東シナ海の日中中間線付近で一方的なガス田開発を進める中国が同海域で新たな掘削を始めたとして、日本政府が外交ルートを通じて厳重に抗議したことが23日、分かった。中国は今年、同海域で、構造物を設置し、移動式掘削船(リグ)を運航するなど、開発の動きを加速しており、政府は警戒を強めている。
政府関係者によると、中国は沖縄本島の北西約400キロで日中中間線の中国側の海域でリグを海底に固定し、新たな試掘を始めたとみられる。
日本政府は状況を確認し22日、外交ルートで中国側に「境界が画定していない海域で、一方的な開発の動きや、既成事実化は受け入れられない」などと抗議した。
同じ海域では、今年1月、中国側が同様の試掘を始めたとして日本政府が抗議。4月には同海域で中国が開発のための構造物を新たに設置したことが判明、外務省の金井正彰アジア大洋州局長が在日中国大使館の施泳次席公使に抗議していた。
日中両政府は、2008年のガス田共同開発に関する合意に基づき、日中中間線の境界が画定するまで、双方の法的立場を損なうことなく協力することで一致。日本側は早期に交渉を再開するよう求めていた。
一方、中国側は中間線の中国側で永続的な掘削施設の建設を進めており、既に23基の構造物が確認されている。