャロス解説者は「この試合は、その前にも同じようなアームサイドの球をラッシングが捕球し損ねた。だから、ショーヘイからすれば思うところがあるだろうね」と同情した。 さらには3球目、低めボール判定の投球を大谷がチャレンジ。ABSシステム(ロボット審判)の映像は、ボールの上部がストライクゾーンぎりぎりに掛かっており、ストライクに覆った。 同局のリプレー映像では、大谷が帽子に手をやってチャレンジするも、ラッシングは首を振り、てのひらを押し下げて「いや、低い」とジェスチャー。ジョー・デービス実況は「明らかにダルトン(ラッシング)はハッピーじゃないですね。『チャレンジしてもらいたくない』と、しぐさで言っています」と、心配そうにコメントした。 同解説者は「ショーヘイはこの試合の序盤で、やはりチャレンジを促したのにラッシングが首を振って拒否した場面があった。前々回のパイレーツ戦でも全く同様に、ショーヘイがしたがってもラッシングはしなかった場面が何度かあった。だが今回は『誰からも文句は言わせない』とばかりに(チャレンジ要求のサインとして)何度も強く帽子をたたき、自分からチャレンジしたわけだ」。 同実況が「ドジャースのバッテリーは、明らかに『not on the same page(意思疎通ができていない)』」と評すると、同解説者は「これほど神経質になっているショーヘイは見たことがないな」と、ため息をついた。 結局、このイニングで一挙3失点。ベンチに戻ると、同局は不安そうな表情のラッシングの横にフリーマンが座り、ブレント・ウォーカー・メンタルスキルコーチとともに何かを説いて聞かせるシーンを抜いた。プライアー投手コーチも右隣に腰かけると、何かデータを示しながら会話。最後にポンポンとラッシングの太ももをたたくと、席を立った。 すると、今度はロバーツ監督が右隣に座り、左手を肩に回して優しい口調で何かを語り掛けると、ラッシングは何度も大きくうなずいた。同実況は「監督もまた、サポートの意を示しています。この絵が全てを物語っていますね」と、しみじみと語った。 10日のパイレーツ戦でも7回、大谷がボール判定にチャレンジしたがった2球に対してラッシングが首を振り、その直後に2失点。同局のノマー・ガルシアパーラ解説者は「ショーヘイははチャレンジしたかったようだが、実際はしなかった。あの際どい2球でフラストレーションがたまってしまった。ショーヘイ自身もチャレンジできたんだが、ラッシングを信頼したんだ。だが、あの2球がその後に影響してしまった」と残念がった。 ロバーツ監督は「チャレンジするかどうかは選手に任せている。際どかった球は2球ともストライクだったと後から聞いたが、ダルトンとしてはチャレンジする価値はないと判断したのだろう。これは明確なサイエンスではない。これも野球だ」と、女房役を責めなかった。
中日スポーツ