2024.10.30 公開

猫ひっかき病(バルトネラ症)

Cat-Scratch disease

解説:德山 猛 (中和病院 副院長 内科 地域連携部部長 呼吸器センター副センター長)

猫ひっかき病はこんな病気

猫ひっかき病は、バルトネラ ・ヘンセレ(Bartonella henselae)という菌に感染した猫に引っかかれたりかまれたりした際に、傷口から細菌が侵入することで起こる感染症です。
猫はこの菌に感染すると、長期に渡って血液中に菌を保有しますが、症状が出ることはほとんどありません。しかし人間が感染すると、リンパ節の腫れ発熱などの症状が出ます。猫からだけでなく、時には犬から感染することもあります。

猫ひっかき病の症状

感染後3~10日以内に、傷口に痛みのない赤い隆起ができます。2週間以内に傷の近くにあるリンパ節(手の傷なら脇、足なら足の付け根など)が腫れて痛み、リンパ節から膿がでることもあります。この頃から発熱、体のだるさ頭痛食欲不振などの症状がみられます。
多くは発症から6~12週で自然に治癒しますが、抵抗力が低下した人では、重症化することがあります。

猫ひっかき病の検査・診断

前述の特徴的な症状がある場合、猫ひっかき病が疑われます 。
腫れたリンパ節から細菌自体、または細菌の遺伝子の検出、あるいは血液検査(血液中のこの菌に対する抗体を測定)により診断を行ないます。

猫ひっかき病の治療法

自然に治ることが多いため、症状が軽い場合は特に治療を行ないません。腫れたリンパ節が痛む場合は、鎮痛剤を使用します。
しかし、しかし、抵抗力が低下している人は重症化することがあり、全身症状が強く出る人もいるため、その場合は抗菌薬(マクロライド系またはテトラサイクリン系)で治療を行ないます。

 

解説:德山 猛

解説:德山 猛
中和病院
副院長 内科 地域連携部部長 呼吸器センター副センター長


※所属・役職は本ページ公開当時のものです。異動等により変わる場合もありますので、ご了承ください。
※診断・治療を必要とする方は最寄りの医療機関やかかりつけ医にご相談ください。

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