人生ベストテン/代官山のマジで巨大な犬を見に行く・他(2026年5月30日の日記)
生活
昨日で1年半くらい勤めた現場が終わった開放感からちょっと休みたい気分になるが、近所の工事の音で朝9時に目が覚める。二度寝しても工事の音で15分後は目が覚めてしまう。それを繰り返していたら11時を回っていた。全然気が休まらないカスみたいな土曜の午前だった。昨日の日記を書くが、アニメの感想を書くのに難儀して午後3時を過ぎている。毎日の生活の記録のために生活が損なわれる本末転倒な状態になってしまっているが、曖昧にインターネット見てても同じくらい時間を潰してしまうので書いてる方がマシだということにする。
少し暑さが引いてきてから散歩に出て秋葉原を見て回る。昨日iPhone 17を注文したのでケースを何にしようか考える。代官山に巨大な犬が展示されていると聞き、電車と徒歩で片道50分くらいかけて見に行く。往復の電車の中でJ.S.ミル『自由論』を読む。よく引き合いに出されるが誰も読んでない本を読み、惑わされず地に足付いた考えをしておきたいという考えがあった。嘘。インターネットで勝ちたいという汚い下心も結構あった。最近は岩波文庫も高いが、昨日はブックオフのブックの日だったのでクーポンを使って500円以内で買えた。運が良かった。
夜は仕事の連絡を幾つか返す。アニメを見ながら家事をする。作業机の文具・工具を入れている引き出しの中から名刺とかカードとかバッジがいろいろ出てくるので処分する。書類トレーに不要になった書類(荷物の送り状の控えや近所の工事の案内やスーパーのチラシなど)が溜まっていたので捨てる。充電アダプタやケーブルなどが不良品だった場合に返品するために一時的に保管していた箱類を捨て忘れていたので全部バラして捨てる。いつも使っているトートバッグをふと見たらシミや手垢が付着していてちょっと汚いので、重曹と中性洗剤に漬けて手洗いで洗濯する。洗面器の水が濁って灰色になっておりトートバッグの汚れの蓄積にビビる。完全には落ちなかったがだいぶマシになった。どうせ深夜アニメを見終わったら2時半だし朝から暑いので深夜のうちに洗濯して洗濯物を干してしまう。夏物の服に入れ替える準備で厚手のパジャマなども洗ってしまう。生活の中で負債になっていた家事を返済できて気が楽になる。
全部終わると4時頃になっていた。疲れたのに寝付けなさそうでコンビニに行って酒を買おうとする。しかし全部まずそうだった。ミルクドーナツと堅あげポテトを買って、いつ買ったか忘れた安いウイスキーの水割りをあおる。ふとNHKの『大人女子のアニメタイム』(2013)で放送された角田光代『人生ベストテン』のアニメのことを思い出す。中谷美紀主演で神谷浩史演じる謎の男性が出てくるという異色作だった。40歳を目前に控えた主人公の独身女性が、眠れない夜には水割りを呑みながら人生ベストの10を思い浮かべる。ここでウイスキーの水割りなどと言わず単に水割りというところに酒慣れ感がある。ベスト10では祖母の死、家出、受験、海外旅行などを抑えて、子供の頃に初恋をして失恋した思い出が首位を飾っている。恐らくは大卒で優秀で、仕事では課長補佐の管理職になっているこの主人公は同窓会に初恋相手も参加すると知り、期待と戸惑いの混じった複雑な胸中になる。しかしそこで予想もつかない奇妙な経験をするのだった。この作品はどこか満たされない主人公を描いているが、同じ世代になるとあまりにも自分が持っていないものばかり持っている人で羨ましいと思ってしまう。たぶんアニメの話なんかしないし、大人になってから海外ドラマのオタクしてそうだなと勝手に連想する。『セックス・アンド・ザ・シティ』『ゴシップガール』『GIRLS』『NYガールズ・ダイアリー』とか見てそうだな(偏見)。しかし今この瞬間だけは同世代・眠れない深夜・ウイスキーの水割りという点でわずかな共通点があり、それを手掛かりにした少しの共感が存在するのだった。人生の奇妙さを連想する。『大人女子のアニメタイム』はソフト化もなく配信も終わってしまったが、人気作家の名短編を人気俳優主演・吉田玲子脚本で映像化する贅沢な企画だった。どこかでまた見たい。
代官山のマジで巨大な犬を見に行く
友人から巨大な犬の動画が送られてくる。韓国の香水ブランドTAMBURINSがソウルの本店で展示しているオブジェらしい。しかも寝息を立てているかのように動く。TAMBURINSはどうやら代官山に日本旗艦店を出店しており、日本でもこの巨大なダックスフントのオブジェを見ることができるらしい。早速見に行く。
デカすぎる。13メートルあるらしい。しかも動く。呼吸をするたび背中や腹や鼻腔が収縮し、ヒゲや眉が揺れ、ときどき耳がビクッと揺れる。可愛い。可愛いのだが、デカすぎるのでちょっと動くだけで尋常でない迫力がある。ただの像でなく生きているように動く巨大なものを見ると畏敬の念が湧いてくるのだなあ……といったことを思った。しかも成犬じゃなく子犬なのがいっそうの違和感を煽る。ただサイズが違うだけでこんなに感覚が違うもんなんだな、アートの現物を見るのが大事ってこういうことなんだなと分かってくる。大きな犬に対する「可愛いものが大きいと嬉しい」みたいな感覚はどのくらいのサイズで不穏さに変わるのかちょっと気になる。
きょうの秋葉原
きょう観たアニメの感想
最強の職業は勇者でも賢者でもなく鑑定士(仮)らしいですよ? 9話
スライムと戦う修行パートの前半。イメージ映像の中でOPが流れたり全裸のヒビキの股間をポーズやエフェクトで上手く隠したりする謎のシーン何???攻撃には使えないが生活には便利な着火の能力を得る。戦いだけじゃないといういい印象を与える。後半はゾンビに悩まされる集落に行き、ファウナと合流して共に対処に行く。この事件もまたクロードをつけ狙うイヴェルの手引きによるもので……。
ダンジョン攻略の準備をしながらマジでしょうもないギャグをやり、イヴェルの暗躍との戦いもなんかギャグタッチになっている。
よわよわ先生 8話
林間学校編の続き。阿比倉と椋林との間に溝ができ、椋林は失踪するが阿比倉がようやく発見する。幼馴染だったのに阿比倉が何も言わず転校したため2人は距離ができてしまったのだった。だが阿比倉は手紙を書いていた。過去を告白する勇気を出すシーンで椋林はなぜか服を脱ぐ。いいシーンなのに服を脱ぐ理由が一切不明で絵面と主張が全く合っていなくてどういう気持ちで見たらいいかわからなくて怖いよ!2本目は日焼けが痛くて動けない鶸村先生を助けに行くエピソード。暑さで混乱しているのか、乳首に絆創膏を貼っているから脱いでもセーフという理論で脱ぎ始める。しかも剝がれかかっている。身体を拭くシーンで体臭を気にする。セックスに見立てたシーンまである。内容も流れも完全にエロ同人だった。10時台アニメでこんなことしていいんだ……。3本目では鶸村先生がラジオ体操の完遂に挑戦する。もう素朴に胸揺れ描写がすごい。良い話のエロ、テクニカルなエロ、パワータイプのエロの3種類のエロアニメだった。助けてくれ……
キルアオ 9話
催眠術を使うカズマ、爆弾ゴルフボールを使うエイジに対して、十三と天馬がタッグで対決する。敵の視点から十三のもつ怪物的な能力や作戦のことが語られていく。カズマは失神しているノレンに対して最初に見た人を好きになる催眠を掛けたというが……。
銃弾で銃弾を落とす、軌道を計算するなどのありえないアクションを倒される側視点で格好よく描いていて、話のヘンテコさに対して映像が素晴らしくてよかった。
黄泉のツガイ 9話
影森家の屋敷を後にするユルに、アサは本当は両親がユルも連れて脱出したかったという話を告げる。ユルはアサが本人であると実感する。思いつめたようなユルに対して、デラは社会勉強を理由にして観光に連れまわす。数百年古い生活をしていたユルの視点から現代社会を見るシーンはリアクションに意外性と納得感がありSF的にも面白い。影森家ではツガイで襲撃犯の素性を調べ上げ闇バイトであったことを暴き、ゴンゾウは困っているなら雇うとオファーを出す。一見優しいが、使い捨てできる鉄砲玉を確保しているという冷淡な側面もあるのだった。この作品は色々な人物の表と裏の思惑を色々と描いているのに混乱がなく整理されていて驚くほど説明が上手い。
デラは武器の調達のためねぐらに向かうが、何者かが尾行している。デラは正しい道順でしか出入りできない異世界に追っ手を誘い込んでいた。しかし別の不気味なツガイが襲ってくる。次回は今回はなかったアクションに期待がかかる。
春夏秋冬代行者 春の舞 10話
四季庁に設置された秋の代行者捜索本部に、さくらと雛菊が合流する。驚く竜胆たち。何か思惑があるのではないかと考えるが、対価を求めるものではなく、代行者を道具として扱う賊や里を打ち倒すという決意によるものであると告げ、竜胆に護衛官としての代行者への想いを問う。竜胆はようやく撫子を大事に思っていたことを自覚する。夏主従、冬主従の合流。情報共有会では賊の正体とその首謀者・観鈴の過去が明らかになる。我が子を亡くした観鈴は代行者を誘拐して"母"になろうとしていた……。
アツいシーンが多いのはわかる。でもアドホックにアツいシーンを繋げたような変さがある。里の支配構造との対決も賊を倒して構造を維持しながらという中途半端な形でしか描かれない。TRPGリプレイを見ているような感じだ。敵が外国人だとわざわざ言う。ネトウヨみたいで嫌だよ。「改革派の賊」とか変なワードがメチャクチャ多いんだけどこれ何?
NEEDY GIRL OVERDOSE 9話
ニディガアニメだとインフルエンサー側と自分を棚に上げて他人を推すか叩くかするダサい衆愚の2種類しか居なくて今回は一般人はダサくても生きてて偉いんだみたいな論調になってたけど、世の中の大多数の人は別にインターネットで人を叩いたりせずダサくても日々ちゃんと働いて生きてんだよな(?)
— 人間が大好き2 (@hito_horobe2) May 30, 2026
不安から逃げ出した美血華をかちぇが追いかけ、あの学校のロケーションでかつてかちぇが美血華に救われたシーンの反転のようなシチュエーションになる。失敗や罪を恐れる、友情を結ぶと弱くなるからと拒絶する、そうした要素は『カラマーゾフの兄弟』のテーマを意識しているのかもしれない。自分を棚に上げて人を叩くような衆愚を嫌い、美しく生きられないことに耐えられず薬物などに逃げてきたという美血華。だがかちぇはダサくても生きるしかない一般人のほうが逃げて居なくて偉いと説く。ロリポップと禰󠄀智禍さまもいいところであらわれ、3人のカラマーゾフは無事に問題を解決する。今回挿入される特殊演出は縦動画だった。あんまり真面目なアニメではない。ラストは超てんちゃんとの直接対決を目前に控えてカラマーゾフは万全の状態のはずが、演出ではどこか不穏な影がちらつく。
良い話ではあった。どこまでも自分に酔って生きられるのはインフルエンサーだからであって、一般人は生き方や振舞いがダサくても生きるしかないのだから確かに逃げていない。作品の主張を反転させて価値観を裏返す上手さがある。しかしこの作品のインフルエンサーと一般人の二分の仕方には疑問がある。業を負うように生きるインフルエンサーと、ゴシップが好きで人を推すか叩くかばかりしている業にまみれたダサい一般人、という二項対立になっているが、どちらもごく少数であってほどんどの人インターネットで人の悪口を書かずもっと真っ当に生きているのではないか。そういう層が一番偉いんじゃないのか。インターネットの話だからインターネットにいない人は出てこないという構造上の制約もあるかもしれないが、世界が狭すぎると思ってしまう。
カナン様はあくまでチョロい 9話
カナンの両親のなれそめのエピソード。いい話かとおもったらオチが酷い!供犠くんがカナンとの交際にふさわしいかを見極めるためカナンの母リリムは肝試しの試練を課すのだが、それはもはや口実になっておりリリムは供犠くんにエロい目で見てもらおうと異常な行動を繰り返す。しかし供犠くんはカナンに夢中で……。
下品さと勢いがすごいギャグが連発されて本当に面白いのだが、カナンと供犠くんから隠れて策を練るリリムを描くにあたってかなり凝った構図やカット繋ぎを多用していて映像も恐ろしくテクニカルだった。
神の庭付き楠木邸 9話
小さくなった山神は落ち込んでいるから元に戻らないのではないか、そう思った湊は励まそうと山神を連れて色々なところへ行く。留守の間にやってきた性根の腐った男たちが撃退される話が並行する。信心深い老人のおかげで山神は元通りになった。萌え、スカッとジャパン、良い話の3本取り感があった。
一畳間まんきつ暮らし! 8話
金持ちの趣味が反映されすぎた成金エロ異常運動会が怖すぎる。2026年にブルマ履いてるアニメってやっていいんだ。後半の芽衣子の地元秋田とのやりとり、心温まる信頼のエピソード。



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