10人ほどが集まった小さな会議室で座覇光子さん(79)=川崎市川崎区=の弁舌が熱を帯びた。「戦争は沖縄から始まる。だから歴史と今を知ることは自分たちのため。沖縄を助けるためではなく、本土に暮らす私たちの問題だと言いたい」
沖縄出身者が多い川崎を拠点に、沖縄の問題を通じて反戦平和を唱える「沖縄民権の会」の会合。140年前の琉球処分から米軍統治、基地の返還なき本土復帰、そして辺野古で始まった新基地建設まで民意が踏みにじられ続ける苦難の歩みが語られ、7月の集会のテーマは「沖縄の歴史を知り連帯する」に決まった。
代表を務める座覇さんは1940年、横浜市鶴見区で生まれた。父は日中戦争開戦翌年の38年、軍需に沸く京浜工業地帯に仕事を求めて沖縄から渡った。戦後に知った本土防衛の捨て石にされた沖縄戦の凄惨を座覇さんは胸に刻む。「戦争は沖縄から始まり、やがて本土も同じ目に遭う。沖縄に縁を持つ者として、そのことを伝えていく責任がある」
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