日本に蔓延する盗撮犯罪、子どもが加害者のケースが急増
「自分を止められなかった」
現行法のもとでは、児童性的虐待コンテンツは概して児童ポルノ禁止法のもとで起訴される。しかし同法は子どもの性器が写っている場合にのみ適用され、一部の形態の性的虐待コンテンツは対象から外れる場合があるとの批判があがっている。専門家らは、こうした抜け穴のせいで加害者の刑罰が大幅に軽くなりかねないと主張する。 学校など子どもと接する職業の雇用主が採用予定者に児童性的虐待の犯罪歴があるかどうかを確認できるようにする、新しい性犯罪者登録制度の導入も進められている。しかし米国とは異なり、一般人はこのデータベースにアクセスできない。 若者がこうした犯罪に走る要因への理解を深めるため、CNNはキムラさん(19・仮名)に話を聞いた。 キムラさんは15歳のとき、段階的な筋書きを描いたポルノをきっかけに盗撮へ興味を持ち始めた。そして何カ月もそれを見たあと、自分でも試してみたくなったという。 17歳のとき、一人目の被害者に狙いを定めた。駅でエスカレーターに乗っていた少女だ。 捕まらずにやり遂げたあとに高揚を感じて、もう一度それを感じたくなったとキムラさんは語った。 その後の1年で、さらに30人ほどの被害者を狙った。盗撮をやめたのは、物干しから下着を盗もうとして私有地に侵入しているところを警察に見つかったときだった。 あのとき捕まっていなかったら、1、2年のうちにレイプしていたかもしれないとキムラさんは認める。 その後、義務付けられた犯罪防止プログラムと再教育を受け、今では自分のしたことを深く後悔していると言う。 キムラさんは、本当に申し訳なく思うと同時に、今は普通の生活を送れているが自分のしたことを決して忘れないようにしなければならないとの思いを口にした。 アヤカさんのスイミングスクールの指導者は、複数の子どもを盗撮した罪で有罪となり、懲役4年の判決を受けた。すでに刑期の半分を終えているこの男が釈放される日をスズキさんは恐れている。 日本はとても安全だと人は言うが、今となっては、こうした犯罪が自分たちの見えないところでどれだけ起きているのかとスズキさんは懸念する。 盗撮は加害者にとって数秒のことで、気づかれないことも多い犯罪だ。しかし、それは数え切れない被害者に一生消えないデジタルの傷を残す。スズキさんは、その傷がアヤカさんにずっとつきまとうのではないかと恐怖にかられている。 加害者は罪を償えるが、娘はこんな動画とともに残りの人生を生きていかなければならないと悔しさをにじませる。子どもはこの国だけでなく、すべての人にとっての宝だと信じているからこそ、どうすれば子どもたちを守れるのかを考え出すのが私たちの仕事だと思っているとスズキさんは語った。