ヤクルト・岩田幸宏が逆転V二塁打 赤羽由紘も続いた2点打 育成出身コンビで「魔の火曜日」連敗6で止めた
苦労人たちが勝利に導いた!! セ・リーグ3位のヤクルトは23日、阪神9回戦(甲子園)に4―3で逆転勝利。首位に並んだ巨人と阪神に0.5ゲーム差と迫った。1点を追う八回1死満塁で岩田幸宏外野手(28)が左越えへ決勝の2点二塁打を放つと、1死満塁で赤羽由紘内野手(25)が右前への2点打を放った。育成出身の2人が終盤に執念を見せ、火曜日の連敗を「6」でストップ。勢いそのままに首位の座を奪いにいく。 左翼席の一部から声をからしてくれたヤクルトファンの眼前に、打球が飛んだ。1点を追う八回1死満塁で、岩田が決勝の2点二塁打。両手をあげ、三塁ベンチのナインと喜びを分かち合った。 「山野が1点で頑張っていましたし、前の打席のチャンスで打てなかったので、何とかバットに当てるのを意識して打席に入った。(フェンスを)越えるとは思っていないけど、結構飛んでくれたので風に感謝ですね」 みんなでつないで、負の連鎖を断ち切った。先発の山野が今季最多の114球を投げ、6回1失点(自責点0)と力投。八回は岩田の逆転打のあとに敬遠を挟み、再び1死満塁として赤羽が右前へ2点打。週の初戦となる火曜日はエース級と対戦することが多く、試合前時点で6連敗中と〝魔の火曜日〟となっていたが、阪神相手に連敗を止めた。 はい上がってきた人生だからこそ、苦境でも歯を食いしばって進んできた。岩田は2022年に育成ドラフト1位で独立リーグのBC信濃から入団。24年3月に支配下契約を勝ち取った。昨季は自己最多の126試合に出場し、今季はレギュラー奪取に向けた重要なシーズン。自慢の足でリーグトップの18盗塁をマークする一方で、4月中旬から下旬にかけて調子を落としたこともあった。 ただ、現実逃避はしなかった。「全てのことから逃げない。突き詰める。逃げたくなりますけど、逃げていたら野球人生が終わっちゃう」。努力を怠らなかったからこそ、大事な場面で試合を決める一打が出た。 岩田に続いて2点打を放った赤羽も、21年に育成ドラフト2位でBC信濃から入団した〝育成出身組〟だ。苦労を知る2人は逆境に強い。リーグ戦再開後、最初のカードだった広島3連戦は負け越し。好調だった5月までとは違い、6月は勝ち越す可能性がなく苦しんでいるが、育成出身コンビが逆転劇を呼び、首位に並ぶ巨人と阪神に0.5ゲーム差と迫った。